Web Syllabus(講義概要)
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微生物検査学Microbiology
科目責任者 久保 誠
担当者 前花 祥太郎※, 久保 誠※, 伊澤 紘輝※, 林 俊治※, 二本柳 伸※, 小貫 智世※, 竹原 一明※, 金 倫基※
科目概要 2年 (3単位・必修) [医療検査学科]

授業の目的

 微生物検査は感染症の診断および治療において必要不可欠の検査である。微生物検査を行うに当たっては,その対象である「微生物」の生物学的特徴を熟知する必要がある。微生物検査学では各種微生物の性質・機能を学ぶ「基礎微生物学」から,感染症の診断・治療を学ぶ「臨床微生物学」、基礎と臨床微生物学を踏まえた発展微生物学までを取り扱う。微生物学の基礎知識を礎とし,微生物検査を実践するのに相応しい知識・教養を身に付けることを目標とする。
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の①②③に関連する。

教育内容・教育方法・フィードバック

【教育内容】
 前半は細菌学,後半は真菌学、ウイルス学を中心に講義を行う。細菌学総論ではすべての細菌に共通する性状,すなわち細菌の生物学,遺伝学,病原性,感染症の治療と予防について学ぶ。細菌学各論では個々の細菌について,その細菌が引き起こす感染症および検査法を中心に学ぶ。ウイルス学ではウイルス感染の機構,生体防御の概念を理解し,ウイルス感染症について知識を深める。その他に,検査材料別の微生物検査法や発展微生物学について講義を行う。

【教育方法】
授業形態:講義
 教科書の内容について、PowerPointスライド等を使用して講義を行う。Google formなどを利用したミニクイズ,小テスト、第16回に小テストを行う。補足資料やミニクイズの解答はGoogle classroomに、定期試験開始までに掲載する。

【フィードバック】
 授業始めの10分間で小テストを実施し、前回の内容の振り返りを行う。解答後に解説を示すことにより理解を深める。必要であれば、第29回の際に解説する。

授業内容

項目 授業内容 担当者 日時
第1回 微生物学序論・細菌学総論①
(微生物学・臨床微生物学とは)
(細菌の観察法と染色法)
微生物学・臨床微生物学とはどのような学問かを微生物学の歴史を通じて学ぶ。細菌の形態学的特徴(大きさ、染色性、構造物)について学び,細菌を染色・観察する方法を知る。 前花 祥太郎
4/14②
第2回 細菌学総論②
(細菌の代謝と発育)
(細菌の発育と培養)
細菌の代謝と発育について学び,細菌を培養する方法を知る。 前花 祥太郎
4/15②
第3回 細菌学総論③
(細菌の遺伝学、滅菌と消毒)
細菌におけるDNAの複製や形質発現,プラスミド、滅菌法および消毒法について学ぶ。 久保 誠
4/21②
第4回 細菌学総論④
(細菌の化学療法I)
化学療法の概念,抗菌薬の種類と特徴,薬剤感受性検査について学ぶ。 伊澤 紘輝
4/22②
第5回 細菌学総論⑤
(細菌の化学療法II)
薬剤耐性菌とその検査法について学ぶ。 伊澤 紘輝
5/13②
第6回 細菌学総論⑥
(感染の予防と対策)
ワクチン,バイオセーフティ,感染防止対策,感染症に関する法律について学ぶ。 林 俊治
5/20③
第7回 細菌学各論①
(グラム陽性球菌)
主なグラム陽性球菌(ブドウ球菌属,レンサ球菌属,腸球菌属)について学ぶ。 前花 祥太郎
5/20④
第8回 細菌学各論②
(グラム陰性通性嫌気性桿菌Ⅰ)
腸内細菌科細菌の定義,分類ならびに同定法について学ぶ。 前花 祥太郎
5/21③
第9回 細菌学各論③
(グラム陰性通性嫌気性桿菌Ⅱ)
主な腸内細菌科細菌(大腸菌,赤痢菌など)について学ぶ。 前花 祥太郎
5/22③
第10回 細菌学各論④
(グラム陽性好気性桿菌)
(グラム陽性抗酸性桿菌)
主なグラム陽性桿菌(バシラス属,リステリア属,コリネバクテリウム属),抗酸菌(結核菌,非結核性抗酸菌,ノカルジア属)について学ぶ。 久保 誠
5/22④
第11回 細菌学各論⑤
(グラム陰性通性嫌気性桿菌Ⅲ)
(グラム陰性球菌)
腸内細菌科以外の通性嫌気性グラム陰性桿菌(ビブリオ属,ヘモフィルス属など)について学ぶ。
主なグラム陰性球菌(ナイセリア属,モラクセラ属)について学ぶ。
久保 誠
5/26③
第12回 細菌学各論⑥
(グラム陰性好気性桿菌)
(グラム陰性微好気性らせん菌)
好気性のグラム陰性桿菌(シュードモナス属など),微好気性のらせん菌(カンピロバクター属,ヘリコバクター属)について学ぶ。 前花 祥太郎
5/26④
第13回 細菌学各論⑦
(嫌気性菌)
(スピロヘータ,レプトスピラ)
偏性嫌気性菌の特徴,主な偏性嫌気性菌(クロストリジウム属など)について学ぶ。また,トレポネーマ属,レプトスピラ属について学ぶ。 伊澤 紘輝
5/27③
第14回 細菌学総論⑦
(細菌の病原性Ⅰ)
(滅菌と消毒)
正常細菌叢,微生物の病原性に関する因子(外毒素と内毒素)について学ぶ。 金 倫基
5/27④
第15回 細菌学各論⑧
(マイコプラズマ・リケッチア・クラミジア)
マイコプラズマ,オウム病クラミジア,トラコーマクラミジア,肺炎クラミジア,ツツガ虫病リケッチアなどの生化学的・細菌学的特徴について学ぶ。 伊澤 紘輝
6/2②
第16回 小テスト 微生物学序論,細菌学総論,細菌学各論について小テストを行う。 伊澤 紘輝
前花 祥太郎
久保 誠
6/3②
第17回 真菌学 病原真菌の生物学的特徴について学ぶ。 伊澤 紘輝
6/9②
第18回 真菌検査学 病原真菌の検査法について学ぶ 小貫 智世
6/10②
第19回 ウイルス学総論①
(ウイルスの概要と検査法)
ウイルスの大きさや構造などの特徴,増殖機構を総説し,ウイルスの検査法についても学ぶ。 久保 誠
6/16②
第20回 ウイルス学総論②
(ウイルスによるがん化と免疫回避機構)
ウイルスの増殖機構,がん化機構,免疫からの回避機構について学ぶ。 久保 誠
6/17②
第21回 細菌検査学①
(細菌検査の臨床I)
病院の検査室における細菌検査の概要と薬剤耐性菌について学ぶ。 二本柳 伸
6/23②
第22回 細菌検査学②
(細菌検査の臨床II)
病院の検査室における検体の採取と保存,検査材料別検査法について学ぶ。 二本柳 伸
6/24②
第23回 ウイルス学各論①
(DNAウイルス)
主なDNAウイルスについて学ぶ。 前花 祥太郎
6/26③
第24回 ウイルス学各論②
(プラス鎖RNAウイルス)
主なプラス鎖RNAウイルスについて学ぶ。 前花 祥太郎
6/26④
第25回 ウイルス学各論③
(マイナス鎖RNAウイルス)
主なマイナス鎖RNAウイルスについて学ぶ。 前花 祥太郎
6/30②
第26回 ウイルス学各論④
(インフルエンザウイルス)
トリインフルエンザウイルスと新型インフルエンザウイルスについて学ぶ。 竹原 一明
7/1②
第27回 発展微生物学①
新興感染症と再興感染症,人獣共通感染症について学ぶ。 久保 誠
7/3③
第28回 発展微生物学② 総論および各論で学修した基礎知識を土台として、微生物研究の多様な視点を取り上げ、微生物学の発展的領域を理解するための基礎を学ぶ。 前花 祥太郎
7/3④
第29回 微生物学検査学のまとめ 微生物検査学を総括し,全体を通しての重要事項を学ぶ。 久保 誠
前花 祥太郎
伊澤 紘輝
7/7②
第1回
項目
微生物学序論・細菌学総論①
(微生物学・臨床微生物学とは)
(細菌の観察法と染色法)
授業内容
微生物学・臨床微生物学とはどのような学問かを微生物学の歴史を通じて学ぶ。細菌の形態学的特徴(大きさ、染色性、構造物)について学び,細菌を染色・観察する方法を知る。
担当者
前花 祥太郎
日時
4/14②
第2回
項目
細菌学総論②
(細菌の代謝と発育)
(細菌の発育と培養)
授業内容
細菌の代謝と発育について学び,細菌を培養する方法を知る。
担当者
前花 祥太郎
日時
4/15②
第3回
項目
細菌学総論③
(細菌の遺伝学、滅菌と消毒)
授業内容
細菌におけるDNAの複製や形質発現,プラスミド、滅菌法および消毒法について学ぶ。
担当者
久保 誠
日時
4/21②
第4回
項目
細菌学総論④
(細菌の化学療法I)
授業内容
化学療法の概念,抗菌薬の種類と特徴,薬剤感受性検査について学ぶ。
担当者
伊澤 紘輝
日時
4/22②
第5回
項目
細菌学総論⑤
(細菌の化学療法II)
授業内容
薬剤耐性菌とその検査法について学ぶ。
担当者
伊澤 紘輝
日時
5/13②
第6回
項目
細菌学総論⑥
(感染の予防と対策)
授業内容
ワクチン,バイオセーフティ,感染防止対策,感染症に関する法律について学ぶ。
担当者
林 俊治
日時
5/20③
第7回
項目
細菌学各論①
(グラム陽性球菌)
授業内容
主なグラム陽性球菌(ブドウ球菌属,レンサ球菌属,腸球菌属)について学ぶ。
担当者
前花 祥太郎
日時
5/20④
第8回
項目
細菌学各論②
(グラム陰性通性嫌気性桿菌Ⅰ)
授業内容
腸内細菌科細菌の定義,分類ならびに同定法について学ぶ。
担当者
前花 祥太郎
日時
5/21③
第9回
項目
細菌学各論③
(グラム陰性通性嫌気性桿菌Ⅱ)
授業内容
主な腸内細菌科細菌(大腸菌,赤痢菌など)について学ぶ。
担当者
前花 祥太郎
日時
5/22③
第10回
項目
細菌学各論④
(グラム陽性好気性桿菌)
(グラム陽性抗酸性桿菌)
授業内容
主なグラム陽性桿菌(バシラス属,リステリア属,コリネバクテリウム属),抗酸菌(結核菌,非結核性抗酸菌,ノカルジア属)について学ぶ。
担当者
久保 誠
日時
5/22④
第11回
項目
細菌学各論⑤
(グラム陰性通性嫌気性桿菌Ⅲ)
(グラム陰性球菌)
授業内容
腸内細菌科以外の通性嫌気性グラム陰性桿菌(ビブリオ属,ヘモフィルス属など)について学ぶ。
主なグラム陰性球菌(ナイセリア属,モラクセラ属)について学ぶ。
担当者
久保 誠
日時
5/26③
第12回
項目
細菌学各論⑥
(グラム陰性好気性桿菌)
(グラム陰性微好気性らせん菌)
授業内容
好気性のグラム陰性桿菌(シュードモナス属など),微好気性のらせん菌(カンピロバクター属,ヘリコバクター属)について学ぶ。
担当者
前花 祥太郎
日時
5/26④
第13回
項目
細菌学各論⑦
(嫌気性菌)
(スピロヘータ,レプトスピラ)
授業内容
偏性嫌気性菌の特徴,主な偏性嫌気性菌(クロストリジウム属など)について学ぶ。また,トレポネーマ属,レプトスピラ属について学ぶ。
担当者
伊澤 紘輝
日時
5/27③
第14回
項目
細菌学総論⑦
(細菌の病原性Ⅰ)
(滅菌と消毒)
授業内容
正常細菌叢,微生物の病原性に関する因子(外毒素と内毒素)について学ぶ。
担当者
金 倫基
日時
5/27④
第15回
項目
細菌学各論⑧
(マイコプラズマ・リケッチア・クラミジア)
授業内容
マイコプラズマ,オウム病クラミジア,トラコーマクラミジア,肺炎クラミジア,ツツガ虫病リケッチアなどの生化学的・細菌学的特徴について学ぶ。
担当者
伊澤 紘輝
日時
6/2②
第16回
項目
小テスト
授業内容
微生物学序論,細菌学総論,細菌学各論について小テストを行う。
担当者
伊澤 紘輝
前花 祥太郎
久保 誠
日時
6/3②
第17回
項目
真菌学
授業内容
病原真菌の生物学的特徴について学ぶ。
担当者
伊澤 紘輝
日時
6/9②
第18回
項目
真菌検査学
授業内容
病原真菌の検査法について学ぶ
担当者
小貫 智世
日時
6/10②
第19回
項目
ウイルス学総論①
(ウイルスの概要と検査法)
授業内容
ウイルスの大きさや構造などの特徴,増殖機構を総説し,ウイルスの検査法についても学ぶ。
担当者
久保 誠
日時
6/16②
第20回
項目
ウイルス学総論②
(ウイルスによるがん化と免疫回避機構)
授業内容
ウイルスの増殖機構,がん化機構,免疫からの回避機構について学ぶ。
担当者
久保 誠
日時
6/17②
第21回
項目
細菌検査学①
(細菌検査の臨床I)
授業内容
病院の検査室における細菌検査の概要と薬剤耐性菌について学ぶ。
担当者
二本柳 伸
日時
6/23②
第22回
項目
細菌検査学②
(細菌検査の臨床II)
授業内容
病院の検査室における検体の採取と保存,検査材料別検査法について学ぶ。
担当者
二本柳 伸
日時
6/24②
第23回
項目
ウイルス学各論①
(DNAウイルス)
授業内容
主なDNAウイルスについて学ぶ。
担当者
前花 祥太郎
日時
6/26③
第24回
項目
ウイルス学各論②
(プラス鎖RNAウイルス)
授業内容
主なプラス鎖RNAウイルスについて学ぶ。
担当者
前花 祥太郎
日時
6/26④
第25回
項目
ウイルス学各論③
(マイナス鎖RNAウイルス)
授業内容
主なマイナス鎖RNAウイルスについて学ぶ。
担当者
前花 祥太郎
日時
6/30②
第26回
項目
ウイルス学各論④
(インフルエンザウイルス)
授業内容
トリインフルエンザウイルスと新型インフルエンザウイルスについて学ぶ。
担当者
竹原 一明
日時
7/1②
第27回
項目
発展微生物学①
授業内容
新興感染症と再興感染症,人獣共通感染症について学ぶ。
担当者
久保 誠
日時
7/3③
第28回
項目
発展微生物学②
授業内容
総論および各論で学修した基礎知識を土台として、微生物研究の多様な視点を取り上げ、微生物学の発展的領域を理解するための基礎を学ぶ。
担当者
前花 祥太郎
日時
7/3④
第29回
項目
微生物学検査学のまとめ
授業内容
微生物検査学を総括し,全体を通しての重要事項を学ぶ。
担当者
久保 誠
前花 祥太郎
伊澤 紘輝
日時
7/7②

授業内容欄外

◆実務経験の授業への活用方法◆
病院微生物検査室ならびに研究所での実務経験を踏まえて,各種病原細菌の同定方法を講義する。

到達目標

各種微生物(細菌,ウイルス,真菌)の基本的な特性を知り,微生物の生物学的特徴(形態,生理,遺伝など)を説明できる。また,微生物の病原性,滅菌・消毒,化学療法ならびに薬剤耐性菌を知ることにより,感染症の予防や治療への応用が出来るようになる。各々の病原微生物の培養法や同定法などを知り,微生物検査学実習において実践できる。北里柴三郎ゆかりの大学に学ぶものとして恥ずかしくない微生物学の素養を養ってもらいたい。

評価基準

小テスト(45%)、定期試験(45%)、受講態度(10%)によって評価する。毎回の講義で行う復習クイズにより出席状況や受講態度を確認する。試験(小テスト)成績状況や出席状況によってはレポート課題もしくは口頭試問を課すことがある。遅刻等は減点の対象とする。

準備学習等(予習・復習)

予習:事前に教科書に軽く目を通し,その日の講義で扱う内容を把握しておくこと。(時間の目安:10分)
復習:講義プリントを見直し,理解不十分である項目があれば,教科書を読んで内容をしっかり理解すること。(時間の目安:30分〜1時間)
復習の際に理解できないことがあれば,講義終了時に教員へ質問するなどして疑問点を解決すること。
【授業時間外に必要な学習時間:77時間】

教材

種別 書名 著者・編者 発行所
教科書 最新臨床検査学講座 臨床微生物学 松本哲哉 編 医歯薬出版
参考書 メディカルサイエンス微生物検査学 太田敏子、岡崎充宏、金森政人、古畑勝則、松村 充、山本容正  編集 近代出版
参考書 戸田新細菌学 吉田眞一  編 南山堂
参考書 医科細菌学 笹川千尋、林 哲也 編 南江堂
参考書 標準微生物学 中込 治、神谷 茂 編 医学書院
教科書
書名
最新臨床検査学講座 臨床微生物学
著者・編者
松本哲哉 編
発行所
医歯薬出版
参考書
書名
メディカルサイエンス微生物検査学
著者・編者
太田敏子、岡崎充宏、金森政人、古畑勝則、松村 充、山本容正  編集
発行所
近代出版
参考書
書名
戸田新細菌学
著者・編者
吉田眞一  編
発行所
南山堂
参考書
書名
医科細菌学
著者・編者
笹川千尋、林 哲也 編
発行所
南江堂
参考書
書名
標準微生物学
著者・編者
中込 治、神谷 茂 編
発行所
医学書院

備考・その他

科目ナンバリングコード: ML301-SS09