科目責任者 | 原 秀剛 |
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担当者 | 原 秀剛※, THET THET LWIN※, 渡邉 祐介※, 坂口 和也※, 橋本 成世※, 水上 慎也※, 山田 智子※, 石上 稔※, 渡辺 宝※, 轟 辰也※ |
科目概要 | 3年 (2単位・必修) [医療工学科 診療放射線技術科学専攻] |
臨床画像学で学んだ知識・技能を用い、医療現場における放射線機器等の取扱い、患者への対応及び検査に関わる説明、チーム医療及び他職種との連携、医療情報の取扱いについて実践的に学習する。
また、静脈路の確保及び造影剤やRI医薬品の注入手技、動脈路からの造影剤注入装置の操作手技、肛門へのカテーテルの挿入と注入・吸引の造影剤手技、鼻腔カテーテルからの造影剤注入と抜去手技等の実践的知識・技術を学習し、病院等で臨床実習を行うのにふさわしい技能や医療者としての態度を身につける。
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の①②③④⑤⑦に関連する。
【教育内容】
実践的な臨床能力を育成するために、タスク・シフト/シェアに該当する静脈路の確保及び造影剤やRI医薬品の注入手技、動脈路からの造影剤注入装置の操作手技、肛門へのカテーテルの挿入と注入・吸引の造影剤手技、鼻腔カテーテルからの造影剤注入と抜去手技等の実践的知識・技術を教授する。
また、医療現場における放射線機器等の取扱い、患者への対応及び検査に関わる説明、チーム医療及び他職種との連携、医療情報の取扱いについて教授する。
【教育方法】
授業形態:講義、演習(実習含)
講義、説明はパワーポイントを基本とする。
実習・実技については、臨床手技シミュレータ、人体ファントム、インジェクター等を使用して実施し、実習期間中に各検査手技項目についての実技試験を実施する。
また、講義内容についての適性試験(筆記)、放射線機器の取扱いや患者対応などの実践的技術・医療者としての態度についての適性試験(実技・OSCE:Objective Structured Clinical Examination・客観的臨床能力試験)と医療面接を実施する。
【フィードバック】
講義・実習中に口頭質問の時間を設けフィードバックを図る。次回の実習で課題の中の特徴的な見解や手技についてコメントする。
また、適性試験(筆記)では試験終了後に解説時間を設け、適性試験(実技)では個別に総評・指導を行う。
回 | 項目 | 授業内容 | 担当者 | 日時 |
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第1回 | 【対面】 実践臨床画像学ガイダンス、タスク・シフト/シェア:静脈路確保関連 | タスク・シフト/シェア概要、静脈路確保の手技、造影剤に関する薬理、注入器を用いた造影剤、造影剤の副作用、静脈路留置針による血管確保等を学習する。 | 原 秀剛 | 9/1③ |
第2回 | 【対面】 タスク・シフト/シェア:RI検査医薬品注入関連、動脈路への接続、上部・下部消化管検査関連 | RI検査医薬品注入の手技および使用器具、動脈路からの造影剤注入のための造影剤注入装置の使用方法、上部消化管に関するカテーテルの取り扱い方法、下部消化管に関する感染管理及び医療安全対策・手技操作等を学習する。 | 原 秀剛 | 9/1④ |
第3回~第5回 | 【対面】 実技:静脈路確保関連 | 採血、CT造影剤用ルート確保、RI製剤注入用ルート確保等についての手技を学習する。 | 原 秀剛 THET THET LWIN 渡邉 祐介 坂口 和也 橋本 成世 水上 慎也 山田 智子 石上 稔 渡辺 宝 轟 辰也 | 9/2③④⑤ |
第6回~第8回 | 【対面】 実技:血管造影用清潔操作訓練 | 清潔操作、ガウン着脱、オイフ・カテ準備、インジェクター操作等についての手技を学習する。 | 原 秀剛 THET THET LWIN 渡邉 祐介 坂口 和也 橋本 成世 水上 慎也 山田 智子 石上 稔 渡辺 宝 轟 辰也 | 9/3③④⑤ |
第9回~第11回 | 【対面】 実技:上部消化管造影用鼻腔カテーテル操作 | 鼻腔カテーテルからの造影、鼻腔カテーテルの抜去等についての手技を学習する。 | 原 秀剛 THET THET LWIN 渡邉 祐介 坂口 和也 橋本 成世 水上 慎也 山田 智子 石上 稔 渡辺 宝 轟 辰也 | 9/4③④⑤ |
第12回~第14回 | 【対面】 実技:下部消化管造影(CTC含む)用バルーンカテーテル留置 | 注腸用バルーンカテーテルの留置、カテーテルからの造影・抜去等についての手技を学習する。 | 原 秀剛 THET THET LWIN 渡邉 祐介 坂口 和也 橋本 成世 水上 慎也 山田 智子 石上 稔 渡辺 宝 轟 辰也 | 9/5③④⑤ |
第15回 | 【対面】 医療現場における放射線機器等の取扱い | 放射線領域の機器や機材の取り扱いについて学習する。 | 水上 慎也 | 9/16② |
第16回 | 【対面】 チーム医療及び他職種との連携 | 放射線領域で行われているチーム医療および他職種との連携について学習する。 | 山田 智子 | 9/17② |
第17回 | 【対面】 実技講習(一般撮影:胸部) | 一般撮影の実機を用いて、放射線機器等の取扱い、患者への対応及び検査に関わる説明について学ぶ。 | 水上 慎也 渡邉 祐介 山田 智子 石上 稔 渡辺 宝 轟 辰也 原 秀剛 | 9/17③ |
第18回 | 【対面】 医療情報の取扱い | 病院内で扱われている患者情報に関する注意事項を学習する。 | 轟 辰也 | 9/18② |
第19回 | 【対面】 実技講習(X線CT撮影:胸部) | X線CT装置を用いて、放射線機器等の取扱い、患者への対応及び検査に関わる説明について学ぶ。 | 水上 慎也 渡邉 祐介 山田 智子 石上 稔 渡辺 宝 轟 辰也 原 秀剛 | 9/18③ |
第20回 | 【対面】 放射線防護・医療安全 | 患者や医療従事者の放射線防護および放射線検査・放射線治療における医療安全について学習する。 | 水上 慎也 | 9/19② |
第21回 | 【対面】 実技講習(放射線治療:頭部) | 放射線治療の患者セットアップ機器等の取扱い、患者への対応及び検査に関わる説明について学ぶ。 | 水上 慎也 渡邉 祐介 山田 智子 石上 稔 渡辺 宝 轟 辰也 原 秀剛 | 9/19③ |
第22回 | 【対面】 適性試験(筆記):チーム医療及び他職種との連携 | 放射線領域で行われているチーム医療および他職種との連携について試験する。 | 水上 慎也 | 9/24② |
第23回、第24回 | 【対面】 適性試験(実技・OSCE):一般撮影 | 模擬患者を対象に一般撮影の接遇・機器の取り扱いなど臨床技能と態度を試験する。 | 水上 慎也 渡邉 祐介 山田 智子 石上 稔 渡辺 宝 轟 辰也 原 秀剛 | 9/24③④ |
第25回 | 【対面】 適性試験(筆記):医療情報の取扱い | 病院内で扱われている患者情報に関する注意事項について試験する。 | 水上 慎也 | 9/25② |
第26回、第27回 | 【対面】 適性試験(実技・OSCE):CT撮影 | 模擬患者を対象にX線CT検査の接遇・機器の取り扱いなど臨床技能と態度を試験する。 | 水上 慎也 渡邉 祐介 山田 智子 石上 稔 渡辺 宝 轟 辰也 原 秀剛 | 9/25③④ |
第28回 | 【対面】 適性試験(筆記):放射線防護・医療安全 | 患者や医療従事者の放射線防護および放射線検査・放射線治療における医療安全について試験する。 | 水上 慎也 | 9/26② |
第29回、第30回 | 【対面】 適性試験(実技・OSCE):放射線治療 | 模擬患者を対象に放射線治療における接遇・機器の取り扱いなど臨床技能と態度を試験する。 | 水上 慎也 渡邉 祐介 山田 智子 石上 稔 渡辺 宝 轟 辰也 原 秀剛 | 9/26③④ |
◆実務経験の授業への活用方法◆
病院での臨床経験を踏まえ、タスク・シフト/シェアにおける実践的な臨床技術・手技について指導を行う。また、OSCEに向けた臨床実技指導を行う。
タスク・シフト/シェアにおける手技、実践的知識・技術および医療現場における放射線機器等の取扱いを修得し、病院等で臨床実習を行うのにふさわしい技能や医療者としての態度を身につける。
適性試験:筆記・実技(90%)及び実習態度(10%)を総合的に評価する。
実習期間中に各検査手技項目についての実技試験(OSCE)を行う。
授業時間外に必要な学習の時間:30時間
予習:放射線技術学系の教科書・参考書を利用して予習すること。復習:実習資料を理解してタスク・シフト/シェアおよび医療現場における放射線機器等の取扱いを説明できるようにすること。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 診療放射線技師 スリム・ベーシック 放射線医学概論 | 福士政広 編 | メジカルビュー社 |
参考書 | 図解診療放射線技術実践ガイド | 遠藤啓吾 編 | 文高堂 |
参考書 | 診療放射線技師臨床実習テキスト | 遠藤啓吾 編 | 文高堂 |
科目ナンバリングコード:RT301-SS29