科目責任者 | 川上 文貴 |
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担当者 | 川上 文貴※, 林 徹, 江藤 圭※, 濱田 幸恵※, 川島 麗※, 前川 達則※, 玉木 竣※, 松本 俊英※, 黒崎 祥史※, 前花 祥太郎※, 今井 基貴※, 小島 史章※ |
科目概要 | 2・3・4年 (2単位・選択) [保健衛生学科 環境保健学コース, 臨床心理学コース] |
ヒトの疾患の原因解明と克服を目指した先端的な医学研究の現状とそれに関わる専門知識を学び、医学研究におけるトピックや研究手法を理解する。特に、がんや糖尿病、神経変性疾患、炎症生腸疾患や感染症など、現代問題になっている主な疾患の発症機構だけでなく、正常な生体機能の分子メカニズムに関する最近の研究成果について解説する。この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)(環境)②、(心理)②③に関連する。
【教育内容】
将来、予防医学やメディカルライフサイエンスの専門家あるいは研究者として活動するために必要な知識として、先端的な医学研究の研究成果をベースとした疾患の発症メカニズムや生理的な生体機能の分子メカニズムについて学習する。さらに、医学研究に関する先端的な研究手法や研究の進め方について解説し、リサーチ・マインドを育む。
【教育方法】
授業形態:講義
講義は基本的に講義形式であり、パワーポイントを利用して行う。
【フィードバック】
学生から出た質問は講義内でフィードバックし、必要な場合には次回の講義で振り返りを実施する。
回 | 項目 | 授業内容 | 担当者 | 日時 |
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第1回 | 蛍光イメージングを使った脳研究 | 蛍光を用いたイメージングを用いた脳の神経細胞やグリア細胞の研究について学ぶ。 | 江藤 圭 | 4/11④ |
第2回 | 生命医科学概論 | 最近の生命医科学研究について学ぶ。 | 川上 文貴 | 4/11⑤ |
第3回 | 神経ペプチドの歴史と展望 | 神経ペプチドの発見から最近の研究成果について学ぶ。 | 濱田 幸恵 | 4/18④ |
第4回 | 婦人科腫瘍の分子病理学入門 | 婦人科腫瘍(卵巣癌や子宮内膜癌など)の病態と臨床的問題点を挙げ、最近の知見と研究成果について学ぶ。 | 松本 俊英 | 4/25④ |
第5回 | シグナル伝達系異常と疾患の関連について | 生体内シグナル伝達系(情報伝達系)の異常が関連する疾患の発症メカニズムについて学ぶ。 | 川上 文貴 | 5/2④ |
第6回 | 炎症・免疫関連疾患と病態制御 | 炎症・免疫関連疾患の病態制御機構について、脂質生合成系の役割を中心に最近の知見と研究成果を学ぶ。 | 小島 史章 | 5/13⑤ |
第7回 | 腸管神経系 | 腸管神経系の構造と機能、関係する疾患について学習する。 | 前川 達則 | 5/20⑤ |
第8回 | 感染症治療をかいくぐる微生物の戦略 | 微生物に関連する近年の諸問題と研究の目的、手法について学ぶ。 | 前花 祥太郎 | 5/27⑤ |
第9回 | Small RNAs play big roles | 小さな巨人が声を大にしてささやく時、生命の余白から立ちあがる壮大な物語。ただそれだけの小話。 | 林 徹 | 6/3⑤ |
第10回 | 単一遺伝子疾患と多因子疾患について | 遺伝要因のみで発症する単一遺伝子疾患(メンデル遺伝性疾患)と環境因子と遺伝的要因の相互作用により発症する多因子疾患について学ぶ。 | 川上 文貴 | 6/10⑤ |
第11回 | 尿細管機能障害を伴う腎疾患について | 尿細管機能障害が腎機能低下を起こす分子メカニズムについて最新の知見と共に学ぶ。 | 黒崎 祥史 | 6/17⑤ |
第12回 | 肺がんの基礎と研究 | 肺がんの基礎について学ぶ。また、肺がんの治療に向けた自らの研究について学ぶ。 | 今井 基貴 | 6/24⑤ |
第13回 | がん細胞とがん間質細胞 | 腫瘍微小環境におけるがん細胞とがん間質細胞の相互作用、特にがん関連線維芽細胞(CAF)について学ぶ。 | 玉木 竣 | 7/1⑤ |
第14回 | 消化器疾患とその腸内環境 | 腹痛・下痢のメカニズムは1つではない。様々なファクターで生じる消化管疾患を腸内環境の視点から学習する。 | 川島 麗 | 7/8⑤ |
第15回 | まとめ | 講義のまとめと最新の生命医科学研究のトピックを紹介する。 | 川上 文貴 | 7/15⑤ |
◆実務経験の授業への活用方法◆
国内や国外の大学・研究所での研究経験を踏まえ、最先端のメディカルライフサイエンス領域の研究成果を活かしてヒトの正常な生体機能だけでなく多様な疾患の病態について概説する。
将来、予防医学やメディカルライフサイエンスの専門家あるいは研究者として活動するために必要な知識として、先端的な医学研究の研究成果をベースとした疾患の発症メカニズムや生理的な生体機能の分子メカニズムについて説明できる。
受講態度(10%)、到達度確認試験(90%)により、受講者の知識が到達目標に達しているかを総合的に評価する。
【授業時間外に必要な学習の時間: 60時間】
事前に、参考書を利用して、授業内容に書いてある言葉を調べておくこと。参考書、講義資料を用いて、講義内容を理解するために復習を行うこと。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 配布資料 | ||
参考書 | (なし) |
科目ナンバリングコード:HS301-EP23