科目責任者 | 渡邉 誠 |
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担当者 | 渡邉 誠※ |
科目概要 | 4年 (1単位・必修) [リハビリテーション学科 作業療法学専攻] |
医療制度を包括的に理解し、リハビリテーションを実施する上で求められる職場管理、作業療法教育の実践方法を学ぶとともに、職業倫理を高める態度を養うことが本授業の目的である。さらには、作業療法実践の背後にある理論と実践の関係、組織論を具体的に例示し、それらを検討する中で作業療法士としての行動のあり方を考える能力を培うことを視野に入れている。
この科目は、学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の①②③④⑤に関連する。
【教育内容】
・働く意義の背景にあるものを理解する。
・作業療法士として働く上で必要となる人事管理・労務管理・安全管理を理解する。
・養成校教育や人材育成ための教育の制度、方法を学ぶ。
・人材育成方法としてのOn the Job TrainingとOff the Job Trainingを学ぶ。
・Work-Life Balance(WLB)の意義と今日、何がWLBに求められているかを学ぶ。
・臨床実践における臨床家としての判断(の背景にあるもの)について理解する。
【教育方法】
授業形態:講義
配布資料をもとに講義を展開する。
【フィードバック】
次回の授業にて各単元で問われている内容、レポートに他する模範となる考え方についてコメントします。
回 | 項目 | 授業内容 | 担当者 | 日時 |
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第1回 | 【対面】 「働くこと」の根底にあるもの | ・コースオリエンテーションを実施する。 以下の内容を説明する。 ・なぜ、働くのか ・Work Motivation ・動機づけとは何か ・社会的報酬 ・労働関連法規 | 渡邉 誠 | 9/2② |
第2回 | 【対面】 人事管理・労務管理を考える | 以下の内容を説明する。 ・人事管理と組織管理 ・労働契約と就業規則 ・人事考課 ・採用基準とその手法 ・アウトソーシングと非常勤 ・リアリティショック ・離職と退職管理 | 渡邉 誠 | 9/9② |
第3回 | 【対面】 医療安全のマネジメント | 以下の内容を説明する。 ・To err is human. ・Human errorとは ・リスク分析の手法を理解する ・医療安全文化を作るには | 渡邉 誠 | 9/16② |
第4回 | 【対面】 人材育成を考える | 以下の内容を説明する。 ・人材育成とは何か ・教育の立ち位置 ・養成校教育 ・臨床実習教育 ・人が「育つ」とは ・人を「育てる」とは ・エンプロイアビリティ ・生涯教育 | 渡邉 誠 | 9/30② |
第5回 | 【対面】 作業療法室をつくる | 以下の内容を説明する。 ・作業療法室の環境設計 ・作業療法室の施設基準 ・作業療法部門の価値をつくる ・魅力のある職場づくり ・コミュニティに開かれた作業療法室 | 渡邉 誠 | 10/7② |
第6回 | 【対面】 Work-Life Balanceを考える | 以下の内容を説明する。 ・Work-Life Balanceという考え方 ・Work-Family Conflict ・日本におけるWLBの課題 ・労働時間と労働生産性 ・労働時間制限がもたらすもの ・Work-Life Spillover ・Work-Life Enrichment ・家庭を仕事の両立支援の課題 | 渡邉 誠 | 10/14② |
第7回 | 【対面】 臨床家の判断 | 以下の内容を説明する。 ・判断とは何か ・臨床家の行為とは ・事例検討 ・臨床家としての責務とは何か | 渡邉 誠 | 10/21② |
第8回 | 【対面】 これから、あなたは何をするか | ・組織のあり方 ・多様な従事形態と配慮 ・起業/アントレプレナー ・自らを高める ・作業療法という組織 ・Leadershipを高める ・あなたのキャリア | 渡邉 誠 | 10/28② |
◆実務経験の授業への活用方法◆
病院や地域での臨床経験を踏まえ、作業療法を実践する上で必要となるマネージメントの知識や技法の基礎を解説し、また事例を通して実務者としてのあり方を解説する。
・働く意義の背景にあるものを理解することができる。
・作業療法士として働く上で必要となる人事管理・労務管理を理解することができる。
・安全管理の意義と実施方法を理解することができる。
・養成校教育や人材育成ための教育の制度、方法を理解することができる。
・人材育成方法としてのOn the Job TrainingとOff the Job Trainingを理解することができる。
・Work-Life Balance(WLB)の意義と今日、何がWLBに求められているかを理解することができる。
・臨床実践における臨床家としての判断(の背景にあるもの)について理解することができる。
授業後に提示する課題レポート(90%)、受講態度(10%)にて総合評価を行う。
各回のレポートはGoogle Classroomに提出すること。(*提出期限後のレポート提出は評価から除外する。)
【授業時間外に必要な学習時間:29時間】
・作業療法管理学Ⅰの続編となる講義であるので、管理学Ⅰの配布資料を再度、確認し復習することで準備学習(予習)を行うこと。
・毎回の授業時に課題レポートを提示するので、配布資料、参考図書を読み、自らの意見を端的に述べること。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 特に定めない。 授業開始時に資料を配布する。 | ||
参考書 | 病院早わかり読本(第6版) | 飯田修平 | 医学書院 |
参考書 | リハベーシック 安全管理学・救急医療学 | 内山 靖、藤井浩美、立石雅子 | 医歯薬出版株式会社 |
参考書 | 作業療法管理学(第2版) | 大庭潤平 | 医歯薬出版株式会社 |
参考書 | トム・L・ビーチャム、ジェイムズ・F・チルドレス | 生命倫理学(第5版) | 麗澤大学出版会 |
参考書 | Barbara A. Boyt Schell and John W. Schell | Clinical and Professional Reasoning in Occupational Therapy | Lippincott William & Wilkins |
参考書 | 黒田 亘 | 行為と規範 | 勁草出版 |
参考書 | Albert R. Jonsen(他) | 臨床倫理学(第5版) | 新興医学出版社 |
参考書 | ダニエル・オーフリ | 医療エラーはなぜ起きるのか | みすず書房 |
科目ナンバリングコード:OT301-SS27