Web Syllabus(講義概要)
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健康・医療心理学Health and Medical Psychology
科目責任者市倉 加奈子
担当者市倉 加奈子※
科目概要3年 (2単位・必修) [保健衛生学科 臨床心理学コース]

授業の目的

心理的支援の対象となる要支援者は,何か特定の疾患を有するのではなく,支援を必要とする者すべてである。本講義では,健常者を対象とした健康心理学および患者を対象とした医療心理学という両面の立場から心理的支援の実践について理解することを目指す。具体的には日常生活でストレスや生活習慣をコントロールする手法を学ぶこと,医療現場における心理的支援のニーズや役割を理解することを通して,自身の将来の仕事や生活に実際に役立てられるような実用的な知識の習得を目指す。
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の②⑤に関連する。

教育内容・教育方法・フィードバック

【教育内容】
健康心理学では,健康とQOL,ストレス理論,ストレスマネジメント,生活習慣と学習理論,生活習慣マネジメントについて学ぶ。医療心理学では,チーム医療と多職種協働,がん・心疾患・生活習慣病・難病・エイズの心理社会的問題,緩和ケア,苦痛アセスメント,精神科医療における心理職の役割について学ぶ。

【教育方法】
授業形態:講義
授業内での解説はパワーポイントを使用する。授業では、具体例や実践例を示すとともに、個人ワークやグループワークの時間を活用し、主体的に考えることによる理解を目指す。また前半の小テストで理解度を確認したうえで、後半の授業を進めることで、繰り返し学習による重要な領域の習得を図る。

【フィードバック】
授業で実施した課題やワークについて授業内に各自発表してもらい、その内容についてグループ討議を行ったり、教員からコメントを返す形でフィードバックを行う。なお提出された課題や小テストに関しては、授業内で全体に向けて解答・解説を示し、誤解の得られやすい箇所について教員から丁寧に説明を行う。

授業内容

項目授業内容担当者日時
第1~3回【対面】
健康心理学とストレスマネジメント
教科書1~2章に基づき、健康や健康心理学とは何かを学び、健康・QOLの概念および測定、予防医学、障害とリハビリテーションについて解説する。また、教科書3章に基づき、ストレス理論とストレスマネジメント介入について、講義を行い、演習形式で学びを深める。市倉 加奈子
5/21③④⑤
第4~6回【対面】
生活習慣マネジメント
学習理論と生活習慣マネジメント介入について、講義を行う。生活習慣マネジメントにおける実際の介入について、演習形式で学びを深める(目標設定、セルフモニタリング、行動分析)。市倉 加奈子
5/28③④⑤
第7~9回【対面】
前半のまとめ
医療における心理支援
第6回までの健康心理学に関する理論や手法について、小テストにより理解力の確認を行う。教科書2章・4章・7章・9章に基づき、主に精神科における健康心理学的な心理支援について、講義を行う。市倉 加奈子
6/4③④⑤
第10~12回【対面】
身体疾患の心理支援
総合病院精神科における心理支援について、講義を行う。(がん、心疾患、生活習慣病、神経難病、エイズ等)様々な身体疾患の心理社会的問題や支援について、演習形式で学びを深める。また教科書11章に基づき、緩和ケアの概念や変遷、緩和ケア領域での心理職の役割について、講義を行う。市倉 加奈子
6/11③④⑤
第13~15回
【対面】
多職種協働とチーム医療
教科書15章に基づき、他の医療専門職の資格と役割、チーム医療について、講義を行う。トータルペイン(身体・精神・社会・スピリチュアル)に対する多職種でのアセスメントと支援について、演習形式で学びを深める。また病室や病院内での安全管理と感染対策について、ロールプレイを通した演習形式で学びを深める。市倉 加奈子
7/9③④⑤
第1~3回
項目
【対面】
健康心理学とストレスマネジメント
授業内容
教科書1~2章に基づき、健康や健康心理学とは何かを学び、健康・QOLの概念および測定、予防医学、障害とリハビリテーションについて解説する。また、教科書3章に基づき、ストレス理論とストレスマネジメント介入について、講義を行い、演習形式で学びを深める。
担当者
市倉 加奈子
日時
5/21③④⑤
第4~6回
項目
【対面】
生活習慣マネジメント
授業内容
学習理論と生活習慣マネジメント介入について、講義を行う。生活習慣マネジメントにおける実際の介入について、演習形式で学びを深める(目標設定、セルフモニタリング、行動分析)。
担当者
市倉 加奈子
日時
5/28③④⑤
第7~9回
項目
【対面】
前半のまとめ
医療における心理支援
授業内容
第6回までの健康心理学に関する理論や手法について、小テストにより理解力の確認を行う。教科書2章・4章・7章・9章に基づき、主に精神科における健康心理学的な心理支援について、講義を行う。
担当者
市倉 加奈子
日時
6/4③④⑤
第10~12回
項目
【対面】
身体疾患の心理支援
授業内容
総合病院精神科における心理支援について、講義を行う。(がん、心疾患、生活習慣病、神経難病、エイズ等)様々な身体疾患の心理社会的問題や支援について、演習形式で学びを深める。また教科書11章に基づき、緩和ケアの概念や変遷、緩和ケア領域での心理職の役割について、講義を行う。
担当者
市倉 加奈子
日時
6/11③④⑤
第13~15回
項目
【対面】
多職種協働とチーム医療
授業内容
教科書15章に基づき、他の医療専門職の資格と役割、チーム医療について、講義を行う。トータルペイン(身体・精神・社会・スピリチュアル)に対する多職種でのアセスメントと支援について、演習形式で学びを深める。また病室や病院内での安全管理と感染対策について、ロールプレイを通した演習形式で学びを深める。
担当者
市倉 加奈子
日時
7/9③④⑤

授業内容欄外

◆実務経験の授業への活用方法◆
臨床心理士・公認心理師としての臨床経験を踏まえ、心理学について講義を行う。

到達目標

健康心理学では,健康とQOL,ストレス理論,ストレスマネジメント,生活習慣と学習理論,生活習慣マネジメントについて,医療心理学では,チーム医療と多職種協働,がん・心疾患・生活習慣病・難病・エイズの心理社会的問題,緩和ケア,苦痛アセスメント,精神科医療における心理職の役割について説明できる。また,健常者や患者を対象とした心理アセスメントや心理介入の実践方法が分かる。

評価基準

授業への参加態度(30%)/小テスト(20%)/期末試験(50%)

準備学習等(予習・復習)

【授業時間外に必要な学習の時間:60時間】
予習:教科書の講義テーマに該当する部分を事前に読んでおくこと。そのほか必要に応じて事前に取り組む課題を講義で提示する。
復習:教科書およびスライドを読み返し、毎回の講義で学んだことを事後に勉強して記憶に定着させること。

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書健康・医療心理学宮脇稔ほか医歯薬出版株式会社
参考書(なし)
教科書
署名
健康・医療心理学
著者・編者
宮脇稔ほか
発行所
医歯薬出版株式会社
参考書
署名
(なし)
著者・編者
発行所

備考・その他

・大学院の臨床心理学コースへ進学を希望する学生、公認心理師の資格取得を目指す学生は、必ず受講してください。

科目ナンバリングコード: HS301-CP20