科目責任者 | 古田 玲子 |
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担当者 | 久保 誠, 前花 祥太郎, 川村 俊彦, 高橋 博之, 松本 俊英, 長塩 亮, 宇治橋 善勝, 朽津 有紀, 今井 基貴, 大津 真, 佐藤 隆司, 古田 玲子, 西村 由香里, 阿部 直也, 横場 正典, 石井 直仁, 黒崎 祥史, 井本 明美, 川上 文貴, 市川 尊文, 川島 麗, 前川 達則, 玉木 竣, 石橋 仁, 緒形 雅則, 江藤 圭, 濱田 幸恵, 深谷 昌弘, 田口 明子, 林 徹, 木村 武俊, 小島 史章, 稻岡 秀検, 守田 憲崇, 有阪 直哉, 研究委員 |
科目概要 | 3~4年 (5単位・必修) [医療検査学科] |
3年次までに学んだ知識・技術を基礎として、与えられたテーマについて何をどこまで解明するか、を認識し、そのテーマの現代医療における位置付けを理解する。
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の3年①③④、4年①③④に関連する。
【教育内容】
各研究室ごとに、各教員の呈示したテーマに基づき、個人であるいはグループで取り組む。その結果を卒業論文として纏める。
【教育方法】
授業形態:その他(卒業研究科目)
研究活動における倫理や不正行為等に関する基本的事項を講義形式で行う。
各自のテーマについて、各研究室において実験計画、実験方法・手技、結果のまとめ、統計学的解析などの研究に関する実際の手順を担当教員が個別に指導する。その上で、学術的な考察を行い、論文として完成できるように個別に指導する。
【フィードバック】
各研究室の担当教員が卒業論文が完成するまで論文を添削し個別指導する。
回 | 項目 | 授業内容 | 担当者 | 日時 |
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【オンデマンド】 研究倫理 | 研究活動における不正行為への対応等に関するガイドラインについて学ぶ。 | 研究委員 | ||
微生物学 | 呼吸器ウイルスの発症機序、消毒や薬剤による制御法についてウイルス学的、免疫学的、生化学的手法により解析する。また、ウイルスの変異獲得機構や病原性獲得機序の解明に取り組む。さらに、ワンヘルスアプローチの観点から、薬剤耐性菌における薬剤耐性獲得機序の解明や分子疫学的解析を主なテーマとして研究を進める。これらの研究活動を通して病原微生物の正しい取り扱い方と医療における課題解決のために必要な幅広い知識・技術など、実践を通して習得する。 | 久保 誠 前花 祥太郎 | ||
免疫学 | 免疫反応は感染症だけでなく多くの病気と密接に関連している。特に難病といわれる病気の多くは免疫システムが関係しており、これらの病気が起こるメカニズムの解明を目指した研究を行う。マウスを用いた研究が中心だが、ヒト検体を用いた研究も可能である。臨床検査技師として就職する場合だけでなく進学する場合にも十分対応できる研究能力を養う。 | 川村 俊彦 | ||
病理学 | 腫瘍の悪性化や患者予後に深く関わる「上皮-間葉転換」や「がん幹細胞化」といった現象について、臨床病理検体を用いた免疫組織化学的解析や培養細胞を用いた発現機能解析を組み合わせて検討する。これらの研究を通して、病理形態学や分子病理学の基礎知識や技術を習得する。 | 高橋 博之 松本 俊英 | ||
臨床検査学 | 卒業研究として、ヒトの疾患組織、患者血清・尿等を対象として、疾患の早期診断や薬剤感受性予測マーカー候補タンパク質の獲得とその有用性の検討を様々なプロテオーム解析技術を駆使し、臨床各科の先生と議論しながら進めてゆく。今後の臨床検査領域での研究に結びつくよう、研究の進め方、論文の読み方、研究のまとめ方を学習する。 | 長塩 亮 朽津 有紀 今井 基貴 | ||
血液学 | 血液系腫瘍の分化・増殖・細胞死等の制御に関する研究、赤血球表面抗原の解析、自己免疫が関与する血小板減少の病態形成機序の解析を通して、新規検査法や治療法の開発につながる研究を目指す。この過程で研究に必要な基礎的な技術のみならず、研究で必要な主体性と協調性、論理的な思考能力、研究の意義と可能性について学ぶ。 | 大津 真 佐藤 隆司 | ||
臨床細胞学 | 標本作製法の違いによる細胞形態や染色性への影響、細胞診標本への食物残渣形態、新規細胞診標本作製法からの細胞転写法の検討など、臨床細胞に関わる技術を習得し、また研究の進め方、論文作成に必要な手順、研究のまとめ方、倫理面について学ぶ。 | 古田 玲子 西村 由香里 阿部 直也 | ||
臨床生理学 | 呼吸機能検査、超音波検査、心電図検査を応用し、生理機能検査の教育方法や臨床に役立つ新たな検査法・測定意義について、生理学的検査法を組み合わせて研究を行います。また「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」に則った倫理申請や説明文(インフォームド・コンセント)の作成など、臨床研究について倫理面も含めて学びます。 | 横場 正典 宇治橋 善勝 | ||
臨床化学 | 動物(ラット、マウス)、培養細胞、ヒト検体(臨床研究)を用いて、主に糖尿病性腎症の早期診断法・治療薬・予防法の開発やミトコンドリアの酸化ストレス防御システム、近位尿細管機能、腎障害における細胞老化システムを研究する。研究を通じ、最新の動物実験、細胞生物学、分子生物学、組織化学やプロテオーム解析の知識や技術を修得し、臨床検査技師に必要とされる病態解析法を学ぶ。 | 石井 直仁 黒崎 祥史 井本 明美 | ||
再生医療・細胞デザイン研究施設 | 実験動物や培養細胞を用いて神経変性疾患や炎症性腸疾患の病態解明を目指した研究を行います。主に、両疾患に共通する原因遺伝子に着目し、各種臓器間ネットワークによる代謝や免疫系の調節とその異常による疾患発症メカニズムの解明を通じて分子生物学的手法や病理組織学的手法などを習得します。 | 川上 文貴 | ||
病態生化学 | 消化器病・各種炎症疾患の病態解明に向け、生化学および薬理学の観点から解析する。主に実験動物や培養細胞などの生体試料を用いて、分子生物学・形態学・生理学等の基礎的実験系の手法を幅広く習得すると同時に、研究を進めていく上で重要な主体性・論理的思考力・課題解決力を身につける。 | 市川 尊文 川島 麗 前川 達則 玉木 竣 小島 史章 | ||
生理学 | 実験動物を用いて、中枢・末梢神経系の機能解析とそれらの病態による変化を中心とした研究を行う。研究を通して、電気生理学的手法、行動科学的解析手法、免疫組織化学的解析法など、生理学研究を行うための基礎技術を習得する。また、研究の進め方や研究成果の発表の方法、論文の読み方を学習するとともに、生理学の知識を深める。 | 石橋 仁 緒形 雅則 江藤 圭 濱田 幸恵 | ||
解剖・組織学 | 「形づくり」をキーワードとして実験動物由来の細胞や組織、器官を用いた研究を実施します。手法としては、蛍光抗体法や共焦点顕微鏡法、細胞・組織培養法、遺伝子発現解析法などの習得が可能です。研究活動における「答えのない問題」に対する基本的姿勢を学びながら、細胞や細胞小器官の動態、組織間相互用、再生過程にまつわる「形づくり」の調節機構を多角的に理解・考察します。 | 深谷 昌弘 田口 明子 林 徹 木村 武俊 | ||
医療情報学 | 医学・医療分野における課題を解決するために、自分自身で研究テーマを決め、課題解決の過程で生体を模擬するシミュレータの開発、情報解析のためのコンピュータプログラム作成のための技術等を習得する。 | 稻岡 秀検 守田 憲崇 有阪 直哉 |
与えられたテーマについて、国内・国外の研究がどのような現状にあるかを理解し、研究手技の習得とともに論文作成の基本的な方法も学ぶ。
決められた時間に研究室に来ているか、実験に取り組む姿勢はどうか、卒業論文作成能力はどうか、などから総合的に評価する(100%)。
但し、成績評価は4年次に行う。
【授業時間外に必要な学習時間:-時間】
予習:研究テーマに必要な知識を教科書や文献を検索して予習すること。実験手技などについても論文などで予習すること。
復習:研究過程において、各段階で計画、方法、手技等について、検討し矛盾や問題点の有無について復習をすること。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | (なし) | ||
参考書 | (なし) |
科目ナンバリングコード:ML505-AI03