科目責任者 | 田ヶ谷 浩邦 |
---|---|
担当者 | 田ヶ谷 浩邦※, 佐藤 浩信※ |
科目概要 | 2年 (1単位・必修) [保健衛生学科 環境保健学コース] |
近年、自殺者の増加、精神障害による休職者の増加などメンタルヘルス不調による社会への影響が増大している。精神障害の分類・症状・診断・治療,患者と家族への心理支援について学ぶと共に,メンタルヘルスと関連する政府の施策と制度について理解する。
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の②に関連する。
【教育内容】
① 精神疾患総論(代表的な精神疾患についての成因、症状、診断法、治療法、経過、本人や家族への支援を含む。)
② 向精神薬をはじめとする薬剤による心身の変化
③ 医療機関との連携
④メンタルヘルスの現状、メンタルヘルスケアの基本的考え方
⑤職場におけるメンタルヘルスケアの指針、復職支援と医療との連携
【教育方法】
講義形式。Google Classroomを活用し,資料配付,資料の訂正版の配付,復習用小テストをおこなう.
【フィードバック】
次回講義の際にGoogle classroomで課した復習用小テストの解説を行う
回 | 項目 | 授業内容 | 担当者 | 日時 |
---|---|---|---|---|
第1回 | 【対面】 精神保健学概論 | 疾病構造の変化とメンタルヘルス概念の変遷、医療機関との連携について学ぶ | 田ヶ谷 浩邦 | 9/24③ |
第2回 | 【対面】 精神障害概論 | 精神障害の分類,主な症状について学ぶ | 田ヶ谷 浩邦 | 9/24④ |
第3回 | 【対面】 器質性精神障害,精神作用物質による精神障害,統合失調症,気分障害 | 脳疾患による精神障害,物質による精神障害,統合失調症,気分障害について学ぶ | 田ヶ谷 浩邦 | 10/1③ |
第4回 | 【対面】 神経症,パーソナリティ障害,発達障害 | 神経症,パーソナリティ障害,発達障害について学ぶ | 田ヶ谷 浩邦 | 10/1④ |
第5回 | 【対面】 職場メンタルヘルスケアの実際 | 4つのケア、治療開始から復職までの過程、問題事例と危機介入、異動と配属転換、個人情報と人権の保護について学ぶ | 佐藤 浩信 | 10/8③ |
第6回 | 【対面】 職場の役割と機能 | 働くことの意味.職場の人間関係,職場のストレスとストレスチェック制度,リスクテイキングとモラール,ワークライフバランスについて学ぶ | 佐藤 浩信 | 10/8④ |
第7回 | 【対面】 現代社会とメンタルヘルス | こころの健康増進計画,働き方改革など,メ ンタルヘルスに関連した政策と制度につ いて学ぶ | 田ヶ谷 浩邦 | 10/15③ |
第8回 | 【対面】 過重労働,過労死,自殺 | 産業保健分野で問題となっている過重労働,過労死,自殺について学ぶ | 田ヶ谷 浩邦 | 10/15④ |
*対面を原則とするが,状況に応じてオンデマンドにする場合がある。
◆実務経験の授業への活用方法◆
職場メンタルヘルス活動、精神科医・産業医としての実務経験を踏まえ、メンタルヘルスや精神障害の実際に基づいた講義を行う。
以下について説明できる
① 精神疾患総論(代表的な精神疾患についての成因、症状、診断法、
治療法、経過、本人や家族への支援を含む。)
② 向精神薬をはじめとする薬剤による心身の変化
③ 医療機関との連携
④衛生管理者や人事労務担当者として勤務する際に必要なメンタルヘルスの知識(法・省令に基づく企業のメンタルヘルス活動、精神疾患の症状と治療)
定期試験(100%)
1単位認定のため予習・復習には29時間が必要である.
1)参考書などにより、精神障害についての予備学習をしておくこと
2)厚生労働省ホームページで職場メンタルヘルスの問題について参照しておくこと
3)精神障害、こころの問題に関するマスコミ報道などについて、自分なりの意見をまとめておくこと
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
---|---|---|---|
教科書 | プリント等 | ||
参考書 | 精神医学ハンドブック | 山下 格 | 日本評論社 |
参考書 | 学生のための精神医学 | 太田泰之、上野武治 | 医歯薬出版株式会社 |
参考書 | 職場のメンタルヘルスケア | 白倉克之、高田 勗、筒井末春 | 南山堂 |
参考書 | よくわかる臨床心理学 | 下山晴彦 | ミネルヴァ書房 |
科目ナンバリングコード: HS201-EP03