科目責任者 | 石橋 仁 |
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担当者 | 石橋 仁※ |
科目概要 | 2年 (2単位・必修) [リハビリテーション学科 言語聴覚療法学専攻] 2年 (2単位・必修) [リハビリテーション学科 視覚機能療法学専攻] |
正常な人体の働きを知ることは、疾患を理解し機能の回復をはかるうえで必須のステップである。また、健康な生活を送り、疾病を予防するためにも人体に関する知識は重要である。この講義では、主として自律神経系に支配されている臓器が、どのような独自の働きを発現しているのかを理解することを目的とする。
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の(ST)②④,(OV)①②③④に関連する。
【教育内容】
自律神経系に支配されている、循環器、呼吸器、内分泌腺、泌尿器、消化器について、系統的に各器官の機能について学習する。また、それら諸器官相互の協調的な働きがあってはじめて全体としての人体の働きが理解できることを学ぶ。
【教育方法】
授業形態:講義
教科書および配付資料について、パワーポイントを用いて解説する。
【フィードバック】
毎回の授業の後、Google Classroom を利用した小テスト(Web復習テスト)を実施し、提出後にその正解および解説を配布することで学生の理解を深める。学生からのメール等による質問はメールおよびGoogle Classroom のストリーム上でフィードバックする。必要があれば次回の講義で解説する。
回 | 項目 | 授業内容 | 担当者 | 日時 |
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第1回 | 【対面】 太陽光の身体に対する作用 | 太陽光は「日焼け」という点で嫌われているが、骨を強くしたり、近視を予防したり、気分を爽やかにする働きもある。太陽光の人体に対す作用について理解を深める。 | 石橋 仁 | 4/7④ |
第2回 | 【対面】 細胞と体液 | 細胞の基本を振り返るとともに、体液の生理学について学ぶ。教科書の第1章を読んでおくこと。 | 石橋 仁 | 4/14④ |
第3回 | 【対面】 血液 | 血液について、特に血球の種類とその役割、血液の運搬機能について学ぶ。 教科書の第7章を読んでおくこと。 | 石橋 仁 | 4/21④ |
第4回 | 【対面】 循環の生理(1)~心臓 | 心臓の電気活動と心電図について学ぶ。 教科書の第8章を読んでおくこと。 | 石橋 仁 | 4/28④ |
第5回 | 【対面】 循環の生理(2)~血液循環 | 血液循環とその特徴について学ぶ。 | 石橋 仁 | 5/12④ |
第6回 | 【対面】 泌尿器系 | 尿の生成について学ぶ。教科書の第12章を読んでおくこと。 | 石橋 仁 | 5/19④ |
第7回 | 【対面】 栄養素と消化吸収 | 消化液の分泌機構、各種栄養素の消化と吸収について学ぶ。教科書の第10章を読んでおくこと。 | 石橋 仁 | 5/26④ |
第8回 | 【対面】 呼吸(1)~呼吸器系の構造と換気 | 呼吸器の構成と換気について学ぶ。教科書の第9章 を読んでおくこと。 | 石橋 仁 | 6/2④ |
第9回 | 【対面】 呼吸(2)~ガス交換と呼吸の制御 | ガス交換と呼吸の調節について学ぶ。 | 石橋 仁 | 6/9④ |
第10回 | 【対面】 内分泌(1)~視床下部・下垂体系のホルモン | ホルモンの一般的性質について理解した後、視床下部ー下垂体系に関連するホルモンについて学習する。教科書第14章を読んでおくこと。 | 石橋 仁 | 6/16④ |
第11回 | 【対面】 内分泌(2)~血漿値の調節、性ホルモン、腎臓のホルモン | 膵臓、卵巣、腎臓より分泌されるホルモンについて学ぶ。 | 石橋 仁 | 6/23④ |
第12回 | 【対面】 血糖値の調節と糖尿病 | 血糖値の調節機構について学ぶ。また、糖尿病とその治療薬について学ぶ。 | 石橋 仁 | 6/30④ |
第13回 | 【オンデマンド】 白血球 | 白血球の種類と役割について学ぶ。教科書の第7章を読んでおくこと。 | 石橋 仁 | 6/30 |
第14回 | 【対面】 白血球と免疫 | 生体防御機構について学ぶ。 | 石橋 仁 | 7/7④ |
第15回 | 【対面】 副腎髄質ホルモン | 副腎髄質ホルモンについて理解を深める。教科書の第14章を読んでおくこと。 | 石橋 仁 | 7/14④ |
◆実務経験の授業への活用方法◆
研究所での研究経験を踏まえ、生理学分野の研究成果が人体の仕組みの解明にどのように貢献しているか概説する。
人体の機能の基本概念を身につけ、生体諸器官の機能の仕組み(機序)を総合的に理解することを目標にする。具体的には以下の項目について到達していることを目標とする。
1)消化器系の構造と機能を具体的に説明できる。
2)各種栄養素の消化・吸収のメカニズムを説明できる。
3)血液および循環器系の構造と機能を具体的に説明できる。
4)細胞内外液・リンパ液の組成を理解し、その機能を説明できる。
5)呼吸器系の構造と機能、呼吸の調節メカニズムを説明できる。
6)泌尿器系の構造と機能を具体的に説明できる。
7)各種ホルモンの分泌器官とホルモンの作用・作用機序を具体的に説明できる。
小テスト(Web復習テスト、15%)および定期試験の成績(85%)で評価する。
予習として、教科書の授業内容に該当する部分を読み、専門用語を調べておくこと。毎回の授業の後は、教科書・授業プリントを中心に復習を行なうこと。Google Classroom を利用したWeb復習テストは正解とともに、適宜解説を掲載するのでよく復習しておくこと。練習問題を配布するので、各自その問題を解いて不明な点をなくす様にすること。
【授業時間外に必要な学習時間:60時間】
予習:教科書を中心に毎回1時間(計15時間)、復習:教科書・講義プリントを中心に毎回2時間(計30時間)、毎回の講義後に出題されるWeb復習テストの実施および復習に36分(15回、計9時間)、練習問題について1日あたり1.5時間を4日間(計6時間)。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | メディカルスタッフ専門基礎科目シリーズ/生理学 | 桑名俊一、荒田晶子 編者 | 理工図書(ISBN 978-4-8446-0883-7) |
参考書 | ギャノング生理学 | 岡田泰伸 監訳 | 丸善 |
参考書は必須ではない。図書館などで調べたり勉強したりするときに利用すると良い。科目ナンバリングコード: (ST)ST201-SF07, (OV)OV201-SF06