Web Syllabus(講義概要)
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構音障害学I(実習含)Articulation and Phonological Disorders I (Practice included)
科目責任者水戸 陽子
担当者原 由紀※, 村上 健※, 水戸 陽子※, 大原 卓哉※, 清野 由輩※, 澤田 拓也※
科目概要2年 (3単位・必修) [リハビリテーション学科 言語聴覚療法学専攻]

授業の目的

器質性および機能性構音障害についての基本的事項を理解し、臨床に必要な理論的基礎と臨床における基本的な知識と技術を修得する。
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の②③に関連する。

教育内容・教育方法・フィードバック

【教育内容】
対面講義と実習を通じて、機能性および器質性構音障害について段階的に理解を深め、その評価法や訓練法について理論的、かつ実践的に学ぶ。

【教育方法】
1)授業形態:演習
2)講義形式ではパワーポイントを使用するとともに視聴覚教材を用いる。実習では、ロールプレイ、グループワーク等を活用したアクティブラーニングを取り入れる。

【フィードバック】
1)課題・レポートは、講義内で解説および全体を公表する形でフィードバックを行う。
2)ロールプレイについては、ロールプレイ実習中にその場でフィードバックを行う。


授業内容

項目授業内容担当者日時
1回【対面】
オリエンテーション
検査用紙の確認
授業のオリエンテーションを行う。さまざまな検査の記録用紙を確認・整理する。原 由紀
9/2③
2回【対面】
構音障害総論1:理論的基礎
話しことば、構音およびその障害について概念を理解するとともに、構音障害の理論的基礎(障害の概念、分類法、評価と訓練の考え方等)について学ぶ。原 由紀
9/2④
3回【対面】
構音障害総論2:発現の要因
話しことばの生理学的基礎および発語器官の形態・機能とともに、構音障害の発現に関わる要因(発語器官、聴覚、発達、環境ほか)について学ぶ。原 由紀
9/4③
4回【対面】
構音障害総論3:音韻の発達
構音発達と音韻発達に関する研究と基礎的な理論について学ぶ。原 由紀
9/4④
5回【対面】
語音の聴取と表記1[実習]:基本
語音表記の方法(聴取と視察、音声表記による記述)の基本を学び、実習する。水戸 陽子
9/8②
6・7回 【対面】
語音の聴取と表記2[実習]:応用
典型的な構音の誤り(置換など)および特異な構音の誤り(声門破裂音ほか)の聴取と表記について学び、実習する。 水戸 陽子
9/8③
9/11③
8回【対面】
構音検査1[実習]:理論的背景と実施法
構音検査法の理論的背景を知り、実施方法を学び実習する。澤田 拓也
9/11④
9・10回【対面】
構音検査2[実習]:事例の誤り音の聴取
構音検査を用いて事例の誤り音の聴取と表記を行う。澤田 拓也
9/11⑤
9/18③
11・12回【対面】
構音検査3[実習]:まとめ
構音検査法のまとめ方を学び実習する。澤田 拓也
9/18④⑤
13・14回【対面】
構音検査4[実習]:構音類似運動検査
構音類似運動検査の実施法を学び実習する。澤田 拓也
水戸 陽子
9/22①②
15・16回【対面】
口蓋裂とその類似疾患1:医学的基礎と耳鼻咽喉科の役割
口蓋裂および鼻咽腔閉鎖不全症の医学的基礎について学ぶとともに、耳鼻咽喉科の役割を学ぶ。大原 卓哉
9/25③④
17回【対面】
口蓋裂とその類似疾患2:口蓋裂治療の特性
口蓋裂治療の特性と言語聴覚士の役割、チームアプローチについて学ぶ。水戸 陽子
9/25⑤
18・19回【対面】
口蓋裂とその類似疾患3:口蓋裂言語
口蓋裂言語 の基礎(聴覚印象、音響的特徴、動態)および口蓋裂言語の総合評価、治療方針の設定について学ぶ。水戸 陽子
9/29②③
20・21回【対面】
発語器官の検査[実習]
発声発語器官の検査および鼻咽腔閉鎖機能の検査について学ぶ。澤田 拓也
10/2③④
22回【対面】
総合評価1:総合評価のまとめと治療方針
構音障害例の総合評価(主訴、情報収集、構音検査、要因の検索、まとめ、治療方針)について学ぶ。
水戸 陽子
10/6②
23回【対面】
総合評価2[実習]:模擬事例
模擬事例から、評価のまとめと治療方針を学ぶ。水戸 陽子
10/6③
24・25回【対面】
構音障害の訓練 1:理論的背景と実施の基礎
構音訓練の理論的背景と実施の基礎(評価から訓練の立案・実施まで)について学ぶ。水戸 陽子
10/9③④
26・27回【対面】
構音障害の訓練2[実習]:特殊な構音の訓練と子音の産生訓練
声門破裂音・口蓋化構音・側音化構音・鼻咽腔構音の訓練の訓練と子音の産生訓練を学ぶ。水戸 陽子
10/16③④
28回【対面】
構音障害の訓練3[実習]:訓練の展開
無意味音節から単語・句・短文・文章への展開、会話へのキャリーオーバー、および知覚訓練の実際を学ぶ。水戸 陽子
10/20②
29回【対面】
構音障害の訓練4[実習]:模擬事例
模擬事例について、訓練目標の設定、訓練プログラム立案の実際について学ぶ。水戸 陽子
10/20③
30~32回【対面】
構音障害の訓練5[実習]:子音の産生訓練の実際
子音の産生訓練とその実際を学ぶ。水戸 陽子
澤田 拓也
10/30③④⑤
33回【対面】
総合実習1[実習]:記録と報告
構音障害の臨床における評価・訓練の記録と報告の方法について学ぶ(カルテ記載を含む)。水戸 陽子
11/6③
34・35回【対面】
総合実習2[実習]:ロールプレイ準備
構音訓練のロールプレイの準備を行う。水戸 陽子
11/6④⑤
36~39回【対面】
総合実習3[実習]:ロールプレイ
構音訓練の実際をロールプレイによって学ぶ。原 由紀
水戸 陽子
澤田 拓也
11/12②③④⑤
40・41回【対面】
舌等切除後の構音障害1:医学的基礎とチームアプローチ
舌・口腔癌等の特徴、医学的治療、術後の機能障害、およびチームアプローチについて学ぶ。清野 由輩
11/13③④
42回【対面】
舌等切除後の構音障害2:概論
舌等切除後構音障害の評価や訓練について学び実習する。村上 健
11/20③
43回【対面】
舌等切除後の構音障害 3[実習]:評価・訓練方法
舌・口腔底・中咽頭・顎切除後の構音の特徴・評価・訓練全般について学ぶ。村上 健
11/20④
44・45回【対面】
舌等切除後の構音障害4[実習]:評価・訓練の実際
舌等切除後構音障害の評価・訓練の実際について学び実習する。村上 健
11/27③④
46回【対面】
授業のまとめ
授業のまとめを行う。水戸 陽子
11/27⑤
1回
項目
【対面】
オリエンテーション
検査用紙の確認
授業内容
授業のオリエンテーションを行う。さまざまな検査の記録用紙を確認・整理する。
担当者
原 由紀
日時
9/2③
2回
項目
【対面】
構音障害総論1:理論的基礎
授業内容
話しことば、構音およびその障害について概念を理解するとともに、構音障害の理論的基礎(障害の概念、分類法、評価と訓練の考え方等)について学ぶ。
担当者
原 由紀
日時
9/2④
3回
項目
【対面】
構音障害総論2:発現の要因
授業内容
話しことばの生理学的基礎および発語器官の形態・機能とともに、構音障害の発現に関わる要因(発語器官、聴覚、発達、環境ほか)について学ぶ。
担当者
原 由紀
日時
9/4③
4回
項目
【対面】
構音障害総論3:音韻の発達
授業内容
構音発達と音韻発達に関する研究と基礎的な理論について学ぶ。
担当者
原 由紀
日時
9/4④
5回
項目
【対面】
語音の聴取と表記1[実習]:基本
授業内容
語音表記の方法(聴取と視察、音声表記による記述)の基本を学び、実習する。
担当者
水戸 陽子
日時
9/8②
6・7回
項目
【対面】
語音の聴取と表記2[実習]:応用
授業内容
典型的な構音の誤り(置換など)および特異な構音の誤り(声門破裂音ほか)の聴取と表記について学び、実習する。 
担当者
水戸 陽子
日時
9/8③
9/11③
8回
項目
【対面】
構音検査1[実習]:理論的背景と実施法
授業内容
構音検査法の理論的背景を知り、実施方法を学び実習する。
担当者
澤田 拓也
日時
9/11④
9・10回
項目
【対面】
構音検査2[実習]:事例の誤り音の聴取
授業内容
構音検査を用いて事例の誤り音の聴取と表記を行う。
担当者
澤田 拓也
日時
9/11⑤
9/18③
11・12回
項目
【対面】
構音検査3[実習]:まとめ
授業内容
構音検査法のまとめ方を学び実習する。
担当者
澤田 拓也
日時
9/18④⑤
13・14回
項目
【対面】
構音検査4[実習]:構音類似運動検査
授業内容
構音類似運動検査の実施法を学び実習する。
担当者
澤田 拓也
水戸 陽子
日時
9/22①②
15・16回
項目
【対面】
口蓋裂とその類似疾患1:医学的基礎と耳鼻咽喉科の役割
授業内容
口蓋裂および鼻咽腔閉鎖不全症の医学的基礎について学ぶとともに、耳鼻咽喉科の役割を学ぶ。
担当者
大原 卓哉
日時
9/25③④
17回
項目
【対面】
口蓋裂とその類似疾患2:口蓋裂治療の特性
授業内容
口蓋裂治療の特性と言語聴覚士の役割、チームアプローチについて学ぶ。
担当者
水戸 陽子
日時
9/25⑤
18・19回
項目
【対面】
口蓋裂とその類似疾患3:口蓋裂言語
授業内容
口蓋裂言語 の基礎(聴覚印象、音響的特徴、動態)および口蓋裂言語の総合評価、治療方針の設定について学ぶ。
担当者
水戸 陽子
日時
9/29②③
20・21回
項目
【対面】
発語器官の検査[実習]
授業内容
発声発語器官の検査および鼻咽腔閉鎖機能の検査について学ぶ。
担当者
澤田 拓也
日時
10/2③④
22回
項目
【対面】
総合評価1:総合評価のまとめと治療方針
授業内容
構音障害例の総合評価(主訴、情報収集、構音検査、要因の検索、まとめ、治療方針)について学ぶ。
担当者
水戸 陽子
日時
10/6②
23回
項目
【対面】
総合評価2[実習]:模擬事例
授業内容
模擬事例から、評価のまとめと治療方針を学ぶ。
担当者
水戸 陽子
日時
10/6③
24・25回
項目
【対面】
構音障害の訓練 1:理論的背景と実施の基礎
授業内容
構音訓練の理論的背景と実施の基礎(評価から訓練の立案・実施まで)について学ぶ。
担当者
水戸 陽子
日時
10/9③④
26・27回
項目
【対面】
構音障害の訓練2[実習]:特殊な構音の訓練と子音の産生訓練
授業内容
声門破裂音・口蓋化構音・側音化構音・鼻咽腔構音の訓練の訓練と子音の産生訓練を学ぶ。
担当者
水戸 陽子
日時
10/16③④
28回
項目
【対面】
構音障害の訓練3[実習]:訓練の展開
授業内容
無意味音節から単語・句・短文・文章への展開、会話へのキャリーオーバー、および知覚訓練の実際を学ぶ。
担当者
水戸 陽子
日時
10/20②
29回
項目
【対面】
構音障害の訓練4[実習]:模擬事例
授業内容
模擬事例について、訓練目標の設定、訓練プログラム立案の実際について学ぶ。
担当者
水戸 陽子
日時
10/20③
30~32回
項目
【対面】
構音障害の訓練5[実習]:子音の産生訓練の実際
授業内容
子音の産生訓練とその実際を学ぶ。
担当者
水戸 陽子
澤田 拓也
日時
10/30③④⑤
33回
項目
【対面】
総合実習1[実習]:記録と報告
授業内容
構音障害の臨床における評価・訓練の記録と報告の方法について学ぶ(カルテ記載を含む)。
担当者
水戸 陽子
日時
11/6③
34・35回
項目
【対面】
総合実習2[実習]:ロールプレイ準備
授業内容
構音訓練のロールプレイの準備を行う。
担当者
水戸 陽子
日時
11/6④⑤
36~39回
項目
【対面】
総合実習3[実習]:ロールプレイ
授業内容
構音訓練の実際をロールプレイによって学ぶ。
担当者
原 由紀
水戸 陽子
澤田 拓也
日時
11/12②③④⑤
40・41回
項目
【対面】
舌等切除後の構音障害1:医学的基礎とチームアプローチ
授業内容
舌・口腔癌等の特徴、医学的治療、術後の機能障害、およびチームアプローチについて学ぶ。
担当者
清野 由輩
日時
11/13③④
42回
項目
【対面】
舌等切除後の構音障害2:概論
授業内容
舌等切除後構音障害の評価や訓練について学び実習する。
担当者
村上 健
日時
11/20③
43回
項目
【対面】
舌等切除後の構音障害 3[実習]:評価・訓練方法
授業内容
舌・口腔底・中咽頭・顎切除後の構音の特徴・評価・訓練全般について学ぶ。
担当者
村上 健
日時
11/20④
44・45回
項目
【対面】
舌等切除後の構音障害4[実習]:評価・訓練の実際
授業内容
舌等切除後構音障害の評価・訓練の実際について学び実習する。
担当者
村上 健
日時
11/27③④
46回
項目
【対面】
授業のまとめ
授業内容
授業のまとめを行う。
担当者
水戸 陽子
日時
11/27⑤

授業内容欄外

◆実務経験の授業への活用方法◆
医師、言語聴覚士としての臨床経験を踏まえ、構音障害に関する知識と技術を実践的に教授する。

到達目標

1)器質性および機能性構音障害の評価法、訓練法に関する基本的な知識を列挙できる。
2)構音障害の評価の一部を実施し,記録することができる。
3)構音訓練の一部を実施し,その結果をまとめることができる。
4)グループによる実習では,積極的に自分の意見を述べるとともにメンバーと協力して内容を考えることができる。

評価基準

定期試験(筆記試験・実技試験,80%)、課題の成果(ロールプレイの発表・課題・レポート,20%)で総合的に評価する。
課題・レポートはすべて提出すること。

準備学習等(予習・復習)

【授業時間外に必要な学習の時間:58時間】
予習:音声学の知識を踏まえて講義を進めるため、音声学について十分な復習をして備えること。
復習:語音、障害音の聴取と表記を習得するために、十分に復習・自習することが必要である。

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書標準言語聴覚障害学 発声発語障害学 第3版城本修、原由紀医学書院、2021
教科書口蓋裂の言語臨床 第3版岡崎恵子、加藤正子医学書院、2011
参考書構音障害の臨床 -基礎知識と実践マニュアル- 改訂第2版阿部雅子金原出版、2008
参考書構音と音韻の障害 音韻発達から評価まで船山美奈子、岡崎恵子監訳協同医書出版社、2001
教科書
署名
標準言語聴覚障害学 発声発語障害学 第3版
著者・編者
城本修、原由紀
発行所
医学書院、2021
教科書
署名
口蓋裂の言語臨床 第3版
著者・編者
岡崎恵子、加藤正子
発行所
医学書院、2011
参考書
署名
構音障害の臨床 -基礎知識と実践マニュアル- 改訂第2版
著者・編者
阿部雅子
発行所
金原出版、2008
参考書
署名
構音と音韻の障害 音韻発達から評価まで
著者・編者
船山美奈子、岡崎恵子監訳
発行所
協同医書出版社、2001

備考・その他

科目ナンバリングコード: ST302-SS02