科目責任者 | 河村 晃依 |
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担当者 | 河村 晃依※, 上出 直人※ |
科目概要 | 3年 (1単位・必修) [リハビリテーション学科 作業療法学専攻] |
超高齢社会の現状・展望および課題を知る。
加齢に伴う多面的変化および老年症候群を理解し、高齢者の生活障害の多様性を認識する。
老年期作業療法の実践における生活史の意義を理解する。
介護保険制度および地域包括ケアシステムについて、歴史的背景、現状および今後の課題を含めて理解する。
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の①②③に関連する。
【教育内容】
超高齢社会の現状・展望・課題について、社会調査データを交えて解説する。
加齢に伴い起こる多面的変化及び老年症候群について解説し、高齢者の生活障害と対応について議論する。
作業療法実践における生活史の意義と活用について、事例を通して解説する。
介護保険制度および地域包括ケアシステムについて、事例を交えて議論、解説する。
【教育方法】
授業形態:講義
パワーポイント、配布資料を活用しながら講義形式ですすめる。
講義内容(第2回)をもとに各自レポートを作成する。
講義内容に関する課題を授業の後半に作成し提出する(第1-2,3-4,5-6,7-8回)。
【フィードバック】
次の授業開始時に課題を返却し、前回内容の振り返りと課題の解説を行う。
レポートは、提出後にコメントを付記し返却する。
回 | 項目 | 授業内容 | 担当者 | 日時 |
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1回 | 【対面】 高齢者とは/超高齢社会 | 高齢者を取り巻く現状について解説する。超高齢社会の現状・展望及び課題について解説する。 | 河村 晃依 | 4/10① |
2回 | 【対面】 ライフステージとしての老年期 | 作業療法における生活史の意義と活用について事例を交えて解説する。 ※レポート課題 | 河村 晃依 | 4/10② |
3回 | 【対面】 老化・加齢 | 加齢に伴う多面的変化(生理機能・運動機能・精神心理機能・社会的機能)について解説する。 | 河村 晃依 | 4/17① |
4回 | 【対面】 老年症候群 | 高齢者に多い疾患・症候について解説し、高齢者の生活障害について解説する。 | 河村 晃依 | 4/17② |
5・6回 | 【対面】 介護保険制度・地域包括ケアシステム・介護予防 | 介護保険制度、地域包括ケアシステム、介護予防を解説し、地域生活の支援およびOTの役割について解説する。 | 河村 晃依 | 4/24①② |
7回 | 【対面】 老年期作業療法とは | 老年期作業療法における評価の目的・内容について解説する。 | 河村 晃依 | 5/8① |
8回 | 【対面】 高齢者の生活障害とは | 高齢者の生活障害の多面性について、体験を通して考え、グループ毎にまとめ発表する。 | 河村 晃依 | 5/8② |
9・10回 | 【対面】 サルコペニア、栄養リハビリテーション、フレイル | 運動機能低下、サルコペニアの評価と介入について解説する。サルコペニアに関連する低栄養および栄養リハビリテーションについても解説する。フレイルの定義および予防介入について解説する。 | 上出 直人 | 5/15①② |
◆実務経験の授業への活用方法◆
介護老人保健施設、医療医療機関での臨床経験を踏まえ、高齢者の生活障害及び地域包括ケアにおける作業療法士の役割を概説する。
超高齢社会における我が国の現状・展望及び課題を列挙できる。
加齢に伴う多面的変化及び老年症候群を理解し、老年期に生じる生活障害を関連づけて説明できる。
老年期作業療法における生活史の意義および活用について説明できる。
介護保険サービスおよび地域包括ケアの概要を理解し、その意義について説明できる。
試験(50%)、レポート(20%)、授業内課題(30%)
【授業時間外に必要な学習の時間:25時間】
予習:講義内容に関連する内容について教科書を用いて予習し、疑問点をまとめておく。
復習:配布資料および教科書を用いて授業内容の復習を行い、疑問点は次の授業時に確認する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 老年期の作業療法 改訂第3版 | 浅海奈津美、守口恭子著 | 三輪書店 |
教科書 | 改訂版 健康長寿診療ハンドブックー実地医療のための老年医学のエッセンス 第2版 | 日本老年医学会編 | メジカルビュー社 |
参考書 | リハビリテーションの不思議 聴こえてくる、高齢者の<こえ> | 川口淳一著 | 青海社 |
参考書 | 標準理学療法・作業療法学 老年学第5版 | 大内尉義編 | 医学書院 |
科目ナンバリングコード: OT301-SS16