科目責任者 | 天野 暁 |
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担当者 | 天野 暁※ |
科目概要 | 3年 (2単位・必修) [リハビリテーション学科 作業療法学専攻] |
1. 身体障害の主要な病因、症候、障害(一次障害、二次障害)を理解することができる。
2. 身体障害に必要となる作業療法評価の目的、実施内容を理解することができる。
3. 身体障害に対する作業療法評価プロセスを理解することができる。
4. 評価結果から生活及び参加状況への統合解釈の考え方を理解することができる。
5. 作業療法目標立案から作業療法治療プログラム実施までのプロセスを理解することができる。
6. 身体障害における身体機能と身体構造の解釈からリスク管理を理解することができる。
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の①②③に関連する。
【教育内容】
1. 身体障害の病因、症候、傷害を学ぶ。
2. 身体障害を起こす疾患特有の心身機能と身体構造を理解し作業療法評価内容の意味を学ぶ。
3. 作業療法評価の統合の仕方、考え方を学ぶ。
4. 作業療法評価立案の方法を学ぶ。
5. 作業療法実践のための評価から介入までの作業療法プロセスについて学ぶ。
6. 作業療法実践のために求められるリスク管理の方法を学ぶ。
【教育方法】
授業形態:講義
アクティヴラーニングを含めた講義形式にて実施する。
【フィードバック】
課題(レポート等)の提出はgoogle classroom上もしくは共同研究室内で行い、必要に応じて、個別にコメント、または、次回の授業時に共通する見解や誤解などについてコメントし、フィードバックします。
回 | 項目 | 授業内容 | 担当者 | 日時 |
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1・2・3回 | 【対面】 ・コースオリエンテーション ・身体障害領域における作業療法評価 ・脳血管障害に対する作業療法①疾患の状態理解 | ・本講義の概要を説明する。 ・身体障害領域における作業療法評価の流れを実技を通して理解する。 ・脳血管障害の病態、障害像を理解する。 | 天野 暁 | 4/8①②③ |
4・5・6回 | 【対面】 脳血管障害に対する作業療法①運動機能系評価 | ・脳血管障害に対する評価を理解する。 (運動系評価) | 天野 暁 | 4/15①②③ |
7・8・9回 | 【対面】 脳血管障害に対する作業療法②高次脳機能系評価 | ・脳血管障害に対する評価を理解する。 (高次脳機能系評価) | 天野 暁 | 4/22①②③ |
10・11・12回 | 【対面】 ・脳血管障害に対する作業療法③予後予測と目標設定 ・頭部外傷に対する作業療法 | ・脳血管障害に対する作業療法目標設定について理解する。 ・脳血管障害に対する作業療法による介入方法および予後予測について理解する。 ・頭部外傷の病態および障害像を理解する。 ・頭部外傷に対する作業療法プロセスを理解する。 ・高次脳機能系評価を理解する。 | 天野 暁 | 5/13①②③ |
13・14・15回 | 【対面】 脊髄損傷に対する作業療法①病態と機能評価 脊髄損傷に対する作業療法②作業療法介入 頸椎症に対する作業療法 | ・脊髄損傷の病態、障害を理解する。 ・脊髄損傷に対する作業療法評価を理解する。 ・脊髄損傷に対する作業療法プロセスを理解する。 ・頸椎症の病態および障害像を理解する。 ・頸椎症に対する作業療法プロセスを理解する。 | 天野 暁 | 5/20①②③ |
16・17・18回 | 【対面】 末梢神経損傷に対する作業療法 | 末梢神経障害に対する評価/作業療法アプローチを理解する。 | 天野 暁 | 5/27①②③ |
19・20・21回 | 【対面】 骨折に対する作業療法 | 骨折に対する評価/作業療法アプローチを理解する。 | 天野 暁 | 6/3①②③ |
22・23・24回 | 【対面】 人工股関節全置換術後の作業療法 | 人工股関節全置換術後の評価/作業療法アプローチを理解する。 | 天野 暁 | 6/17①②③ |
◆実務経験の授業への活用方法◆
病院での臨床経験を踏まえ、作業療法の臨床的思考や症例を挙げ、講義・演習を展開する。
1. 各疾患の症候および障害(一次障害、二次障害)を説明できる。
2. 各疾患の重症度分類の内容や特性を説明できる。
3. 各疾患の作業療法評価の方法(評価計画、各評価実施方法)、展開(評価間の繋がり、結果の分析)を説明できる。
4. 作業療法評価結果の統合方法を事例をもとに説明することができる。
5. 作業療法目標の設定方法を説明することができる。
6. 各疾患に対する作業療法評価ー介入の過程を説明できる。
7. 各疾患に応じたリス管理方法を説明できる。
定期試験(60%)、課題レポート(40%)より総合的に成績評価を行う。
1. 解剖学、生理学、臨床医療学の基本的知識を必要とするので、講義内容とともに復習しておくこと。
2. 作業療法評価学の知識、技術をもとに授業を展開していくので、2年次の資料をまとめ、復習に努めること。
3. 教科書を事前に読むことで予習を行い、分からない専門用語等があれば調べ、確認をしておくこと。
4. 配布資料にて各単元の復習を行うこと。
5. 演習内容に該当する教科書の該当部分を、予習・復習しておくことが望ましい。
6. 課題によっては授業時間外の家族等の他者への評価実施が必要なことがある。
7. 学んだ実技を汎化させるための練習を授業時間外に行うことが望ましい。
(授業時間外に必要な学習の総時間:42時間 [予習/復習=18時間, レポート作成=12時間, テスト勉強=12時間])
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 標準作業療法学 専門分野 身体機能作業療法学 第4版 | 矢谷 令子 | 医学書院 |
参考書 | (なし) |
科目ナンバリングコード: OT301-SS10