科目責任者 | 幅田 智也 |
---|---|
担当者 | 幅田 智也※ |
科目概要 | 2年 (1単位・必修) [リハビリテーション学科 作業療法学専攻] |
人間の身体構造や筋、骨格の知識をもとに身体運動を理解する。
人間の動作を観察し、分析する視点を養う。
運動学の知識を統合し、人の動作能力を把握するために必要な観察方法を理解する。
正常運動を理解し、動作観察の視点を得る。
人間の体を触り、疾患から来る問題点と改善点を導き出す技術職の学び方を理解する。
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の①②③に関連する。
【教育内容】
人間の動作を物理学、解剖学、生理学の知識と運動学の視点から分析する。
臨床業務上必要となる衛生管理や感染予防対策を理解し対象者の身体に触れることの技術を習得する。
身体表面からの触診を実施し、筋と関節運動の関連を理解する。
日常生活や作業活動における身体機能からの動作を分析的に観察する。
身体障害領域における作業療法評価内容の基本的な原理を理解する。
身体障害領域の作業療法評価につなげて実施する。
【教育方法】
授業形態:実習
最初に実習内容の解説や講義を行い、その後授業テーマに添って演習、実習を行います。
課題に対するフィードバックは授業内でアクティブラーニングにて実施する。提出期限を守られたレポートの場合はコメントを付けフィードバックする。可能な限り次の授業の開始時に前回の授業内容確認を行いフィードバックを行う。
【フィードバック】
講義実習の終了10分前に本日の内容と疑問点、聞き逃した内容など確認できるように努力いたします。講義実習終了後でも個人的に確認に来てください。
毎回の講義実習の開始30分程度時間を使い、前回までの講義実習内容の確認復習を行います。その時にも疑問点や理解困難などないかの確認します。勇気をもって質問してください。基本は数学Ⅰ、基礎理科の知識があれば理解できるように授業設計しています。講義実習の最中でも講義実習の進行を止めて問題ありません、理解困難なところがあればその場で即質問してください。メールにての確認も受けています。すべての学生は、habata@kitasato-u.ac.jpに初回講義までに各自の学生メールから送信をお願いいたします。件名に「OT2年 学籍番号 氏名(フルネーム)」を入力し送ってください。注意)個人情報になりますのでの個人所有の携帯メールからは送信しないでください。
回 | 項目 | 授業内容 | 担当者 | 日時 |
---|---|---|---|---|
1回 | 【対面】 感染予防方法の理解と実践 standard precautions 評価の視点① 身体運動の軸と面 | 身体障害領域の評価における視点を学ぶ 感染対策と衛生管理を理解する。standard precautionsを学ぶ。 触察、触診と感染予防方法を理解する。 | 幅田 智也 | 4/8④ |
2回 | 【対面】 感染予防方法の理解と実践 評価の視点② ランドマークと関節運動の定義と実技 | 診察を始めるにあたり必要な評価項目を理解する。 | 幅田 智也 | 4/15④ |
3回 | 【対面】 感染予防方法の理解と実践 立位姿勢を理解する | 姿勢の見方を学ぶ 支持基底と重心の関係を理解する。 | 幅田 智也 | 4/22④ |
4回 | 【対面】 感染予防方法の理解と実践 動作分析の視点 | 動作を理解する 工程分析を理解する。 | 幅田 智也 | 5/13④ |
5回 | 【対面】 感染予防方法の理解と実践 まとめ | 身体計測評価のまとめ 基礎知識の整理を行う。 | 幅田 智也 | 5/20④ |
6回 | 【対面】 感染予防方法の理解と実践 姿勢評価(演習) | 姿勢評価、重心、バランス評価の基礎を学ぶ。 | 幅田 智也 | 5/27④ |
7回 | 【対面】 感染予防方法の理解と実践 身体計測と触診 | バイタルサインの演習を行う。 | 幅田 智也 | 6/3④ |
8回 | 【対面】 感染予防方法の理解と実践 後期オリエンテーション [実習]バイタルサイン [実習]四肢長・周径の計測演習 | 計測の演習を行う。 | 幅田 智也 | 6/10④ |
9回 | 【対面】 感染予防方法の理解と実践 [実習]反射の診方 [実習]感覚の診方 | 反射検査の演習を行う。 感覚検査の演習を行う。 | 幅田 智也 | 6/17④ |
10回 | 【対面】 感染予防方法の理解と実践 上肢評価 (肩甲帯) (肩) [実習] | 肩甲帯に関わる検査の演習を行う肩に関わる検査の演習を行う。 | 幅田 智也 | 9/5④ |
11回 | 【対面】 感染予防方法の理解と実践 上肢評価 (肘・前腕) (手・手指) [実習] | 肘・前腕に関わる検査の演習を行う。 手・手指に関わる検査の演習を行う。 | 幅田 智也 | 9/12④ |
12回 | 【対面】 感染予防方法の理解と実践 下肢評価① (股・膝) (足) 体幹評価 [実習] | 股・膝に関わる検査の演習を行う。 足関節・体幹に関わる検査の演習を行う。 | 幅田 智也 | 9/19④ |
13回 | 【対面】 感染予防方法の理解と実践 運動と動作分析 | 視覚単純反応時間の測定実験 Fittsの法則の理解と測定実習を行う。 | 幅田 智也 | 9/26④ |
14回 | 【対面】 感染予防方法の理解と実践 体力と運動処方 ① (身体運動とエネルギー代謝) | 呼気ガス分析から呼吸とエネルギー代謝を計測実験する。 | 幅田 智也 | 10/3④ |
15回 | 【対面】 感染予防方法の理解と実践 体力と運動処方 ② (運動負荷試験と運動処方) | 呼気ガス分析から呼吸とエネルギー代謝を計測実験する。運動負荷時のエネルギー代謝を測定する。代謝当量metabolic equivalent : METs,エネルギー代謝relative metabolic rate : RMRを算出する。MetsとRMRの違いを理解する。 | 幅田 智也 | 10/10④ |
16回 | 【対面】 感染予防方法の理解と実践 運動技能と学習対面 | 正常歩行の運動学的分析と運動力学的分析の実習 10m歩行評価方法の理解と実践を行う。 | 幅田 智也 | 10/17④ |
17・18回 | 【対面】 感染予防方法の理解と実践 動作分析と筋力評価 [実習] | 筋力評価と筋電図による評価実習 ハンドダイナモメーターによる握力評価とピンチメータによるつまみ動作の評価を行う。 | 幅田 智也 | 11/7③④ |
19・20 回 | 【対面】 感染予防方法の理解と実践 評価演習 | スクリーニングから評価までの流れを演習を交えて行う。 徒手筋力検査法 | 幅田 智也 | 11/14③④ |
21・22回 | 【対面】 感染予防方法の理解と実践 上肢機能検査① (粗大運動の理解) [group work] | 簡易上肢機能検査(STEF)を元に上肢機能を理解し、検査演習を行う。The Minesota Manual Dexiterity Test : MMDTを実習する.。 | 幅田 智也 | 11/21③④ |
23・24回 | 【対面】 感染予防方法の理解と実践 上肢機能検査② (協調運動の理解) [group work] | 目と手の協調を理解し、検査演習を行う。 箸動作の訓練と評価の実験 | 幅田 智也 | 11/28③④ |
25・26 | 【対面】 感染予防方法の理解と実践 動作分析 [group work] | 動作解析装置を用いて演習を行う。 作業活動動作時の3次元画像解析を行う | 幅田 智也 | 12/5③④ |
27・28・29 | まとめ | 後期の実習内容のまとめを行う。 | 幅田 智也 | 12/12③④⑤ |
*状況に応じてオンデマンドと併用する場合がある。
◆実務経験の授業への活用方法◆
関東労災病院、北里大学東病院での30年以上の実務経験を踏まえ、臨床における人間の活動に対する運動学的分析と運動力学的分析の方法について実技を交えて教授します。
・ 衛生管理や感染予防対策を理解し対象者の身体に触れることの技術とstanadard precautionsを理解し実践できる。
・ 生体のランドマークを触診(触察)し同定できる。その同定に至るまでの触診の仕方を説明できる。
・ 筋の起始部・停止部・走行を理解し関節運動の理解ができ作業動作への関連付けができる。そこから人間の複合動作を説明できる。
・ 身体障害領域における作業療法評価内容を理解することができる。
・ 身体障害領域の作業療法評価の意味を理解して実施することができる。
・ 各関節の運動を理解しその知識から正常の作業活動の分析ができ、運動力学的解釈ができる。
・ 作業活動における動作と身体機能との関係を理解でき上肢の目的動作の説明ができる。
・ 日常動作を観察し、その場で記録ができる。
・ 自分の考えをまとめ、レポートにして提出できる。
・ レポート内容を分かりやすく、口頭にてまとめて発表することができる。
実技テスト(20%)、定期試験(50%)、課題レポート(30%)より総合的に成績評価を行います。
*他人に触られたくない、触れられない学生はあらかじめ連絡してください。最大限の配慮の上、実習内容を工夫検討し行います。しかし、そのことで学生評価における不利益は生じません。生きた人間の体を触り、運動機能障害や疾患から来る問題点と改善点を導き出す技術職として前向きに学び、適切な衛生管理のもとで触診、触察(palpation)技術を習得し実践できることを目標とします。この実習は机上の知識理解でとどまらず生体から解剖生理学の知識と身体運動表現や生体反応を実感し、体感することを楽しく学んで頂くことが評価基準の根底にあります。前向きに実技、実習におもむき生体の運動を理解できるように学習してください。
・ 体表解剖は、解剖学の授業及び教科書等を常に復習の上、授業に臨むこと。
・ 後期の実習では、事前に実施する単元の内容を読み、理解しておくこと。
(授業時間外に必要な学習の時間: 0時間)
・ 実習が行える服装を準備し、実習に臨むこと。
・ 触診(触察)は身体の体節を同定するため重要な技術です。今後、臨床実習などで対象者や患者の杖の長さや、車いすの処方、装具を作製していくうえで重要となります。本実習が解剖学と違うのは、生きた人間を触って、治療訓練上で重要となる部分を見極め安全な福祉用具や装具の指導や訓練指導をする技術を得るための基本知識と技術であることです。自分の体だけを触って骨の位置や筋の位置を理解したと思わないようにしてください。常に時間があれば家族や友人で、他人の体を触り、生活において必要な身体の動きを分析ができるようになるための知識と技術の復習をしておいてください。そのための心がけの一つとして日ごろから衛生管理の準備と感染予防対策の確認を毎回実践し、習慣づけてください。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
---|---|---|---|
教科書 | 基礎運動学 | 中村隆一・齋藤宏・長崎浩 | 医歯薬出版株式会社 |
教科書 | 作業療法学全書第3巻 作業療法評価学 | 生田宗博 編集 社団法人日本作業療法士協会 監修 | 協同医書出版社 |
参考書 | 計測法入門 | 内山靖、小林武、間瀬教史 | 協同医書出版 |
参考書 | 運動学実習 | 中村隆一、齋藤宏、長崎浩 | 医歯薬出版 |
参考書 | PT・OT学生のための 運動学実習 生体力学から動作学まで | 鎌倉矩子、田中繁 | 三輪書店 |
科目ナンバリングコード: OT304-SS06