科目責任者 | 河端 将司 |
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担当者 | 渡邊 裕之※, 河端 将司※, 戸田 成昭※ |
科目概要 | 2年 (2単位・必修) [リハビリテーション学科 理学療法学専攻] |
代表的な身体の関節機能について学習し、各種計測装置を使った運動分析の際に関節運動学に応じた分析を示せるようにする。日常生活動作の基本動作を運動学的な解釈のもとに説明できるようにする。
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の②③⑤に関連する。
【教育内容】
代表的な身体の関節の構造と機能や歩行を中心とした日常生活動作の運動学的分析の講義と実習を行う。グループワークを通して議論を重ね,他者にわかりやすくプレゼンテーションできる能力を養う。
【教育方法】
授業形態:実習・実技
前期は模型を用いた関節運動学の実習を中心に進める。後期は歩行分析を系統的に行い,運動計測機器を使った実習を通して、身体運動学・運動力学的な観点から計測データを分析する。計測結果をグループワークを通して吟味し,プレゼンテーションを行う。
【フィードバック】
課題や質問に対するフィードバックや解説は授業内で行う。
回 | 項目 | 授業内容 | 担当者 | 日時 |
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1-2回 | 【対面】 肩関節複合体 | 肩関節と肩甲帯の運動学と筋の作用を,模型を用いて演習する。 | 河端 将司 | 5/20③④ |
3-4回 | 【対面】 肘・前腕 | 肘・前腕の運動学と筋の作用を,模型を用いて演習する。 | 河端 将司 | 5/27③④ |
5-6回 | 【対面】 股関節 | 股関節の運動学と筋の作用を,模型を用いて演習する。 | 河端 将司 | 6/3③④ |
7-8回 | 【対面】 膝関節 | 膝関節の運動学と筋の作用を,模型を用いて演習する。 | 河端 将司 | 6/6③④ |
9-10回 | 【対面】 足関節・足部 | 足関節・足部の運動学と筋の作用を,模型を用いて演習する。 | 河端 将司 | 6/10③④ |
11-12回 | 【対面】 体軸骨格 | 脊柱の運動学と筋の作用を,模型を用いて演習する。 | 河端 将司 | 6/13③④ |
13-14回 | 【対面】 グループ発表 | 関節運動の演習結果をわかりやすくプレゼンする。 | 河端 将司 | 6/17③④ |
15-16回 | 【対面】 重心動揺計を用いた計測 | 身体重心や床反力の概念を実習を通じて理解し,重心動揺計測を実践する。 | 戸田 成昭 河端 将司 | 6/20③④ |
17-18回 | 【対面】 筋力測定器を用いた計測 | サイべックスやハンドヘルドを用いた膝関節の筋力測定を実践する。 | 渡邊 裕之 河端 将司 | 6/27③④ |
19-21回 | 【対面】 歩行の概論 | 歩行の観察と分析を行う上で必要な知識と指標を解説する。 | 河端 将司 | 9/4③④⑤ |
22-24回 | 【対面】 歩行の運動学と運動力学 | 歩行周期に応じた関節の運動学と運動力学(床反力・筋活動)を解説する。 | 河端 将司 | 9/11③④⑤ |
25-27回 | 【対面】 歩行分析の演習(矢状面観察) | 正常歩行の矢状面から歩行を動画撮影し,動作を分析して結果をまとめる。 | 河端 将司 | 9/18③④⑤ |
28-30回 | 【対面】 歩行分析の演習(前額面観察) | 正常歩行の前額面から歩行を動画撮影し,動作を分析して結果をまとめる。 | 河端 将司 | 9/25③④⑤ |
31-33回 | 【対面】 計測機器を用いた演習 | 床反力計と筋電図を用いて,歩行動作を計測して論理的に記述する。 | 河端 将司 | 10/2③④⑤ |
34-36回 | 【対面】 グループワーク | 歩行観察の結果を論理的に分析するグループワークを行い,レポートにまとめる。 | 河端 将司 | 10/6①②③ |
37-39回 | 【対面】 プレゼンテーションと総合討論 | 歩行分析の結果を簡潔明瞭にプレゼンテーションし,総合討論を行う。 | 河端 将司 | 10/16③④⑤ |
40-42回 | 【対面】 実験演習1(立ち上がり動作・共通課題) | 立ち上がり動作(共通課題)を計測し,結果をまとめて考察する。 | 河端 将司 | 10/20①②③ |
43-45回 | 【対面】 実験演習2(立ち上がり動作・自由課題) | 立ち上がり動作(自由課題)を計測し,結果をまとめて考察する。 | 河端 将司 | 10/23③④⑤ |
46-48回 | 【対面】 グループワーク | 立ち上がり動作の結果を論理的に分析するグループワークを行い,レポートにまとめる。 | 河端 将司 | 10/27①②③ |
49-51回 | 【対面】 プレゼンテーションと総合討論 | 立ち上がり動作の結果を簡潔明瞭にプレゼンテーションし,総合討論を行う。 | 河端 将司 | 10/30③④⑤ |
52-54回 | 【対面】 運動器エコー演習(下肢) | 生体の関節運動をエコーで観察し,関節・筋・神経の動態を理解する(下肢) | 河端 将司 | 11/10①②③ |
55-57回 | 【対面】 運動器エコー演習(上肢) | 生体の関節運動をエコーで観察し,関節・筋・神経の動態を理解する(上肢) | 河端 将司 | 11/17①②③ |
58-60回 | 【対面】 運動器エコー演習(体幹) | 生体の関節運動をエコーで観察し,関節・筋・神経の動態を理解する(体幹) | 河端 将司 | 12/8①②③ |
♦実務経験の授業への活用方法♦
実務経験者による講義では臨床における疾患の障害像と運動学的な解釈との整合性について例示するとともに,臨床に反映するための運動学的評価について解説する。
この授業の終了後には、学生は以下のことができるようになる。
・身体の主要な関節運動を運動学的に説明することができる。
・歩行動作や立ち上がり動作を観察し,運動力学的観点を加味して考察することができる。
・生体運動計測機器を用いて適切にデータを収集し,データを分析して明瞭な図や表にできる。
・グループワークで建設的な議論ができる。
・実習の結果を論理的かつ明瞭にプレゼンテーションできる。
実習課題に対するプレゼンテーションと最終レポートの採点結果(30%)、定期試験(70%)で評価する。最終レポートの評価基準は、以下の条件が満たされているか否かで判断する。①目的が十分説明されているか、②方法は追試できるよう詳しく記述されているか、③結果は十分な情報がわかりやすい形でまとめられているか、④考察では主観を極力排除し、得られたデータを中心に推論されているか。
【授業時間外に必要な学習の時間: -時間】※下記の予習・復習は、授業時間に含む。
予習:「関節運動学」の回は関節の解剖、運動機能を覚えておくこと。
復習:運動計測実験に関する回では、テーマに関する教科書を読み、分析方法や結果の理解に努めること。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | (なし) | ||
参考書 | RUSI入門 みえる!エコーガイド下運動療法 | 編集 工藤慎太郎 | 文光堂 |
参考書 | 歩行分析 正常歩行と異常歩行 原著第2版 | 原著者:Jacquelin Perry. et al. 統括監訳者:武田 功 | 医歯薬出版 |
科目ナンバリングコード: PT204-SF20