科目責任者 | 古平 聡 |
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担当者 | 古平 聡※, 小林 こず恵※, 藤井 清孝※, 藤井 正実※, 谷口 陽子※, 髙橋 康介※, 芝田 智代子※, 奥山 誠※, 益田 直弥※, 松内 佳子※, 佐藤 香菜※, 吉部 恵理子※ |
科目概要 | 3年 (1単位・必修) [医療工学科 臨床工学専攻] |
医用電気機器(ME機器)の安全性と信頼性を維持するために必要となるME機器や病院設備の保守点検技術の基礎知識・技術を身につける。病院施設見学や保守点検表の作成、過去に起こったME機器や病院設備に関するケーススタディ通じて、事故原因の分析手法や安全対策の検討・立案手法などを身につける。
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の①②③に関連する。
【教育内容】
実習を通じて、ME機器およびME機器を使用する電気設備・医療ガス設備の基本となる点検方法や事故原因の分析方法などについて下記の項目について学ぶ。
1.電気設備の把握と点検に関する項目
2.医療ガス設備の把握と点検に関する項目
3.電気的安全性試験用測定器に関する項目
4.定期点検表に関する項目
5.危険予知および事故原因の分析に関する項目
6.病院設備見学
7.システム安全の分析
【教育方法】
授業形態:実習・実技
対面:各実習テーマの担当者によりパワーポイントや板書、実際の機器・器材を用いて前説を行った後に実習、実技を行う。実習・演習終了後は、レポートや課題作成の指導を行う。
実習・実技内容に関するグループワークや班ごとのプレゼンテーションを行う。
【フィードバック】
講義後の質問は、その場または電子メールにて返答する。また、講義後の質問やレポート内容から全体への再説明が必要と判断された内容に関しては、次回講義またはGoogle Classroomで情報を周知・共有する。
回 | 項目 | 授業内容 | 担当者 | 日時 |
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1回 | 【対面】 オリエンテーション | 実習の全体像と実習の心構え、使用機器と工具などについて学ぶ。 | 古平 聡 小林 こず恵 藤井 清孝 藤井 正実 | 9/11③ |
2・3回 | 【対面】 点検技術 その1 - 漏れ電流測定用具の特性 - | 商用交流電源の電圧測定と漏れ電流測定用具(擬似インピーダンス)の周波数特性について学ぶ。 | 古平 聡 小林 こず恵 藤井 清孝 藤井 正実 益田 直弥 | 9/18③④ |
4・5回 | 【対面】 点検技術 その2 - 漏れ電流の測定 - | テスタによる漏れ電流の測定方法(漏れ電流測定用具の製作を含む)について学ぶ。 | 古平 聡 小林 こず恵 藤井 清孝 藤井 正実 益田 直弥 | 9/25③④ |
6・7回 | 【対面】 点検技術 その3 - 病院電気設備 - | 電気設備の把握および点検と点検方法について学ぶ。 | 古平 聡 小林 こず恵 藤井 清孝 藤井 正実 益田 直弥 | 10/2③④ |
8・9回 | 【対面】 点検技術 その4 - 測定装置の原理と測定の実施 - | 安全試験に用いる各種測定器の原理と操作方法について学ぶ。 | 古平 聡 小林 こず恵 藤井 清孝 藤井 正実 益田 直弥 | 10/9③④ |
10・11回 | 【対面】 点検技術 その5 - 医療ガス設備 - | 医療ガス設備の把握および点検方法について学ぶ。 | 古平 聡 小林 こず恵 藤井 清孝 藤井 正実 益田 直弥 | 10/16③④ |
12・13回 | 【対面】 感染予防 -実習- | 感染予防の基礎の解説と手洗いおよびガウンなどの着用に関する実習を行い、感染予防策の基本を学ぶ。 | 古平 聡 小林 こず恵 藤井 清孝 藤井 正実 益田 直弥 | 10/23③④ |
14-17回 | 【対面】 ①病院設備見学 -フィールドワーク- ②静脈路確保、機器への接続 -タスクシフト業務- | ①北里大学病院の病院電気設備および医療ガス設備等の見学から、病院設備の規格や実際について学ぶ。 ②タスクシフト業務のひとつである静脈穿刺や輸液ポンプとの接続方法について学ぶ。 | 古平 聡 小林 こず恵 藤井 清孝 藤井 正実 谷口 陽子 髙橋 康介 奥山 誠 芝田 智代子 佐藤 香菜 松内 佳子 吉部 恵理子 | 10/30③④ 11/6③④ 12/9③④ 12/16③④ |
18・19回 | 【対面】 危険予知トレーニング -プレゼンテーション- | 医療に関連する危険予知トレーニング(KYT)の演習を通じて、医療事故防止のための安全対策について学ぶ。 | 古平 聡 小林 こず恵 藤井 清孝 藤井 正実 益田 直弥 | 11/13③④ |
20・21回 | 【対面】 点検技術 その6 - 定期点検表の作成 - | 定期点検表の作成を通じて点検基準やマニュアルの読み方、点検すべき項目、点検表作成時の注意点などについて学ぶ。 | 古平 聡 小林 こず恵 藤井 清孝 藤井 正実 益田 直弥 | 11/20③④ |
22・23回 | 【対面】 点検技術 その7 - プレゼンテーション - | 作成した定期点検表に関する内容の発表とディスカッションを行い、各種ME機器の点検項目や測定法を説明できる。 | 古平 聡 小林 こず恵 藤井 清孝 藤井 正実 益田 直弥 | 11/27③④ |
24・25回 | 【対面】 システム安全の分析法(1) - 事例分析 - | 医療に関連した事故事例の内容を把握し、事故原因分析(FTA)方法を学ぶ。 | 古平 聡 小林 こず恵 藤井 清孝 藤井 正実 益田 直弥 | 12/4③④ |
26・27回 | 【対面】 システム安全の分析法(2) - プレゼンテーション - | 医療に関連した事故事例の事故原因分析(FTA)および発表を行い、多くの事故事例の内容と安全対策の考え方と方法について説明できる。 | 古平 聡 小林 こず恵 藤井 清孝 藤井 正実 益田 直弥 | 12/11③④ |
*一部ローテーションで実施する項目あり。
*第14~17回については2グループに分けて実施する。
◆実務経験の授業への活用方法◆
病院での臨床経験を踏まえ、ME機器の安全管理の考え方や管理方法などについて実習・指導する。
1.ME機器や病院設備の使用目的、構造、機能および点検方法が理解できる。
2.ME機器の定期点検すべき項目を理解し、定期点検表を作成できる。
3.医療に関連した事故事例に対して原因分析の手法を用いた事故原因・事故要因の分析や安全対策を立案できる。
4.標準予防策を中心とした感染対策ができる。
レポート・プレゼンテーション(50%)と定期試験(50%)により総合的に判定する。
【授業時間外に必要な学習時間:4.5時間】
予習:前期の「機器安全管理学」で学んだJIS(電気安全の測定法)を復習しておくこと。実習で使用する医療機器の特徴や仕様については、あらかじめ実習書や医用治療機器学実習書(前期)や生体機能代行装置学実習書等で確認して臨むこと。
復習:配布資料などを活用し、復習を行うこと。
*レポート、課題は実習・演習終了後に行う。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 実習書 | 北里大学医療衛生学部編 | 北里大学医療衛生学部 |
参考書 | 臨床工学講座 医用機器安全管理学 第2版 | 篠原一彦、出渕靖志 | 医歯薬出版 |
参考書 | ME機器保守管理マニュアル 改訂第3版 | 〔監修〕(財)医療機器センター 〔編集〕 渡辺敏、小野哲章、峰島三千男 | 南江堂 |
参考書 | MEの基礎知識と安全管理 改訂第6版 | 〔監修〕日本生体医工学会、ME技術教育委員会 | 南江堂 |
参考書 | 臨床工学技士標準テキスト 第3版増補 | 小野哲章、峰島三千男、堀川宗之、渡辺敏 | 金原出版 |
科目ナンバリングコード: CE304-SS29