科目責任者 | 小林 こず恵 |
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担当者 | 小林 こず恵※, 小久保 謙一, 藤井 清孝※, 藤井 正実※, 河村 晃依※, 飯田 智恵※, 熊谷 奈穂※, 北川 柚香※ |
科目概要 | 3年 (1単位・必修) [医療工学科 臨床工学専攻] |
血液浄化療法に関わる生体機能代行装置の適切な操作と使用する医療材料の性能評価が適確に行えるように基本的知識を修得し、技術を学ぶ。
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の①②③に関連する。
【教育内容】
血液浄化療法に関わる生体機能代行装置について、それぞれの原理や機能および関連する医療材料の特性、手技などについて実地に学ぶ。
【教育方法】
授業形態:実習・実技
少人数の班に分かれて、実習を進める。各実習テーマの担当者により操作方法、注意事項の説明を受けてから実習を行う。
実習終了後にデータ処理、実験結果をまとめ、担当者からデータの解釈や課題の基本的な考え方を学び、実習結果報告書としてまとめる。
【フィードバック】
実習中に学生から出た質問は実習内(当日または後日)でフィードバックし、必要な場合には 印刷・配付などしてクラスで情報・知識を共有する 。
最終的な課題レポートの解説は、29-30回目に説明を行う。
回 | 項目 | 授業内容 | 担当者 | 日時 |
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1-4回 | 【対面】 血液浄化装置の操作方法とプライミング | 使用機器・材料の説明と組み立ておよび操作方法について実習する。 | 小久保 謙一 小林 こず恵 藤井 正実 藤井 清孝 | 9/5③④ 9/9③④ |
5-6回 | 【対面】 1.血液浄化実験A 血流量の影響 | 血液透析を行い、クリアランスに及ぼす血流量の影響を調べる。実験結果の計算、グラフ、表の作成と実験に関する課題の内容確認を行う。 | 小久保 謙一 小林 こず恵 藤井 正実 藤井 清孝 | 9/12③④ |
7-8回 | 【対面】 2.血液浄化実験B 透析液流量の影響 | 血液透析を行い、クリアランスに及ぼす透析液流量の影響について調べる。実験結果の計算、グラフ、表の作成と実験に関する課題の内容確認を行う。 | 小久保 謙一 小林 こず恵 藤井 正実 藤井 清孝 | 9/19③④ |
9-10回 | 【対面】 3.血液浄化実験C 並流と向流 | 血液透析を行い、クリアランスに及ぼす向流と並流の差違について調べる。実験結果の計算、グラフ、表の作成と実験に関する課題の内容確認を行う。 | 小久保 謙一 小林 こず恵 藤井 正実 藤井 清孝 | 9/26③④ |
11-12回 | 【オンデマンド】 4.血液浄化実験D 血液透析濾過 | 血液透析濾過を行い、クリアランスに及ぼす濾液流量の影響について調べる。実験結果の計算、グラフ、表の作成と実験に関する課題の内容確認を行う | 小久保 謙一 小林 こず恵 藤井 正実 藤井 清孝 | 10/3③④ |
13-14回 | 【オンデマンド】 5.血液浄化実験E 血液濾過 | 血液濾過を行い、クリアランスに及ぼす濾液流量の影響について調べる。実験結果の計算、グラフ、表の作成と実験に関する課題の内容確認を行う。 | 小久保 謙一 小林 こず恵 藤井 正実 藤井 清孝 | 10/10③④ |
15-16回 | 【オンデマンド】 6.血液浄化実験F コンパートメントモデル | 血液透析を行い、コンパートメントモデルを用いてデータ解析を行う。実験結果の計算、グラフ、表の作成と実験に関する課題の内容確認を行う。 | 小久保 謙一 小林 こず恵 藤井 正実 藤井 清孝 | 10/17③④ |
17-18回 | 【対面】 7.血液浄化実験G 急性血液浄化 | 持続血液透析、濾過、透析濾過の回路構成、溶質除去特性について実習する。実験結果の計算、グラフ、表の作成と実験に関する課題の内容確認を行う。 | 小久保 謙一 小林 こず恵 藤井 正実 藤井 清孝 | 10/24③④ |
19-20回 | 【対面】 8.血液浄化装置の保守点検 | 透析液供給装置の操作方法、保守点検について学ぶ。透析液を清浄度の測定として、エンドトキシン濃度の測定、生菌数の測定について学び、測定を行う。 | 小久保 謙一 小林 こず恵 藤井 正実 藤井 清孝 | 11/7③④ |
21-22回 | 【対面】 9.バスキュラーアクセスと透析用穿刺手技 | 透析用穿刺針、留置カテーテルの構造と取り扱い方について説明する。注射用人工腕を用いて、実際に透析用穿刺手技を行う。 | 小久保 謙一 小林 こず恵 藤井 正実 藤井 清孝 | 11/14③④ |
23-24回 | 【対面】 10.車いす実習 | 透析業務で必要となる看護補助で良く用いられる車いすについて、構造、使い方の基本を学ぶ。 | 小林 こず恵 河村 晃依 藤井 正実 藤井 清孝 | 11/21③④ |
25-26回 | 【対面】 11.看護補助業務 | 透析業務で必要となる、患者移動(ベッド移乗、車いす移動、血圧測定)業務について実習する。 | 小林 こず恵 飯田 智恵 熊谷 奈穂 北川 柚香 藤井 正実 藤井 清孝 | 11/28③④ |
27回 | 【対面】 12.透析用医療材料 | 血液浄化に用いられるダイアライザ、ダイアフィルタの分類、種類、性能について学び、適切なダイアライザ、ダイアフィルタの選択方法についてグループワークを行う。 | 小久保 謙一 小林 こず恵 藤井 正実 藤井 清孝 | 12/5③ |
28回 | 【対面】 13.透析装置の構造と最新技術 | 血液浄化用透析装置の内部構造、特に水系の制御構成部品について実際に部品を解体してその部品の仕組みを学ぶ。 また臨床で用いられる透析装置の最新の技術について学ぶ。 | 小久保 謙一 小林 こず恵 藤井 正実 藤井 清孝 | 12/5④ |
29-30回 | 【対面】 実習の解説 | 血液浄化実験1から7を中心に、データの解析方法、考察の内容について、解説する。 クリアランスに及ぼす影響因子、コンパートメントモデルを用いたデータ解析について、解説する。 | 小久保 謙一 | 12/12③④ |
※1-4回目の実習は、プライミングを少人数制で行うため、クラスを4グループに分け、1-2回目、3-4回目で各2グループずつ対面実習を行う。対面実習日ではない日は、オンデマンド実習を実施する。
※5-28回目の実習項目は3~4テーマを1クールとしてローテーションで3回実施する。
※9/3③④は予備日。金曜③④のコマは全日⑤まで延長予定。
※最終的な実習のスケジュールは、実習開前にGoogle classroom等を使用して連絡する。
◆実務経験の授業への活用方法◆
病院での臨床経験を踏まえ、血液浄化療法に関わる生体機能代行装置の適切な操作方法について解説する。
血液浄化療法に関わる生体機能代行装置を操作し、以下のことができるようになることを到達目標とする。
1)使用機器・材料の説明と組み立ておよび操作方法、血液浄化装置の保守点検方法を説明できる。
2)クリアランスに及ぼす血流量、透析液流量の影響を説明できる。
3)血液透析のクリアランスに及ぼす向流と並流の差違を説明できる。
4)血液濾過、血液透析濾過において、クリアランスに及ぼす濾液流量の影響を説明できる。
5)コンパートメントモデルを用いたデータ解析ができる。
6)持続血液透析、濾過、透析濾過の溶質除去特性について説明できる。
7)血液回路とダイアライザの組み立てからプライミングまでを清潔操作で実施できる。
8)穿刺の知識、技術の基礎、基本的な患者対応を理解する。
実習結果報告書(10%)、レポート(35%)、プライミング実技試験(15%)、定期試験(40%)。ただし、すべての実習結果報告書、レポートが提出されていることが必要。
【授業時間外に必要な学習時間 -時間】※必要な学習時間は授業内に確保する。
予習:Google classroomから配信される実験手順等の動画の視聴と実習書を事前に読み、実習内容を理解しておくこと。
復習:実習後に該当する範囲の講義内容、Google classroomから配信される解説動画を視聴しておくこと。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 【実習書】北里大学医療衛生学部編(教員より配布) | ||
参考書 | 血液浄化療法ハンドブック | 透析療法合同専門委員会 | 協同医書出版社 |
参考書 | ME早わかりQ&A 6巻 血液透析、血液濾過、血液灌流 | 峰島 三千男 | 南江堂 |
参考書 | 臨床工学マニュアル1 人工腎臓 | 阿岸鉄三 | 医学書院 |
参考書 | 血液浄化療法の指針 | 斎藤 明 , 内藤 秀宗 | 日本メディカルセンター |
参考書 | 血液浄化器 性能評価の基礎 | 峰島 三千男 | 日本メディカルセンター |
参考書 | わかりやすい血液浄化工学 | 酒井 清孝, 峰島 三千男 | 南江堂 |
科目ナンバリングコード: CE304-SS27