科目責任者 | 吉田 和弘 |
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担当者 | 吉田 和弘※, 氏平 政伸※, 酒井 利奈, 小林 こず恵※ |
科目概要 | 2年 (1単位・必修) [医療工学科 臨床工学専攻] |
臨床工学の分野で取り扱う生体計測装置の種類は多岐に渡り、また装置毎に使用方法は異なる。この事から、単に装置の使用方法を覚える事より基礎的な計測原理から理解することで多くの装置に対して柔軟に対応できるようになる。本授業は、代表的な生体計測装置を対象として実習を通して体験的に理解を深める。
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の①②③に関連する。
【教育内容】
以下に示す生体計測装置の原理と特徴、生体計測技術について学ぶ。
1.呼吸系の測定技術 2.血流量の測定技術 3.観血法による血圧測定技術 4.非観血法による血圧測定技術 5.生体電気現象の測定技術 6.温度センサの原理と生体計測応用技術 7.医療用テレメータの電波特性
【教育方法】
授業形態:実習・実技
7名前後の単位で班を構成し、班員が協調して各種生体計測装置を操作する体験的実習を行う。
班ごとに別々のテーマをローテーションして実習を行う。
【フィードバック】
提出されたレポートに対して講評を記載して返却する。返却時期は翌年度前期初旬予定。
回 | 項目 | 授業内容 | 担当者 | 日時 |
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第1~2回 | 【対面】 ガイダンス | 実習の進め方とレポートの作成および提出方 法など、注意事項を説明する。 | 吉田 和弘 氏平 政伸 酒井 利奈 小林 こず恵 | 9/3③④ |
第3~6回 | 【対面】 呼吸系の測定技術 | 呼吸流量計の原理を理解し、換気量および流量を計測する。カプノグラフモニタを用い、通常時および負荷時の呼気中のCO2、O2(血液中)濃度と換気量を測定し、レポート作成を行う。 | 吉田 和弘 氏平 政伸 酒井 利奈 小林 こず恵 | 9/10③④ 9/17③④ |
第7~10回 | 【対面】 血流量の測定技術 | 電磁血流計と超音波トランジットタイム血流計を用いて、ポンプ(ローラー、遠心)の流量特性を測定し、レポート作成を行う。 | 吉田 和弘 氏平 政伸 酒井 利奈 小林 こず恵 | 9/24③④ 10/1③④ |
第11~14回 | 【対面】 観血法による血圧測定技術 | 観血式血圧計の測定原理および使用方法について学ぶ。また、測定誤差を誘引する外乱因子を与えて計測し、レポート作成を行う。 | 吉田 和弘 氏平 政伸 酒井 利奈 小林 こず恵 | 10/8③④ 10/15③④ |
第15~18回 | 【対面】 非観血法による血圧測定技術 | 非観血式血圧計の測定原理および使用方法や誤差因子について学び、レポート作成を行う。また、患者さんを想定した実技試験も行う。 | 吉田 和弘 氏平 政伸 酒井 利奈 小林 こず恵 | 10/22③④ 10/29③④ |
第19~22回 | 【対面】 生体電気現象の測定技術 | 心電図、および外部刺激に対する筋電位の応答を実際に測定し、レポート作成を行う。 | 吉田 和弘 氏平 政伸 酒井 利奈 小林 こず恵 | 11/12③④ 11/19③④ |
第23~26回 | 【対面】 温度センサの原理と生体計測応用技術 | 熱電対、サーミスタによる温度センサの原理に基づき温度測定器の基礎原理について学ぶとともに、サーミスタの応用技術である肺動脈カテーテルによる熱希釈法を行い、レポート作成を行う。 | 吉田 和弘 氏平 政伸 酒井 利奈 小林 こず恵 | 11/26③④ 12/3③④ |
第27~30回 | 【対面】 医療用テレメータの電波特性 | 医療用テレメータの電波到達距離や周波数の管理について学び、レポート作成を行う。 | 吉田 和弘 氏平 政伸 酒井 利奈 小林 こず恵 | 12/10③④ 12/15③④ |
※第3~30回の内容に対して班ごとに別々のテーマを並行して実習する。日程の詳細は別途実習書で指示する。
必ず実習ノートを用意し、実習で得られた結果等はテキストの余白に書き込まずノートを活用する癖をつけること。
◆実務経験の授業への活用方法◆
企業での機器開発経験と病院での臨床業務を踏まえ、装置の原理・構造・手技について解説する。
1)生体計測装置の基本構造と動作原理を具体的に説明できる。
2)結果から原因を推察できる。
3)生体情報をに適切に測定できる。
4)班員と協調して課題を遂行できる。
5)適切な記載マナーを遵守したレポートを記載できる。
1)実習当日点(予習テスト、手順の理解度、取り組む姿勢、実習ノートの活用状況:40%)
2)実習後提出のレポート(60%)※レポートの提出が無い場合は1)の当日点も付与しない。
3)全てのレポート提出を必須とする。
4)非観血血圧測定の実技試験(配点無し)※実技試験は合格することを単位取得の必須条件とする。
1)前期システム工学実習等において説明されたレポートの書き方を復習しておくこと。
2)1年後期医用機器学Ⅰ(演習含)および2年通年生体計測装置学(演習含)の講義内容を復習しておくこと。
上記復習内容はガイダンス時および各章実習冒頭に含まれる。
【授業時間外に必要な学習時間: ‐ 時間】
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 生体計測装置学実習テキスト | 北里大学医療衛生学部医療工学科臨床工学専攻編 | 北里大学医療衛生学部 |
参考書 | 最新臨床工学講座 生体計測装置学 | 中島章夫・堀純也 編 | 医歯薬出版 |
参考書 | 臨床検査学講座 生理機能検査学 第2版 | 東條尚子・川良徳弘 編 | 医歯薬出版 |
参考書 | 医用機器学 I & 生体計測装置学 テキスト | 北里大学医療衛生学部医療工学科臨床工学専攻編 | 北里大学医療衛生学部 |
科目ナンバリングコード: CE304-SS10