科目責任者 | 古田 玲子 |
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担当者 | 古田 玲子※, 西村 由香里※, 阿部 直也※, 久場 樹※, 鈴木 和佳奈※, 長谷川 祐二※, 吉田 佐土子※, 舘林 妙子※, 山﨑 紘史※, 横山 いさみ※ |
科目概要 | 3年 (1単位・必修) [医療検査学科] |
細胞診断学の基本的な技術と細胞の観察視点を、実習を通じて修得する。
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の①②③に関連する。
【教育内容】
細胞診検査について検体処理、細胞診標本作製手技、細胞診標本の観察と判定、精度管理と標準化の意義を学ぶ。婦人科・呼吸器・泌尿器・体腔液・乳腺・甲状腺などの正常細胞と病的な細胞などを光学顕微鏡で観察し、細胞判定の基礎を修得する。
【教育方法】
授業形態:実習・実技
パワーポイントと配布資料(実習書)を用いて実習内容を説明したのち実技を行う。第1回から第27回まで実習、第28、29回で実習試験、第30回でまとめを行う。
【フィードバック】
実習試験終了後に解説を行うことで実習内容の理解を深める。実習中の細胞診標本のスケッチは実習試験開始前に回収し採点後に返却する。実習中の質問に対してはその都度解説を行う。
回 | 項目 | 授業内容 | 担当者 | 日時 |
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1〜3回 | 【対面】 細胞診検査 (1)細胞観察と判定(子宮頸部の正常と良性病変の細胞診) | 子宮頸部の正常細胞、感染症と判定法について学ぶ | 古田 玲子 西村 由香里 阿部 直也 久場 樹 | 5/29③④⑤ |
4〜6回 | 【対面】 細胞診検査 (2)細胞観察と判定(子宮頸部の異型細胞と子宮体部の細胞診) | 子宮頸部の異型細胞(前がん病変〜がん)と子宮体部の内膜細胞について学ぶ | 古田 玲子 西村 由香里 阿部 直也 舘林 妙子 | 5/30③④⑤ |
A班 7〜9回 | 【対面】 検体の観察と処理・保存、細胞診標本作製(塗沫法と固定法) | 検体の性状を観察し、検体に適した処理・保存と細胞の塗沫法、固定法について学ぶ | 古田 玲子 西村 由香里 阿部 直也 鈴木 和佳奈 山﨑 紘史 | 6/3③④⑤ |
B班 7〜9回 | 【対面】 細胞診検査 (3)細胞観察と判定(婦人科と呼吸器の細胞診) | 婦人科検体(胎盤、卵巣がん)と呼吸器の正常細胞とがん細胞について学ぶ | 古田 玲子 西村 由香里 阿部 直也 鈴木 和佳奈 山﨑 紘史 | 6/3③④⑤ |
A班 10〜12回 | 【対面】 細胞診標本作製(染色と封入) | パパニコロウ染色、ギムザ染色、封入について学ぶ | 古田 玲子 西村 由香里 阿部 直也 鈴木 和佳奈 山﨑 紘史 | 6/4③④⑤ |
B班 10〜12回 | 【対面】 細胞診検査 (4)細胞観察と判定(泌尿器・体腔液・乳腺・甲状腺の細胞診) | 泌尿器・体腔液・乳腺・甲状腺の細胞診について学ぶ | 古田 玲子 西村 由香里 阿部 直也 鈴木 和佳奈 山﨑 紘史 | 6/4③④⑤ |
A班 13〜15回 | 【対面】 細胞診検査 (3)細胞観察と判定(婦人科と呼吸器の細胞診) | 婦人科検体(胎盤、卵巣がん)と呼吸器の正常細胞とがん細胞について学ぶ | 古田 玲子 西村 由香里 阿部 直也 長谷川 祐二 吉田 佐土子 | 6/5③④⑤ |
B班 13〜15回 | 【対面】 検体の観察と処理・保存、細胞診標本作製(塗沫法と固定法) | 検体の性状を観察し、検体に適した処理・保存と細胞の塗沫法と固定法について学ぶ | 古田 玲子 西村 由香里 阿部 直也 長谷川 祐二 吉田 佐土子 | 6/5③④⑤ |
A班 16〜18回 | 【対面】 細胞診検査 (4)細胞観察と判定(泌尿器・体腔液・乳腺・甲状腺の細胞診) | 泌尿器・体腔液・乳腺・甲状腺の細胞診について学ぶ | 古田 玲子 西村 由香里 阿部 直也 長谷川 祐二 舘林 妙子 | 6/6③④⑤ |
B班 16〜18回 | 【対面】 細胞診標本作製(染色と封入) | パパニコロウ染色、ギムザ染色、封入について学ぶ | 古田 玲子 西村 由香里 阿部 直也 長谷川 祐二 舘林 妙子 | 6/6③④⑤ |
19〜21回 | 【対面】 検査結果の解析と評価 (1)スクリーニングの基礎 | 各臓器検体のスクリーニングと判定の基礎を学ぶ | 古田 玲子 西村 由香里 阿部 直也 横山 いさみ | 6/10③④⑤ |
22〜24回 | 【対面】 検査結果の解析と評価 (2)スクリーニングの練習 | 各臓器検体のスクリーニングによる判定の練習を行う | 古田 玲子 西村 由香里 阿部 直也 | 6/11③④⑤ |
25〜27回 | 【対面】 検査結果の解析と評価 (3)スクリーニングの実際 | 各臓器検体のスクリーニングの模擬試験を行う | 古田 玲子 西村 由香里 阿部 直也 | 6/17③④⑤ |
28〜30回 | 【対面】 実習試験とまとめ | 実習試験(筆記試験、実技試験)とまとめを行う | 古田 玲子 西村 由香里 阿部 直也 | 6/18③④⑤ |
◆実務経験の授業への活用方法◆
実習は細胞検査士有資格者が行う。病院、検査センター、研究所、企業での臨床経験を踏まえ、細胞診の意義および実際の判定、診断がどのように展開されるのかを概説する。
細胞診断学の基本的な知識・技術を総合的に修得することができる。
実習試験(標本作製5%、 筆記試験40%、細胞像試験50%)、スケッチ5%で評価する。
予習:配布した臨床細胞学実習書に書かれている、パパニコロウ染色やギムザ染色などの原理、標本作製手順を確認する。
復習:実習書に書かれている説明および細胞像で知識の確認を行う。スケッチした細胞や病原体などを見て、所見や説明ができるようにする。
【授業時間外に必要な学習の時間: ‐ 時間】
必要な学習時間は、授業時間内で確保する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 資料として実習書を配布する。 | ||
参考書 | 最新臨床検査学講座 病理学/病理検査学 | 松原 修ほか | 医歯薬出版 |
参考書 | 細胞診を学ぶ人のために 第6版 | 坂本穆彦 | 医学書院 |
参考書 | スタンダード細胞診テキスト 第4版 | 水口國雄 | 医歯薬出版 |
参考書 | 臨床検査技師を目指す学生のための細胞診 | 土屋眞一 | 医療科学社 |
参考書 | 細胞診セルフアセスメント 第2版 | 坂本 穆彦 / 古田 則行 | 医学書院 |
参考書 | ポケット細胞診アトラス | 土屋眞一 | 医療科学社 |
参考書 | 細胞診ガイドライン 2015年版 1婦人科・泌尿器、補遺版(2022年) | 公益社団法人日本臨床細胞学会/編 | 金原出版 |
参考書 | 細胞診ガイドライン 2015年版 2乳腺・皮膚・軟部骨、補遺版(2022年) | 公益社団法人日本臨床細胞学会/編 | 金原出版 |
参考書 | 細胞診ガイドライン 2015年版 3甲状腺・内分泌・神経系、補遺版(2022年) | 公益社団法人日本臨床細胞学会/編 | 金原出版 |
参考書 | 細胞診ガイドライン 2015年版 4呼吸器・胸腺・体腔液・リンパ節、補遺版(2022年) | 公益社団法人日本臨床細胞学会/編 | 金原出版 |
参考書 | 細胞診ガイドライン 2015年版 5消化器、補遺版(2022年) | 公益社団法人日本臨床細胞学会/編 | 金原出版 |
持ち物:マスク、白衣、筆記用具、色鉛筆、実習書。標本の作製は、A班とB班に分かれて行います。
科目ナンバリングコード: ML304-SS30