科目責任者 | 石井 直仁 |
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担当者 | 石井 直仁※, 黒崎 祥史※, 井本 明美※, 小島 史章※ |
科目概要 | 3年 (2単位・必修) [医療検査学科] |
病態解析ができるよう、各種検査項目の臨床的意義とそれらの化学検査法と原理を理解する。
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の①②③に関連する。
【教育内容】
健康時と病気時の生体代謝において病態を理解し、両間で変化する物質や病因物質(検査項目)と、それらの化学検査法を学ぶ。
【教育方法】
授業形態:講義
対面講義形式で行い、パワーポイントやオーバーヘッドプロジェクターを使用し、また資料を配布する。講義内で課題演習や小テストを行う。
【フィードバック】
講義終了時に10分間程度で演習問題や小テストを実施し、解説することで講義の振り返りを行う。
回 | 項目 | 授業内容 | 担当者 | 日時 |
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第1回 | 【対面】 電解質と微量元素1 | ナトリウム、クロール、カリウムの代謝、分析法、臨床的意義を学ぶ。 | 黒崎 祥史 | 4/7② |
第2回 | 【対面】 電解質と微量元素2 | カルシウム、無機リン、マグネシウム、重炭酸イオンの代謝、分析法、臨床的意義を学ぶ。 | 黒崎 祥史 | 4/14② |
第3回 | 【対面】 電解質と微量元素3 | 鉄、銅、亜鉛の代謝、分析法、臨床的意義を学ぶ。 | 黒崎 祥史 | 4/21② |
第4回 | 【対面】 ホルモン1 | ホルモンの種類と内分泌の概念、下垂体ホルモン、甲状腺ホルモン、カルシウム調節ホルモンの代謝、分析法、臨床的意義を学ぶ。 | 井本 明美 | 4/28① |
第5回 | 【対面】 ホルモン2 | 副腎皮質・髄質ホルモン、性腺・胎盤ホルモン、膵ホルモン、消化管ホルモンの代謝、分析法、臨床的意義を学ぶ。 | 井本 明美 | 5/12① |
第6回 | 【対面】 非タンパク性窒素1 | アンモニア、尿素窒素の代謝、分析法、臨床的意義を学ぶ。 | 石井 直仁 | 5/19① |
第7回 | 【対面】 非タンパク性窒素2 | クレアチニンおよびクレアチン、尿酸の代謝、分析法、臨床的意義を学ぶ。 | 石井 直仁 | 5/26① |
第8回 | 【対面】 非タンパク性窒素3 | ビリルビンの代謝、分析法、臨床的意義を学ぶ。 | 石井 直仁 | 6/2① |
第9回 | 【対面】 脂質とリポタンパク1 | リポタンパク質、コレステロール、トリグリセライドの代謝、分析法、臨床的意義を学ぶ。 | 黒崎 祥史 | 6/9② |
第10回 | 【対面】 脂質とリポタンパク2 | リン脂質、遊離脂肪酸の代謝の分析法、臨床的意義を学ぶ。 | 黒崎 祥史 | 6/16① |
第11回 | 【対面】 脂質とリポタンパク3 | 過酸化脂質、胆汁酸の代謝の分析法、臨床的意義を学ぶ。 | 黒崎 祥史 | 6/16② |
第12回 | 【対面】 臓器評価と病態1 | 肝機能、消化器機能の評価と病態を学ぶ。 | 石井 直仁 | 6/23② |
第13回 | 【対面】 臓器評価と病態2 | 腎機能、内分泌機能の評価と病態を学ぶ。 | 石井 直仁 | 6/30② |
第14回 | 【対面】 臓器評価と病態3 腫瘍マーカー | 骨代謝機能と炎症の評価と病態を学ぶ。 腫瘍マーカーの種類、分析法、臨床的意義を 学ぶ。 | 井本 明美 | 7/7② |
第15回 | 【対面】 血中薬物モニタリング | 薬物の種類、代謝、分析法、評価法を学ぶ。 | 小島 史章 | 7/14② |
第16回 | 【対面】 電解質検査演習 | 臨床データから電解質検査を学ぶ。 (6限に実施する) | 石井 直仁 黒崎 祥史 井本 明美 | 9/18 |
第17回 | 【対面】 ホルモン検査演習 | 臨床データからホルモン検査を学ぶ。 | 石井 直仁 黒崎 祥史 井本 明美 | 9/24⑤ |
第18回 | 【対面】 脂質とリポタンパク検査演習 | 臨床データから脂質とリポタンパク検査を学ぶ。 | 石井 直仁 黒崎 祥史 井本 明美 | 9/25⑤ |
第19回 | 【対面】 非タンパク性窒素検査演習 | 臨床データから非タンパク性窒素検査を学ぶ。 | 石井 直仁 黒崎 祥史 井本 明美 | 10/1⑤ |
第20回 | 【対面】 血中薬物モニタリング演習 | 臨床データから血中薬物モニタリングを学ぶ。 | 石井 直仁 黒崎 祥史 井本 明美 | 10/2⑤ |
第21回 | 【対面】 臓器評価演習 | 臨床データから臓器評価を学ぶ。 | 石井 直仁 黒崎 祥史 井本 明美 | 10/8⑤ |
◆実務経験の授業への活用方法◆
臨床検査技師や研究者として病院や研究所での臨床・研究経験を踏まえ、臨床化学の意義及び実際の臨床化学検査がどのように展開されるのかを概説する。
各種検査項目の臨床的意義とそれらの化学検査法と原理を理解し、臨床検査技師 (Medical laboratory scientist, MLS)の業務である病態解析ができる。
受講態度(課題、小テスト含、5%)と定期試験成績(95%)で総合的に評価する。なお、前期は定期試験、後期は課題レポートとする。
予習:健康時の生体代謝を学ぶ「生化学」と病気時の生体(病態)代謝を学ぶ「臨床化学」を対比し各々の教科書にて調べる。復習:個人ノート(講義内容)、配布資料、教科書を相対させ確認する。また、病態に関わる臨床生理学検査を確認する。学習で得られた知識は、「臨床病態学」の学習に繋がる。
【授業時間外に必要な学習の時間:48時間】
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 最新臨床検査講座 臨床化学検査学 | 浦山 修、他 編 | 医歯薬出版社 |
参考書 | 新版 臨床化学 第3版 | 片山善章、他 編 | 講談社サイエンティフィク |
科目ナンバリングコード: ML301-SS20