科目責任者 | 古川 隼士 |
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担当者 | 古川 隼士※, 清 和成※, 星子 裕貴 ※ |
科目概要 | 2年 (1単位・必修) [保健衛生学科 環境保健学コース] |
環境問題解決や環境状態を向上させるためには工学的な技術手法が不可欠である。本実習では、工学技術群のうち、水処理技術分野に関する基礎的な実習を通して、環境衛生学・環境工学の知識と技術を習得する。
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の②に関連する。
【教育内容】
水処理技術分野における物理化学的処理(凝集沈殿処理、活性炭吸着処理)、生物学的処理(標準活性汚泥処理)、および消毒処理(塩素消毒)に関する基礎的な実験を行い、その知識と技術を学ぶ。
【教育方法】
授業形態:実習・実技
配布資料を用いて実習方法について説明したのち、実験を行う。
【課題・レポート等へのフィードバックについて】
レポートについては採点後に返却し、また、質問等があった場合も含めて、必要に応じたフィードバックを行う。
回 | 項目 | 授業内容 | 担当者 | 日時 |
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1~3回 | 【対面】 ガイダンス 凝集沈殿処理①人工水道原水、試薬等の調製 | 実習の概要説明の後、物理化学的水処理の1つである凝集沈殿処理実験を行う。 | 清 和成 古川 隼士 星子 裕貴 | 11/18③④⑤ |
4~6回 | 【対面】 凝集沈殿処理②凝集沈殿処理実験、削減率の評価 | 前日に引き続き、凝集沈殿処理実験を行う。人工水道原水のpHの違いが凝集沈殿処理効率に及ぼす影響について学ぶ。 | 清 和成 古川 隼士 星子 裕貴 | 11/19③④⑤ |
7~9回 | 【対面】 吸着処理実験 | 物理化学的水処理の1つである吸着処理実験(粒状活性炭吸着処理)を行う。粒状活性炭添加量と吸着処理効率の関連性を学ぶ。 | 清 和成 古川 隼士 星子 裕貴 | 11/20③④⑤ |
10~12回 | 【対面】 消毒処理実験①細菌測定用培地、塩素剤の調製 | 消毒処理の1つである塩素による細菌の消毒処理実験を行うために、細菌測定用の培地の調製、および消毒用塩素剤の調製を行う。 | 清 和成 古川 隼士 星子 裕貴 | 11/25③④⑤ |
13~15回 | 【対面】 消毒処理実験②塩素消毒処理実験 | 前日に調製した塩素剤を用いて、人工水道原水中の細菌の消毒処理実験を行う。 | 清 和成 古川 隼士 星子 裕貴 | 11/26③④⑤ |
16~18回 | 【対面】 消毒処理実験③細菌数の計数、削減効果の評価 標準活性汚泥処理①標準活性汚泥処理槽の準備 | 前日に実施した消毒実験後の試料中の細菌数の計数を行う。塩素剤添加量および処理時間と消毒処理効率の関連性について学ぶ。 生物学的処理の1つである標準活性汚泥処理実験を行うための準備を行う。 | 清 和成 古川 隼士 星子 裕貴 | 11/27③④⑤ |
19~21回 | 【対面】 標準活性汚泥処理②削減効果の評価 まとめ | 標準活性汚泥処理実験における有機物および窒素成分の削減効果を評価する。すべての実習で得られた結果等の取り纏めを行う。 | 清 和成 古川 隼士 星子 裕貴 | 12/2③④⑤ |
♦実務経験の授業への活用方法♦
政府機関の専門家として短期派遣された、タイ、ネパールでの環境問題、衛生問題に関する教育と調査、研究の経験と、政府専門委員や政府委託事業における研究、実務経験を踏まえ、開発途上国の環境問題、衛生問題の実際や、我が国の科学技術基本計画に基づく技術開発について解説する。
各種水処理技術のメカニズムを説明できる。水試料の各パラメータの分析を通して、細菌学的水質および物理化学的水質の測定方法をデザイン、かつ測定することができる。また、得られた各パラメータの結果について各種水質基準と比較してその水質を評価することができる。
レポート(80%)および取り組み状況(20%)により評価する。レポートは、実験で得られたデータを正しく解析して理解しているかという点、また、その結果をもとに授業の目的に沿った考察ができているかという点を評価基準とする。
【授業時間外に必要な学習の時間: 13.5 時間】
予習:環境工学ⅠおよびⅡにおける講義内容をよく理解しておくこと。事前に配布する実習書の次回分についてよく読んで、不明なキーワードは書籍等で調べて予習すること。
復習:その日の実習内容について、得られた結果を取りまとめ、重要なキーワードを中心に復習したうえでレポートを作成すること。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 適宜、プリントを配付する。 | ||
参考書 | (なし) |
科目ナンバリングコード:2年(環) 、3年HS304-EP07