科目責任者 | 渡邉 誠 |
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担当者 | 渡邉 誠※ |
科目概要 | 3年 (1単位・必修) [リハビリテーション学科 作業療法学専攻] |
医療保険制度、介護保険制度を理解し、職場管理、作業療法教育に必要な能力を培うとともに、職業倫理を高める態度を養う。
作業療法実践の背後にある制度、組織を理解し、作業療法士としての行動のあり方を考える。
この科目は、学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の①②③④⑤に関連する。
【教育内容】
・作業療法を実施する上で必要となる、医療法、診療報酬、介護報酬などの医療制度を理解する。
・組織の成り立ち、組織の中での人の行動を理解するとともに、どのようにマネージメント業務が求められるかを理解する。
・カルテだけではなく、作業療法部門で必要となる文書作成方法を学ぶ。
・対人職種として、組織内の専門職としてどのように他者と向き合うか、コミュニケーションのあり方の基礎を理解する。
・医療、福祉を実践するにあたり求められる倫理について理解する。
【教育方法】
授業形態:講義
配布資料をもとに講義を展開する。
次回以降の授業において各単元で問われている内容および模範となる考え方や解答内容についてコメントします。
回 | 項目 | 授業内容 | 担当者 | 日時 |
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第1回 | 【対面】 作業療法を別の視点から眺めてみる | ・コースオリエンテーション ・管理学を学ぶ意義を理解する。 ・作業療法を問うこととは?を考える。 | 渡邉 誠 | 9/14② |
第2回 | 【対面】 医療・社会保障・社会保険の仕組み | ・医療法を理解する。 ・病院の定義、概念を理解する。 ・社会保障、社会保険の仕組みを理解する。 ・診療報酬体系を理解する。 ・不正請求の事案から考える。 | 渡邉 誠 | 9/21② |
第3回 | 【対面】 リハビリテーション医療という枠組み | ・制度的枠組みを理解する。 ・時間的枠組みを理解する。 ・診療報酬との関連を理解する。 ・チーム医療に求められるものを考える。 ・地域包括ケアシステムを理解する。 | 渡邉 誠 | 9/28② |
第4回 | 【対面】 組織における人の行動 | ・施設管理者の業務を理解する。 ・組織と人の関係を理解する。 ・個と組織の向き合い方について理解する。 ・組織への適応、組織の中での意思決定について理解する。 | 渡邉 誠 | 10/5② |
第5回 | 【対面】 情報・文書の取り扱い | ・情報、個人情報とは何かを理解する。 ・文書の記載と保管のルールについて理解する。 ・文書作成の基本を理解する。 ・事例より文書保管の意義を考える。 | 渡邉 誠 | 10/12② |
第6回 | 【対面】 リスクと向き合う | ・我々の周りにあるリスクを考える。 ・リスクの背景にあるものを理解する。 ・医療事故の概念を理解する。 ・責任の問われ方を理解する。 ・感染対策の目的、方法を理解する。 | 渡邉 誠 | 10/19② |
第7回 | 【対面】 コミュニケーションに縛られないために | ・コミュニケーションのあり方を理解する。 ・傾聴について理解する。 ・効果的なコミュニケーション技法を理解する。 ・リスクコミュニケーションとは何かを理解する。 | 渡邉 誠 | 10/26② |
第8回 | 【対面】 倫理が問われている | ・倫理が問われる意味を理解する。 ・医療倫理の内容を理解する。 ・患者の権利を理解する。 ・医学研究の倫理を理解する。 ・共同意思決定が問うものを考える。 ・作業療法実践と倫理の関係を理解する。 | 渡邉 誠 | 11/2② |
◆実務経験の授業への活用方法◆
病院での臨床経験を踏まえ、作業療法を実践する上で必要となる法制度やマネージメントの知識、マネージメント技法の基礎を解説する。
・作医療法、診療報酬、介護報酬などの医療や福祉領域の法制度を理解することができる。
・組織の成り立ち、組織の中での人の行動を理解することができる。
・作業療法部門におけるマネージメント業務を理解することができる。
・カルテの作成方法を理解し、適切に記載することの意義を理解することができる。
・作業療法部門で必要となる文書作成、管理方法を理解することができる。
・専門職として求められるコミュニケーションの基礎を理解することができる。
・医療、福祉を実践するにあたり求められる倫理及びその倫理が意味する内容について理解することができる。
定期試験(60%)、課題レポート(40%)より総合的な評価を行う。
【授業時間外に必要な学習時間:29時間】
OT概論、地域作業療法学にて学習した内容を教科書や配布資料を元に復習しておくこと。
身体障害、精神保健領域にてOTを実施する場合、どのような法律や制度と関わりがあるかを復習しておくこと。
診療報酬制度、介護保険制度、自立支援制度についてweb等で調べておくこと。
カルテ記載に関わるルールを調べておくこと。
医療制度や倫理に関わる課題に関心を持ち、新聞・ニュース等で報道される内容に関してはファイル等をしておくこと。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 特に定めない。 授業の中で資料を配布する。 | ||
参考書 | 病院早わかり読本(第6版) | 飯田修平 | 医学書院 |
参考書 | リハベーシック 安全管理学・救急医療学 | 内山 靖、藤井浩美、立石雅子 | 医歯薬出版株式会社 |
参考書 | 作業療法管理学(第2版) | 大庭潤平 | 医歯薬出版株式会社 |
参考書 | 標準理学療法学・作業療法学・言語聴覚障害学 別巻 リハビリテーション管理学 | 斉藤秀之、能登真一 | 医学書院 |
参考書 | 電子カルテ時代のPOS | 日野原重明(監修)、渡辺 直(著者) | 医学書院 |
科目ナンバリングコード:OT-301-SS26