科目責任者 | AMARASIRI MOHAN |
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担当者 | 清 和成※, AMARASIRI MOHAN※ |
科目概要 | 2・3年 (2単位・選択) [保健衛生学科] |
人類はこれまで、経済発展と豊かな生活環境の実現のために、地球上にある資源・エネルギーを最大限に利用してきた。一方、地球上の資源やエネルギーには限りがあり、従来の大量生産・大量消費・大量廃棄をベースとした社会システムの継続には限界がある。本講義では、いかにして人類が将来にわたって持続可能な活動を続けていける社会を構築していくか、科学と技術の現状と将来展望から考察し、環境倫理的な側面を踏まえつつ社会設計していくことのできる素養を習得する。
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の2年(環境)②、3年②に関連する。
【教育内容】
サスティナビリティという概念を解説した上で、現在、地球環境が置かれている状況を、物質・エネルギー・資源などの観点から科学的なデータを交えながら講義する。また、人間社会をいかに真に持続可能なものへと変換していくか、環境倫理、自然科学や技術の観点から考察し、提示する。
【教育方法】
授業形態:講義
パワーポイントを用いた講義形式を基本とする。フィードバックについては、講義資料に関する課題を課したレポートを評価し、改善点とともに学生に返却する。
回 | 項目 | 授業内容 | 担当者 | 日時 |
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第1回 | 【対面】 サスティナビリティ学の基礎 | サスティナビリティ学の考え方であるシステム思考についてまなぶ。 | AMARASIRI MOHAN | 4/12① |
第2回 | 【対面】 持続可能な開発目標SDGsの基礎(1) | 持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)について学ぶ。 | AMARASIRI MOHAN | 4/12② |
第3回 | 【対面】 持続可能な開発目標SDGsの基礎(2) | 持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)について学ぶ。 | AMARASIRI MOHAN | 4/13② |
第4回 | 【対面】 持続可能な開発目標SDGsの実施状況 (1) | 日本および他国におけるSDGsの取り組みについて学ぶ。 | AMARASIRI MOHAN | 4/20② |
第5回 | 【対面】 持続可能な開発目標SDGsの実施状況 (2) | 日本および他国におけるSDGsの取り組みについて学ぶ。 | AMARASIRI MOHAN | 4/27② |
第6回 | 【対面】 水に関する持続可能な開発目標 | 世界の水資源の現状と日本におけるSDG6の実施について学ぶ。 | AMARASIRI MOHAN | 5/11② |
第7回 | 【対面】 持続可能な開発目標演習 | 様々な施設での SDGs の実施に関するグループワーク。 | AMARASIRI MOHAN | 5/18② |
第8回 | 【対面】 サスティナビリティの基礎 (1): 資源循環 | 地球上の物質・エネルギー・水の循環について学ぶ。 | AMARASIRI MOHAN | 5/25② |
第9回 | 【対面】 サスティナビリティの基礎 (2): 生命の成り立ち | 地球上の生物と生態系の成り立ちと進化について学ぶ。 | AMARASIRI MOHAN | 6/1② |
第10回 | 【対面】 サスティナビリティの基礎: 地球の環境収容力 | 地球の環境収容力について学ぶ。 | 清 和成 | 6/8② |
第11回 | 【対面】 サスティナビリティの基礎: 環境倫理 | 環境倫理について学ぶ。 | 清 和成 | 6/15② |
第12回 | 【対面】 環境問題とサスティナビリティ: 環境汚染と健康リスク | 環境汚染による人間健康の被害評価、食糧問題について学ぶ。 | 清 和成 | 6/22② |
第13回 | 【対面】 環境問題とサスティナビリティ:自然資源の問題 | エネルギー・水資源問題について学ぶ。 | 清 和成 | 6/29③ |
第14回 | 【対面】 環境問題とサスティナビリティ:廃棄物 | 資源・廃棄物問題におけるサスティナビリティについて学ぶ。 | 清 和成 | 7/6② |
第15回 | 【対面】 サスティナビリティ実践学 | サスティナビリティをめぐる将来展望について学ぶ。 | AMARASIRI MOHAN | 7/13② |
◆実務経験の授業への活用方法◆
政府機関の専門家として短期派遣された、タイ、ネパールでの環境問題、衛生問題に関する教育と調査、研究の経験や、政府委託事業における研究、実務経験を踏まえ、開発途上国の環境問題、衛生問題の実際や、我が国の科学技術基本計画に基づく技術開発について解説する。
「SDGs」や「サスティナビリティ」の概念を理解し、その基礎科学を身につけるとともに、いかにして人類が将来にわたって持続可能な活動を続けていける社会を構築していくか、科学的な知見に基づいて考察する能力と環境倫理的な側面から社会設計できる素養を獲得する。
課題レポート(30%)
定期試験(70%)
【講義時間外に必要な学修の時間:60時間】
SDGs、サスティナビリティの概念や動向、環境倫理について、下記の参考書や環境省、経済産業省、文部科学省等の省庁や気候変動に関する政府間パネル(IPCC)、世界自然保護基金(WWF)等の国際機関から提示されている情報を調査しておく。また、現在のサスティナビリティに対する社会の取り組みに関する情報を新聞やインターネット等で調査しておく。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | プリントを配布する。 | ||
参考書 | Sustainability Development Report 2022 (https://dashboards.sdgindex.org/) | Cambridge University Press | |
参考書 | 国際連合広報センターホームページ(https://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda/) | 国際連合広報センター | |
参考書 | サスティナビリティ学(全5巻) | 小宮山宏、武内和彦、住明 正、花木啓祐、三村信男 | 東京大学出版会 |
参考書 | 生きている地球レポート(Living Planet Report) (https://www.wwf.or.jp/activities/lib/5153.html) | World Wide Fund for Nature(WWF)(WWFジャパン訳) | |
参考書 | 環境倫理学のすすめ | 加藤尚武 | 丸善 |
参考書 | 新・環境倫理学のすすめ | 加藤尚武 | 丸善 |
参考書 | 新版 環境と倫理 | 加藤尚武 | 有斐閣 |
科目ナンバリングコード: 2年(環) HS201-EP18、3年 HS201-SS09