科目責任者 | 市倉 加奈子 |
---|---|
担当者 | 市倉 加奈子※ |
科目概要 | 2・3年 (2単位・必修・選択) [保健衛生学科] |
臨床心理学の成り立ち、臨床心理学の代表的な理論とそれに基づく介入方法について理解する。
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の2年(環境)②、(心理)②③、3年②に関連する。
【教育内容】
はじめに、臨床心理学的な支援の基本となるコミュニケーションについて学習したうえで、臨床心理学の歴史および代表的な理論について解説する。代表的な理論については、アセスメントや心理療法の進め方について実践的に理解し、臨床への応用について考える。
【教育方法】
授業形態:講義
授業内での解説はパワーポイントを使用する。授業では、具体例や実践例を示すとともに、個人ワークやグループワークの時間を活用し、主体的に考えることによる理解を目指す。また前半と後半に分けて、小テストを2回実施することで、さらなる理解力の向上を図る。なお、ワークは決まった正解があるものではないため、授業内で意見として発表してもらい、それについてさらに討議を行ったり、教員からコメントを返す形でフィードバックを行う。小テストに関しては、授業の中で全体に向けて解答・解説を示し、誤解の得られやすい箇所について教員からコメントする形でフィードバックを行う。
回 | 項目 | 授業内容 | 担当者 | 日時 |
---|---|---|---|---|
第1回 | 【対面】 オリエンテーション 臨床心理学の基本概念 | 講義の目標・内容・進め方・評価方法について説明する。臨床心理学とは何かを学ぶ。 | 市倉 加奈子 | 9/5② |
第2回 | 【対面】 臨床心理学の歴史 | 臨床心理学の歴史と成り立ちについて包括的に学ぶ。 | 市倉 加奈子 | 9/12② |
第3回 | 【対面】 臨床心理面接の流れ | 臨床心理面接の基本的な進め方、アセスメント、心理療法について、包括的に学ぶ。 | 市倉 加奈子 | 9/19② |
第4回 | 【対面】 コミュニケーションの基本 | コミュニケーションの基本について理論に基づいて学ぶ。 | 市倉 加奈子 | 9/26② |
第5回 | 【対面】 コミュニケーション演習 | コミュニケーションの基本的な理論を復習し、動画を活用した演習に基づいて、実践的に学ぶ。 | 市倉 加奈子 | 10/3② |
第6回 | 【対面】 臨床への応用1:インテーク面接のまとめ方 | 初回インテーク面接と報告書の記載について、課題を行いながら、理解を深める。 | 市倉 加奈子 | 10/10② |
第7回 | 【対面】 まとめ1:臨床心理学の基礎 | 臨床心理学の歴史、臨床心理面接の流れ、コミュニケーションの基本について、まとめとして小テストを実施し、理解力の向上を図る。 | 市倉 加奈子 | 10/17② |
第8回 | 【対面】 クライエント中心療法 | クライエント中心療法の理論と実践について学ぶ。 | 市倉 加奈子 | 10/24② |
第9回 | 【対面】 精神分析療法 | 精神分析療法の理論と実践について学ぶ。 | 市倉 加奈子 | 10/31② |
第10回 | 【対面】 認知療法 | 認知療法の理論と実践について学ぶ。 | 市倉 加奈子 | 11/7② |
第11回 | 【対面】 行動療法(オペラント強化法) | オペラント学習に基づく行動療法であるオペラント強化法の理論と実践について学ぶ。 | 市倉 加奈子 | 11/14② |
第12回 | 【対面】 行動療法(曝露療法) | レスポンデント学習に基づく行動療法である曝露療法の理論と実践について学ぶ。 | 市倉 加奈子 | 11/21② |
第13回 | 【対面】 臨床への応用2:心理療法の生活マネジメントへの活用法 | 行動療法を活用した生活習慣や日常生活のマネジメントについて、課題を行いながら、理解を深める。 | 市倉 加奈子 | 11/28② |
第14回 | 【対面】 まとめ2:臨床心理学と心理療法 | クライエント中心療法、精神分析療法、認知行動療法について、まとめとして小テストを実施し、理解力の向上を図る。 | 市倉 加奈子 | 11/30① |
第15回 | 【対面】 自殺予防とストレスマネジメント | 自殺予防とストレスマネジメントについて学び、臨床家としてのセルフケアに関する理解を深める。 | 市倉 加奈子 | 12/5② |
◆実務経験の授業への活用方法◆
臨床心理士・公認心理師としての臨床経験を踏まえ、心理学について講義を行う。
臨床心理学の成り立ち、代表的な理論(クライエント中心療法、精神分析療法、認知行動療法)、コミュニケーションの基本、について説明できる。また臨床心理学的なアセスメントおよび心理介入の実践方法について、理論に基づいて検討することができる。
小テスト1(40%)/小テスト2(40%)/授業への参加態度(20%)
【授業時間外に必要な学習の時間:60時間】
予習:テストおよび講義内で実施する演習のために、指示された教材を事前に確認しておくこと。
復習:教科書および、授業で配布した資料や教材の内容を振り返ること。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
---|---|---|---|
教科書 | 臨床心理学 | 丹野義彦・石垣琢磨・毛利伊吹・佐々木淳・杉山明子 | 有斐閣 |
参考書 | (なし) |
・大学院の臨床心理学コースへ進学を希望する学生、公認心理師の資格取得を目指す学生は、必ず受講してください。
・対面での授業を予定していますが、新型コロナウイルスの感染が拡大している場合はオンデマンドに変更になる場合があります。変更になった場合は事務局から通知します。
科目ナンバリングコード: 2年(環)(心)HS301-CP17、3年 301-CP16