科目責任者 | 市川 勝 |
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担当者 | 村上 健※, 佐野 肇※, 東川 麻里※, 原 由紀※, 市川 勝※, 秦 若菜※, 水戸 陽子※, 上岡 清乃※, 関 初穂※, 猪川 尚子※, 渡邊 操, 澤田 拓也※ |
科目概要 | 1年 (3単位・必修) [リハビリテーション学科 言語聴覚療法学専攻] |
言語聴覚療法学の概要と基礎的な理念を理解する。言語聴覚士の対応する様々な疾患や障害について知る。
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の②③に関連する。
【教育内容】
言語聴覚障害の臨床の基礎となる言語病理学と聴覚障害学について、障害の発生機序・用語・領域・対象など、その概略を講義と実習を通して理解する。また、臨床家として必要な倫理観や基礎的な知識・技術について学ぶ。
【教育方法】
授業形態:演習
パワーポイント、配付資料を使用する。病院での言語聴覚士による臨床の見学実習、保育園での見学実習、病棟での看護師の臨床の見学実習を行う。
*レポートは、第46回までに返却し、内容の解説を行う。
回 | 項目 | 授業内容 | 担当者 | 日時 |
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1回 | 【対面】 オリエンテーション 言語聴覚士とは | 授業の進め方と内容について説明する。 言語聴覚士に関する概論を学ぶ。 | 市川 勝 | 4/10⑤ |
2回 | 【対面】 コミュニケーションと言語(1)コミュニケーションとは?言語とは?[実習] | コミュニケーション・言語とは何かを知る。 | 市川 勝 | 4/17⑤ |
3回 | 【対面】 言語・コミュニケーション障害(1):高次脳機能とその障害 | ことばと高次脳機能およびその障害について学ぶ。 | 東川 麻里 | 4/24⑤ |
4回 | 【対面】 言語・コミュニケーション障害(2):言語発達とその障害 | ことばの発達過程およびその障害について学ぶ。 | 水戸 陽子 上岡 清乃 | 5/8⑤ |
5回 | 【対面】 関連法規 | 言語聴覚士法を中心に、保健・医療・福祉・教育に関する法制度について学ぶ。 | 市川 勝 | 5/15⑤ |
6回 | 【対面】 言語聴覚療法における倫理 | 言語聴覚士の業務における倫理について学ぶ。 | 市川 勝 | 5/22⑤ |
7回 | 【対面】 言語聴覚療法学の理論とその実践(1)(言語発達障害1) | 小児の言語発達障害について学ぶ。 | 水戸 陽子 上岡 清乃 | 5/29⑤ |
8回 | 【対面】 言語聴覚療法の実際(1)小児領域 | 言語聴覚士の仕事 小児領域の臨床について知る。 | 原 由紀 | 6/5⑤ |
9回 | 【対面】 言語聴覚療法の実際(2)医療機関における臨床の実際 | 言語聴覚士の仕事 医療機関における成人領域の臨床について知る。 | 関 初穂 | 6/12⑤ |
10回 | 【対面】 言語聴覚療法の実際(3)成人領域(在宅支援関連のサービス含む) | 言語聴覚士の仕事 医療機関入院中から退院後も含めた成人領域の臨床について知る。 | 市川 勝 | 6/19⑤ |
11回 | 【対面】 言語聴覚療法学の理論とその実践(2)(摂食・嚥下障害) | 摂食・嚥下障害について学ぶ。 | 村上 健 | 6/26⑤ |
12回 | 【対面】 言語聴覚療法学の学び方 | 言語聴覚療法学を学ぶにあたり、自ら学ぶことの大切さについて考える。 | 秦 若菜 | 7/3⑤ |
13回 | 【対面】 言語聴覚療法学に関する文献検索[実習] | 図書館の利用法、資料検索の方法を学ぶ。 | 市川 勝 | 7/10⑤ |
14回 | 【対面】 コミュニケーションと言語(2)「対人コミュニケーション」を掘り下げる[実習] | 「会話」の基本構造を理解し、対人コミュニケーションの実際について学ぶ。 | 秦 若菜 市川 勝 | 7/17⑤ |
15回 | 【対面】 言語聴覚療法学の理論とその実践(3)(音声障害) | 音声障害について学ぶ。 | 村上 健 | 9/6⑤ |
16回 | 【対面】 障害とともに生きる・暮らす(1)銀鈴会について[実習] | 喉頭摘出術後の音声障害のある方の言葉に耳を傾け、生活の実際や思い、食道発声法について学ぶ。 | 渡邊 操 村上 健 | 9/7③ |
17回 | 【対面】 見学実習(1)臨床見学実習のオリエンテーション[実習] | 見学実習のオリエンテーションを行う。[実習] | 市川 勝 | 9/13⑤ |
18回 | 【対面】 障害とともに生きる・暮らす(2)療護園について[実習] | 高次脳機能障害や構音障害、身体障害があり、入所または通所施設を利用されている方の言葉に耳を傾け、生活の実際や思いについて学ぶ。また、支援者であり伴走者としての言語聴覚士の仕事について知る。 | 猪川 尚子 市川 勝 | 9/14③ |
19回 | 【対面】 言語聴覚療法学の理論とその実践(4)(言語発達障害2) | 小児の言語発達障害とその支援について学ぶ。 | 水戸 陽子 上岡 清乃 | 9/20⑤ |
20回 | 【対面】 言語聴覚療法学の理論とその実践(5)(発達性の構音障害) | 発達性の構音障害について学ぶ。 | 水戸 陽子 上岡 清乃 | 9/27⑤ |
21回 | 【対面】 言語聴覚療法学の理論とその実践(6)(後天性の構音障害) | 脳卒中や神経変性疾患等により生じる後天性の構音障害について学ぶ。 | 秦 若菜 | 10/4⑤ |
22・23回 | 【対面】 見学実習(2)臨床見学実習 | 病院における臨床見学を行う。[実習] | 市川 勝 村上 健 秦 若菜 水戸 陽子 上岡 清乃 澤田 拓也 | 10/5③④ 10/12③④ 10/19③④ |
24回 | 【対面】 言語聴覚療法学の理論とその実践(7)(高次脳機能障害) | 成人の失語症や高次脳機能障害について学ぶ。 | 東川 麻里 | 10/11⑤ |
25回 | 【対面】 言語聴覚療法学の理論とその実践(8)(コミュニケーション実習)[実習] | 言語障害を抱えた方とのコミュニケーションについて学ぶ。 | 秦 若菜 市川 勝 | 10/18⑤ |
26回 | 【対面】 セミナー[実習] | 病院見学実習を通しての学びや感想を共有する。 | 市川 勝 | 10/25⑤ |
27回 | 【対面】 聴覚医学 | 聴覚のメカニズムとコミュニケーションにおける重要性について学ぶ。 | 佐野 肇 | 11/1⑤ |
28回 | 【対面】 言語聴覚療法学の理論とその実践(9)(言語聴覚士の関わる聴覚障害) | 聴覚障害について学ぶ。 | 村上 健 | 11/8⑤ |
29回 | 【対面】 言語聴覚療法学の理論とその実践(10)(医師の関わる聴覚障害) | 聴覚障害について学ぶ。 | 佐野 肇 | 11/15⑤ |
30回 | 【対面】 言語聴覚療法学の理論とその実践(11)(吃音) | 吃音について学ぶ。 | 原 由紀 | 11/22⑤ |
31回 | 【対面】 実習事前指導(1)病棟実習および保育園実習のオリエンテーション[実習] | チーム医療に関する講義および病棟実習オリエンテーションを行う。[実習] 保育園での子どもの生活と観察の視点について、また保育園実習オリエンテーションを行う(1)。[実習] | 市川 勝 | 11/29⑤ |
32回 | 【対面】 実習事前指導(2)実習参加に向けてのリスク管理[実習] | 病棟実習および保育園実習に参加するにあたり、生じうるリスクとその対応方法について学ぶ。[実習] | 市川 勝 | 12/6⑤ |
33~35回 | 【対面】 保育園実習オリエンテーション[実習] | 実習する保育園にて保育園実習に関するオリエンテーションを行う(2)。[実習] | 市川 勝 | 1/19②③④ |
36~40回 | 【対面】 病棟見学実習[実習] | 看護職など他職種の理解と連携の在り方を理解する観察実習を行う。[実習] (※2) | 市川 勝 村上 健 水戸 陽子 秦 若菜 上岡 清乃 澤田 拓也 | 1/22後日掲示 1/23後日掲示 |
41~43回 | 【対面】 保育園見学実習[実習] | 保育園における定型発達児の観察実習を行う。(※3) | 市川 勝 原 由紀 村上 健 秦 若菜 水戸 陽子 上岡 清乃 澤田 拓也 | 1/24後日掲示 1/25後日掲示 1/26後日掲示 |
44・45回 | 【対面】 実習まとめ | セミナーとして病棟実習および保育園実習での学びや感想を共有する。 | 市川 勝 | 1/29①② |
◆実務経験の授業への活用方法◆
多様な臨床経験をもつ担当者が、それを踏まえ各領域について実践的な観点から概説する。
1.言語聴覚士の仕事を理解し、言語聴覚士になる意欲を持つことができる。
2.言語とコミュニケーションについてその概要を述べることができる。
3.言語聴覚士が対象とする障害の種類を述べることができる。
4.臨床家としてどのような力を身につけたらよいかを述べることができる。
授業や実習への参加態度(10%)、レポート(10%)、小テスト(20%)、定期試験(60%)で評価する。
【授業時間外に必要な学習の時間:56時間】
予習:教科書の講義に該当する項目を読み、専門用語について調べておくこと 。
復習:講義の配布プリントや参考書を読み、理解を深めておくこと 。Moodle上で行う事後課題に取り組み、理解の定着を図ること。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 言語聴覚士テキスト 第3版 | 大森孝、永井知代子、深浦順一、渡邉修(編著) | 医歯薬出版株式会社 2020 |
参考書 | やさしいコミュニケーション障害学 -基礎からわかる言語聴覚療法の実際 | 八王子言語聴覚士ネットワーク | 三輪書店 2016 |
参考書 | いまを生きる-言語聴覚士と当事者の記録― | 東京都言語聴覚士会編 | 三輪書店 2013 |
参考書 | 言語聴覚障害学概論 | 藤田郁代(編) | 医学書院 2010 |
参考書 | ことばと脳と心 | 山鳥 重 | 講談社現代新書 2011 |
参考書 | ことばの発達入門 | 秦野悦子(編) | 大修館書店 2001 |
参考書 | ことばの障害入門 | 西村辨作(編) | 大修館書店 2001 |
参考書 | ことばの障害の評価と指導 | 大石敬子(編) | 大修館書店 2001 |
参考書 | コミュニケーション障害入門 | 石坂郁代他(訳) | 大修館書店 2005 |
見学実習
*各実習とも、日程とグループは決まり次第連絡する。
【臨床見学】
(※1)
目的-病院における言語聴覚療法の実際を知る。
方法-2023年10月5日・12日・19日の木曜3限および4限のうち1回、北里大学病院にて言語聴覚療法場面を見学する。
担当-市川 勝・村上 健・秦 若菜・水戸陽子・上岡清乃および見学担当の言語聴覚士
【病棟実習】
目的-病院内での患者の様子やそこで働く多くの医療従事者の業務を実際に見学することにより、医療従事者としての
必要な態度・知識を学び、今後の学業への心構えを身につける。
方法-(※2)2024年1月22日・23日(予定)に、どちらか1日各病棟に配属され、病棟看護師のもとで患者と接する。
担当-市川 勝・村上 健・秦 若菜・水戸陽子・上岡清乃
【保育園実習】
目的-保育園の典型発達児の様子を観察し、子ども同士のコミュニケーションや言語の発達を理解する。
方法-(※3)2024年1月24日・25日・26日(予定)に、いずれか1日保育園に出かけ、園の指導のもと子どもを観察する。
(園の都合により日程の変更もありうる,事前にオリエンテーションで保育園に伺うこともある)
担当-市川 勝・原 由紀・村上 健・秦 若菜・水戸陽子・上岡清乃
科目ナンバリングコード: ST302-SS01