科目責任者 | 田口 明子 |
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担当者 | 田口 明子※ |
科目概要 | 1年 (2単位・必修) [リハビリテーション学科 言語聴覚療法学専攻] 1年 (2単位・必修) [リハビリテーション学科 視覚機能療法学専攻] |
正常な人体の構造と機能を知ることは、コメディカル分野を学ぶ学生にとって必須のステップである。構造と機能は表裏一体のものとして生体を構成している。生体を構成する各器官がどのような構造と機能に基づいてその器官独自の働きを発現しているのかを理解する。また、体内の諸器官相互の協調的な配置と働きがあって全体としての人体が正常に機能出来ることを理解する。
解剖学 II(2年次前期に開講)の内容と合わせて、人体の正常な構造の基本を理解する。これは、将来、専門とする領域で主体的に活動し、指導的役割を担うための基礎力を身につけることにつながる。
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の(ST)②④,(OV)①②③④に関連する。
【教育内容】
基礎医学としての解剖学を初めて解剖学に接する学生にもわかりやすい様に解剖学用語から講義を始める。
解剖学Ⅰ・Ⅱを通して、生体を構成する運動器系、神経系、感覚器、循環器、消化器、呼吸器、内分泌系、泌尿器、生殖器といった各器官毎にその形態・構造についての基本的内容を系統的に講義し、生体の営む生命現象の機序を総合的に概観する。
Ⅰでは運動器系(骨格・筋・関節)、神経系について学習する。
【教育方法】
授業形態:講義
パワーポイントを使用した講義形式。
運動器系については専門科目が始まる2年生までに、名称が覚えられているか確認するために骨・筋の小テストを行い、解答の中の特徴的な見解や誤解などについて、次回の授業でコメントする。
回 | 項目 | 授業内容 | 担当者 | 日時 |
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第1回 | 【対面】 解剖学序論 | 解剖学とはどのような学問か。 解剖学(医学も含めて)を学ぶ上で必要となる用語。 身体を作る細胞・組織について。 | 田口 明子 | 9/4④ |
第2回 | 【対面】 運動器系Ⅰ(骨学1) | 骨学総論 骨の組成と機能 骨と骨格 骨髄 骨の成長と再構築 | 田口 明子 | 9/7④ |
第3回 | 【対面】 運動器系Ⅱ(骨学2) | 骨の連結 連結の方式 関節の構造と関節の種類 関節の運動 骨学各論 頭蓋骨を構成する骨 頭蓋骨の連結と泉門 | 田口 明子 | 9/11④ |
第4回 | 【対面】 運動器系Ⅲ(骨学3) | 脊柱を構成する骨:椎骨 脊柱の湾曲とその意義 胸郭を構成する骨と胸郭のかたち 胸郭の性差・年齢差 | 田口 明子 | 9/25④ |
第5回 | 【対面】 運動器系Ⅳ(関節) | 上肢を構成する骨 手の構造 下肢を構成する骨 骨盤の構成とかたち、性差 足底アーチ | 田口 明子 | 10/2④ |
第6回 | 【対面】 運動器系Ⅴ(筋学1) | 骨学小テスト 筋学総論 筋の構造と作用 筋の形状と起始・停止 筋収縮とその調節 筋の補助装置 | 田口 明子 | 10/9④ |
第7回 | 【対面】 運動器系Ⅵ(筋学2) | 筋学各論 頭頚部の筋と運動 胸腹部の筋と運動 呼吸運動について | 田口 明子 | 10/16④ |
第8回 | 【対面】 運動器系Ⅶ(筋学3) | 背部の筋と運動 固有背筋と支配神経 上肢の筋と運動 | 田口 明子 | 10/23④ |
第9回 | 【対面】 運動器系Ⅷ(筋学4) | 下肢の筋と運動 | 田口 明子 | 10/30④ |
第10回 | 【対面】 神経系Ⅰ | 筋学小テスト 神経系総論 神経系の機能 神経系の構成 ニューロンの構造 ニューロンの保護:髄鞘とその働き | 田口 明子 | 11/13④ |
第11回 | 【対面】 神経系Ⅱ | 中枢神経の保護:髄膜とグリア細胞 脳を栄養する血管 神経系各論 中枢神経系の構造と機能 大脳の構造と機能 | 田口 明子 | 11/20④ |
第12回 | 【【対面】 神経系Ⅲ | 脳幹の構造と機能 脊髄の構造と機能 | 田口 明子 | 11/27④ |
第13回 | 【対面】 神経系Ⅳ | 末梢神経系の構造と機能 脳神経と脊髄神経 脊髄神経 神経叢とそこから出る主な枝 脳神経 | 田口 明子 | 12/4④ |
第14回 | 【対面】 神経系Ⅴ | 自律神経の機能と構造 交感神経系の構造と機能 副交感神経系の構造と機能 | 田口 明子 | 12/11④ |
第15回 | 【対面】 神経系Ⅵ | 伝導路 運動の伝導路 感覚の伝導路 視覚の伝導路 聴覚・平衡覚の伝導路 | 田口 明子 | 12/18④ |
◆実務経験の授業への活用方法◆
病院での臨床経験を踏まえ、人体解剖学の知識を臨床で必要とされるところに重点を置いて教授する。
基礎医学としての解剖学の基本的知識を身につける。
疑問や問題点が生じたときに、自ら参考書を参照することができる。
人体諸器官の位置(配置)をビジュアルかつ正確な名称で説明できる。
人体の構造についての知識を3群以降の専門科目において活用できる。
骨学テスト(10%)、筋学テスト(10%)、定期試験の成績(80%)
【授業時間外に必要な学習の時間:60時間】
1.各回の授業内容欄に記した教科書の該当ページを読んでくること。
2.配布する講義資料を復習し理解しておくこと。
3.各単元終了時に配布する学習達成のために(到達目標)を復習し自分なりの解答をつくっておくこと。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 入門人体解剖学 | 藤田恒夫 | 南江堂 |
参考書 | 分担 解剖学1,2 | 小川鼎三 他 | 金原出版 |
科目ナンバリングコード: (ST)ST201-SF01, (OV)OV201-SF01