科目責任者 | 市倉 加奈子 |
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担当者 | 市倉 加奈子, 松岡 志帆 |
科目概要 | 2年 (2単位・必修) [保健衛生学科] 2年 (2単位・必修) [リハビリテーション学科 理学療法学専攻] 2年 (2単位・選択) [リハビリテーション学科 作業療法学専攻] 2年 (2単位・必修) [リハビリテーション学科 言語聴覚療法学専攻] 2年 (2単位・必修) [リハビリテーション学科 視覚機能療法学専攻] 3年 (2単位・選択) [保健衛生学科] |
人間のこころには、生まれてから死ぬまでの間にさまざまな変化が生じる。本科目では、生涯発達におけるそれぞれの時期の心理的特徴を理解し、自身の将来の仕事や生活に実際に役立てられるような実用的な知識の習得を目指す。
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の(HS)②,(PT)②③⑤, (OT)①,(ST)②④⑤,(OV)①②③④に関連する。
【教育内容】
発達の基本的特徴、発達段階、発達課題について解説した後、発達の重要な側面である認知や言語の発達、母子関係と発達について解説する。また生涯発達心理学の観点に基づき、胎児期から老年期までのそれぞれの時期の特徴、課題、支援について学ぶ。
【教育方法】
授業形態:講義
対面講義を中心とし、確認テストにより理解力の向上を図る。また講義では具体例や実践例を示すとともに、課題やワークの時間を活用して、より実践的な理解を目指す。
授業で実施する課題・ワーク・演習は決まった正解があるものではないため、授業内で意見として発表してもらい、それについてさらに討議を行ったり、教員からコメントを返す形でフィードバックを行う。
確認テストに関しては点数をつけて個別に返却するとともに、授業の中で全体に向けて解答・解説を示し、誤解の得られやすい箇所について教員からコメントする形でフィードバックを行う。
回 | 項目 | 授業内容 | 担当者 | 日時 |
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第1回 | 【対面】 オリエンテーション | 発達心理学・発達心理学を学ぶ意義は何かを考える。 | 市倉 加奈子 | 4/14① |
第2回 | 【対面】 発達の基本とエリクソン | 発達を促す要因、エリクソンの発達段階理論について、具体例を用いて解説する。 | 市倉 加奈子 | 4/21① |
第3回 | 【対面】 胎児期から新生児期の変化 | 胎児期の影響、新生児や乳児の反射・運動・知覚の特徴について、具体例を用いて解説する。 | 市倉 加奈子 | 4/28① |
第4回 | 【対面】 乳幼児期のアタッチメント | アタッチメントの定義と意義について、具体例を用いて解説する。 | 市倉 加奈子 | 5/12① |
第5回 | 【対面】 乳幼児期の認知と言語 | ピアジェやヴィゴツキーの理論、人間の認知と言語の発達について、具体例を用いて解説する。 | 市倉 加奈子 | 5/12⑤ |
第6回 | 【対面】 乳幼児期のコミュニケーションと遊び | 心の理論の発達、非認知能力の発達、遊びの変化について、具体例を用いて解説する。 | 市倉 加奈子 | 5/19① |
第7回 | 【対面】 乳幼児期の集団生活 | 動画教材を視聴して、保育園・幼稚園児の人との関わりについて考える。 | 市倉 加奈子 | 5/19⑤ |
第8回 | 【対面】 幼児学童期の自己と社会性 | 幼児期以降の感情の発達や抑制、社会性の発達、遊びや学びの変化、対人関係の構築、いじめについて、具体例を用いて解説する。 | 市倉 加奈子 | 5/26① |
第9回 | 【対面】 中間まとめ | 新生児期・乳児期・幼児期・学童期の発達について、中間まとめとして確認テストを実施し、理解力の向上を図る。 | 市倉 加奈子 | 6/2① |
第10回 | 【対面】 学童期の集団生活 | 動画教材を視聴して、小学生の人との関わりについて考える。 | 市倉 加奈子 | 6/9① |
第11回 | 【対面】 青年期から成人前期の変化 | 思春期、アイデンティティの確立、成人前期のライフイベントについて、具体例を用いて解説する。 | 市倉 加奈子 | 6/16① |
第12回 | 【対面】 成人後期から老年期の変化 | 成人後期からのライフイベント、老化、死に向かう心について、具体例を用いて解説する。 | 市倉 加奈子 | 6/23① |
第13回 | 【対面】 発達と障害 | 定型発達と非定型発達、発達障害について、具体例を用いて解説する。 | 市倉 加奈子 | 6/30① |
第14回 | 【対面】 発達障害児に対する支援 | 療育現場の活動について話を聴いて、発達障害児に対する支援について考える。 | 市倉 加奈子 松岡 志帆 | 7/7① |
第15回 | 【対面】 支援の実際 | eラーニング・動画教材を用いて、コミュニケーションの基本と支援への活かし方について、演習を行う。 | 市倉 加奈子 | 7/14① |
◆実務経験の授業への活用方法◆
臨床心理士としての臨床経験を踏まえ、発達の正常および異常について講義を行う。
発達心理学の諸理論に基づいて、生涯発達の観点から各時期の特徴と課題について説明できる。胎児期、乳児期、幼児期、児童期、青年期、壮年期、中年期、老年期において、それぞれの時期に抱える課題と支援について説明できる。
期末試験(60%)/確認テスト(25%)/参加態度(15%)
※なお確認テストについて、講義の中で解説を行う。
【授業時間外に必要な学習の時間:60時間】
予習:テストおよび講義内で実施する演習のために、指示された教材を事前に確認しておくこと。
復習:授業で配布した資料や教材の内容を振り返ること。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | (なし) | ||
参考書 | 公認心理師スタンダードテキストシリーズ「発達心理学」 | 下山晴彦ほか | ミネルヴァ書房 |
大学院の臨床心理学コースへ進学を希望する健康科学科の学生は必ず受講すること。
科目ナンバリングコード: (HS)(2年)HS201-CP03,(3年)HS201-CP02, (PT)PT201-SF16, (OT)OT201-SF22, (ST)ST201-SF24, (OV)OV201-SF12