科目責任者 | 古平 聡 |
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担当者 | 古平 聡, 小久保 謙一, 鹿田 文昭, 鳥井 晋三, 北村 律, 東條 圭一, 木下 春奈, 大島 弘之 |
科目概要 | 2年 (4単位・必修) [医療工学科 臨床工学専攻] |
人工心肺装置や補助循環装置の操作を行うために必要となる装置の原理と構造、心疾患の病態や体外循環中の病態生理、操作に関連する装置の原理や構造、および安全対策やトラブル対応などの基礎的知識と操作技術を身につける。
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の①②③に関連する。
【教育内容】
人工心肺装置や補助循環装置の原理と構造、心疾患の病態生理と体外循環装置および補助循環装置の臨床的意義、操作法と安全対策などについて修得する。
【教育方法】
授業形態:講義
対面:パワーポイントや板書、配布資料を用いた講義、ケーススタディ。Moodle〔情報周知、修正資料のダウンロード(基本資料は印刷配布)。
【フィードバック】
講義後の質問は、その場または電子メールにて返答する。また、講義後の質問やレポート内容から全体への再説明が必要と判断された内容に関しては、次回講義またはMoodle経由で情報を周知・共有する。
回 | 項目 | 授業内容 | 担当者 | 日時 |
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1・2回 | 【対面】 体外循環技術 その1 - 歴史とチーム医療 - | 心臓手術における臨床工学技士の役割(チーム医療)と、人工心肺装置の歴史および基本構成などについて学ぶ。 | 古平 聡 | 10/13③④ |
3・4回 | 【対面】 体外循環技術 その2 - 用語と規格、使用薬剤の理解 - | 人工心肺装置に関わる専門用語と関連規格および使用薬剤の基本的な事項などについて学ぶ。 | 古平 聡 | 10/14③④ |
5・6回 | 【対面】 心臓外科学総論 体外循環技術 その3 - 病態生理と心筋保護 - | 心臓外科学総論、体外循環中の病態生理および心筋保護について学ぶ。 | 鳥井 晋三 | 10/21①② |
7・8回 | 【対面】 人工心肺装置 その1 - 装置の原理・構造 - | 人工心肺装置の構成と原理・構造・機能および周辺機器などについて学ぶ。 | 大島 弘之 | 10/21③④ |
9・10回 | 【対面】 人工心肺装置 その2 - モニタの意義 - | 人工心肺操作に必要なモニタリングの意義と基準値などについて学ぶ。 | 古平 聡 | 10/27③④ |
11・12回 | 【対面】 人工心肺装置 その3 - 準備と操作法 - | 人工心肺装置の準備と操作法について学ぶ。 | 大島 弘之 | 10/28③④ |
13・14回 | 【対面】 心疾患 その1 - 後天性心疾患と手術 - | 後天性心疾患(虚血を含む)、後天性弁膜症および大血管の病態と手術法について学ぶ。 | 北村 律 | 11/11③④ |
15・16回 | 【対面】 心疾患 その2 - 先天性心疾患と手術 - | 先天性心疾患の病態と手術法について学ぶ。 | 鹿田 文昭 | 11/18③④ |
17・18回 | 【対面】 体外循環技術 その4 安全管理 その1 -安全対策- | 人工心肺装置の操作(小児・大動脈手術を中心に)と安全対策および安全管理技術などについて学ぶ。 | 古平 聡 | 11/24③④ |
19・20回 | 【対面】 人工心肺装置 その4 - 人工肺の物理 - | 人工心肺装置に必要な工学的知識(人工肺の物理、血液物性と物質移動の原理を中心に)について学ぶ。 | 小久保 謙一 | 11/25③④ |
21・22回 | 【対面】 安全管理 その2 - トラブル対応 - | 人工心肺に関連する事故事例と安全対策について学ぶ。 | 古平 聡 | 12/1③④ |
23・24回 | 【対面】 補助循環 その1 -IABP・ECMO・IMPELLAの原理と操作 - | 補助循環(IABP、IMPELLA、ECMOなど)の原理・構造・操作、適応と安全対策、保守点検について学ぶ。 | 東條 圭一 木下 春奈 | 12/2③④ |
25・26回 | 【対面】 補助循環 その2 - 人工心臓の原理と操作 - | 補助人工心臓の原理・構造・操作、適応と安全対策を含む保守点検について学ぶ。 | 東條 圭一 木下 春奈 | 12/9③④ |
27・28回 | 【対面】 体外循環技術 その5 -体外循環をめぐる諸問題- | 体外循環をめぐる輸血、生体適合性および安全性などの諸問題について学ぶ。 | 古平 聡 | 12/16③④ |
29・30回 | 【対面】 体外循環技術 その6 - 総括 - | 人工心肺装置と補助循環装置、および臨床工学技士の役割について学ぶ。 | 古平 聡 | 後日掲示 |
◆実務経験の授業への活用方法◆
病院での臨床経験を踏まえ、心臓手術における体外循環装置および補助循環装置の意義及び実際の手術や生命維持管理装置の操作などについて解説する。
1.心疾患の病態や手術法、および体外循環中の病態生理などについて説明できる。
2.人工心肺装置および補助循環装置の原理、構造、操作法、および安全対策などについて説明できる。
人工心肺装置や補助循環装置の原理と構造、心疾患の病態生理と体外循環装置および補助循環装置の臨床的意義、操作法と安全対策などについての理解度を判定する定期試験(100%)により評価する。
【授業時間外に必要な学習時間:80時間】
予習:心臓の解剖・生理について予め復習し、手術を必要とする心疾患、人工心肺装置や補助循環装置に関わる各項目について教科書、参考書を用いて予習して臨むこと。
復習:配布資料などを用いて各装置の原理・構造と関連する疾患やトラブル事例について復習すること。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 臨床工学講座 生体機能代行装置学 体外循環装置 第2版 | 見目恭一 福長一義 | 医歯薬出版 |
参考書 | 臨床工学技士標準テキスト 第3版増補 | 小野哲章 渡辺敏 ほか | 金原出版 |
参考書 | 最新人工心肺 理論と実際 第5版 | 上田裕一 碓氷章彦 | 名古屋大学出版会 |
参考書 | 体外循環の実際 | 草川 寛 | 南江堂 |
参考書 | 人工心肺安全ガイドライン | 許 俊鋭 冨澤康子 | 学研メディカル秀潤社 |
参考書 | 心臓手術の実際 Part 3 | 監修 許 俊鋭 ほか | 学研メディカル秀潤社 |
科目ナンバリングコード: CE301-SS16