科目責任者 | 川村 俊彦 (※) |
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担当者 | 川村 俊彦 (※) |
科目概要 | 全学年 (1単位・自由) [全学科 全専攻] |
生体にとって有害な反応を回避するシステムを生体防御機構という。感染症の際に働く免疫反応だけが生体防御ではない。医療系の大学生が身に付けるべき生体防御のしくみについて、その基本を学ぶ。難解な用語を機械的に記憶するのではなく、生体で起こる現象を納得しながら理解することを目的とする。
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の(HS)②,(ML)①②,(CE)1・2年①③,3・4年①,(RT)1・2年①③④⑧,3・4年①②④,(PT)1・2年①②③④⑤,3・4年①②,(OT)①,(ST)①,(OV)①③に関連する。
【教育内容】
生体防御に関するトピックを挙げ、難解な用語をできるだけ使用せず、高校生物を履修していない学生にも理解できる内容とする。各回の講義はそれぞれ独立した内容である。
【教育方法】
授業形態:講義
授業は、主に講義形式(パワーポイントおよび板書による説明)により進める。項目によっては、課題レポートを提出してもらう場合がある。提出されたレポートは、採点し、コメントを記載した上で返却する。
回 | 項目 | 授業内容 | 担当者 | 日時 |
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第1回 | 【対面】 ガイダンス | 本科目の概要、進め方などについて学ぶ。 | 川村 俊彦 | 9/10⑤ |
第2回 | 【対面】 免疫力とは? | テレビでよく目にする「免疫力」とは何か?を学ぶ。 | 川村 俊彦 | 9/17⑤ |
第3回 | 【対面】 自律神経と免疫 | 「病は気から」の免疫学を学ぶ。 | 川村 俊彦 | 9/24⑤ |
第4回 | 【対面】 世界3大感染症---たちの悪い病原体たち | 世界レベルで流行のみられるエイズ、結核、マラリアが、免疫系からの攻撃をかわす仕組みを学ぶ。 | 川村 俊彦 | 10/1⑤ |
第5回 | 【対面】 対症療法---発熱時は解熱剤で熱を下げなければならない? | よく用いられる対症療法について、その必要性、正しい使い方を学ぶ。 | 川村 俊彦 | 10/8⑤ |
第6回 | 【対面】 癌に対して免疫は有効か? | 免疫チェックポイント阻害剤の発見により明らかになった、免疫系の癌に対する攻撃の仕組みを学ぶ。 | 川村 俊彦 | 10/15⑤ |
第7回 | 【対面】 ステロイド---魔法の万能薬? | ステロイド剤は様々な疾患に用いられる薬剤である。その作用・副作用について学ぶ。 | 川村 俊彦 | 10/22⑤ |
第8回 | 【対面】 天気によって悪化する病気 | 急性虫垂炎の手術は天気の良い夏に多い。その理由を生体防御の観点から学ぶ。 | 川村 俊彦 | 10/29⑤ |
第9回 | 【対面】 腸内細菌と免疫 | 様々な疾患が腸内細菌によって影響されることを学ぶ。 | 川村 俊彦 | 11/12⑤ |
第10回 | 【対面】 免疫細胞の暴走 | 免疫細胞は時に暴走し、自己に有害な反応を引き起こすことを、NKT細胞を例に学ぶ。 | 川村 俊彦 | 11/19⑤ |
◆実務経験の授業への活用方法◆
医師としての実務経験を生かし、実際の疾患の具体例を挙げることにより、疾患についての理解を深めてもらう。
生体防御システムを、神経・内分泌・免疫のつながりとして、全体像を把握する。疾患による臨床症状が何のために起こるのか、またそのメカニズムを納得して理解する。これらのことを、他人が理解できるように自分の言葉で説明できる。
原則として、レポート(50%)、講義への意欲・関心度(30%)、ディスカッション等(20%)を総合的に評価する。
【授業時間外に必要な学習の時間: 40時間】
講義を受ける準備として、高校生物の教科書・参考書を復習しておくことが望ましい。また、講義終了後、ノート、配布資料を中心に復習すること。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 必要に応じてパワーポイント資料、プリントを配布する。 | ||
参考書 | (なし) |
科目ナンバリングコード:(HS)HS401-FF16,(ML)ML401-FF16,(CE)CE401-FF16,(RT)RT401-FF16,(PT)PT401-FF16,(OT)OT401-FF16,(ST)ST401-FF16,(OV)OV401-FF16