科目責任者 | 村瀬 華子 |
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担当者 | 上田 紋佳 |
科目概要 | 4年 (2単位・自由) [保健衛生学科] |
教育・学校現場において生じる問題およびその背景,心理社会的課題および必要な支援について理解する。
幼児および児童・生徒が主体的な学習活動を支援するために必要なそれぞれの発達段階における心身の発達および学習の過程に関する基本事項を心理学的な観点から理解する。
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の②に関連する。
【教育内容】
①教育現場において⽣じる問題およびその背景,②教育現場における⼼理社会的課題および必要な⽀援について,解説する。
幼児および児童・生徒が主体的な学習活動を支援するために必要なそれぞれの発達段階における心身の発達および学習の過程に関する基本事項を解説する。
また,各発達段階に応じた学習を支える指導について基礎的な考え方について説明する。
【教育方法】
授業形態:講義
パワーポイント,動画などの視聴覚資料を用いて講義を行い,問題演習により理解力の向上を図る。
テーマごとに,個⼈・グループワーク,事例検討などを実施し,体験的・主体的に学ぶ。
毎回の授業では,課題への回答や何らかの意見を求め,次回の授業でそれらに対して,解説やコメントをつける。
回 | 項目 | 授業内容 | 担当者 | 日時 |
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第1回 | 【対面】 オリエンテーション,教育心理学とは | 授業内容・方法,評価方法についての説明を行う。教育⼼理学とは何かについて学ぶ。 | 上田 紋佳 | 4/7⑤ |
第2回 | 【対面】 心身の発達(1):発達の基礎理論 | 発達に関する代表的理論を学ぶ。さらに,遺伝や環境が発達に及ぼす影響について,行動遺伝学の知見を紹介する。 | 上田 紋佳 | 4/14⑤ |
第3回 | 【対面】 心身の発達(2):認知発達 | 乳児期から児童期における認知発達について,ピアジェの発達段階を取り上げ,各時期の発達の特徴について学ぶ。 | 上田 紋佳 | 4/21⑤ |
第4回 | 【対面】 心身の発達(3):認知発達 | 乳児期から幼児期における心の理論の発達について学ぶ。 | 上田 紋佳 | 4/28⑤ |
第5回 | 【対面】 社会性の発達(1):乳幼児期の社会性 | 乳幼児期の社会性の発達について,愛着の発達の観点から学ぶ。 | 上田 紋佳 | 5/12⑤ |
第6回 | 【対面】 社会性の発達(2):児童期の社会性 | 児童期の社会性の発達について,DVDの視聴を通じて学ぶ。 | 上田 紋佳 | 5/19⑤ |
第7回 | 【対面】 学習と学習指導(1):行動および記憶と学習 | 古典的条件づけ,オペラント条件づけ,記憶の基本的な理論について学ぶ。 | 上田 紋佳 | 5/26⑤ |
第8回 | 【対面】 学習と学習指導(2):教授法,教育評価 | 様々な教授法について学ぶ。教育現場で用いられる教育評価方法,および,教育評価に影響を与える,主に教師側の心理的要因について学ぶ。 | 上田 紋佳 | 6/2④ |
第9回 | 【対面】 学習と学習指導(3):学習への動機づけ,学業不振 | 動機づけの基本理論を学ぶ。それをふまえて,学業不振の子どもへの指導について考える。 | 上田 紋佳 | 6/2⑤ |
第10回 | 【対面】 中間試験(授業内試験) 3段階の心理教育的援助サービス(1):スクールカウンセラーの役割 | 第1回から第9回までの内容について,中間試験を行い,その解説を行う。 3段階の心理教育的援助サービスの基本事項について解説し,スクールカウンセラーの役割について学ぶ。 | 上田 紋佳 | 6/9⑤ |
第11回 | 【対面】 3段階の心理教育的援助サービス(2):予防的心理教育 | 予防的心理教育について解説し,グループワークによって体験的に理解する。 | 上田 紋佳 | 6/16⑤ |
第12回 | 【対面】 課題への対応(1):不登校 | 不登校の現状について解説し,不登校児を支える様々な支援について学ぶ。 | 上田 紋佳 | 6/23⑤ |
第13回 | 【対面】 課題への対応(2):いじめ・非行 | 学校現場におけるいじめ・非行の現状について解説し,いじめ・非行の予防と介入について学ぶ。また,事例検討を行い,理解を深める。 | 上田 紋佳 | 6/30⑤ |
第14回 | 【対面】 発達障害・特別支援教育(1):基本事項の理解 | 自閉スペクトラム症,ADHDを取り上げ,特別支援教育・発達障害の基本事項を学ぶ。 | 上田 紋佳 | 7/7⑤ |
第15回 | 【対面】 発達障害・特別支援教育(2):支援のあり方 | 発達障害の支援について,DVDの視聴を通じて学ぶ。 | 上田 紋佳 | 7/14⑤ |
教育・学校現場において生じる課題やその背景について説明することができる。
教育・学校現場における心理社会的課題および必要な支援について説明することができる。
幼児および児童・生徒の心身の発達および学習の過程について,教育心理学の基礎的な知識・用語を説明することができる。
各発達段階における心理的特性を踏まえた,主体的な学習活動を支える指導法を説明することができる。
中間試験(授業内試験)(30%),定期試験(40%),授業中に課す毎回の課題(30%)
授業時間外に必要な学習の時間:計60時間
予習:次回の授業のキーワードについて,シラバスに記載してある参考図書等を調べておくこと。
復習:配布資料および授業の解説を振り返り,問題演習で間違えたところを確認しておくこと。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 教科書は使用せず,適宜プリントを配布する。 | ||
参考書 | 「やさしい教育心理学 第5版 」(2019年) | 鎌原雅彦・竹綱誠一郎 | 有斐閣 |
参考書 | 「教育・学校心理学 子どもの学びを支え,学校の課題に向き合う」(2019年) | 水野治久・串崎真志(編集) | ミネルヴァ書房 |
参考書 | 「教育・学校心理学(公認心理師の基礎と実践 18)」(2019年) | 石隈利紀 | 遠見書房 |
各回の内容と順序は,受講生の反応に応じて変更されることがあります。
科目ナンバリングコード: HS301-MH21