Web Syllabus(講義概要)
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心理学実験Psychological experiments
科目責任者市倉 加奈子 (※)
担当者市倉 加奈子 (※)
科目概要4年 (2単位・自由) [保健衛生学科]

授業の目的

心理学においては、調査・実験などの手法を用いて、その真理を科学的に検証する。本科目では、論文執筆に至るまでに必要な研究に関する基本的知識および技術を習得し、科学研究を実施する手続きの理解を目指す。
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の②に関連する。

教育内容・教育方法・フィードバック

【教育内容】
まず研究を計画する準備として、研究目的と仮説の立て方、論文の基本構成、研究デザイン、研究倫理、文献検索について学び、論文の読解力を身につける。つぎに、調査研究の立案に関して、質問紙・面接評価(尺度の種類、尺度の回答式)、統計解析手法(因子分析、信頼性と妥当性、診断精度、二変量解析と多変量解析)を学ぶ。さらに実験研究の立案に関して、実験環境の設定、実験計画法、ランダム化比較試験、統計解析手法(リスク比とリスク差、分散分析)を学ぶ。さいごに科学論文を執筆するための基本的知識として、パラグラフ・ライティングや投稿ガイドラインについて学ぶ。

【教育方法】
授業形態:講義
対面で講義を行い、レポートにより理解力の確認を図る。講義では研究の立案から執筆に至るプロセスについて、個人課題およびグループワークを通して体験的に学び、より実践的な理解を目指す。
授業で実施する課題やワークは決まった正解があるものではないため、授業内で意見としてそれぞれから発表してもらい、それについてさらに討議を行ったり、教員からコメントを返す形でフィードバックを行う。
また、レポート課題に関しては、次回の授業で個別にコメントを付けて返却する形でフィードバックを行う。

授業内容

項目授業内容担当者日時
第1・2回【対面】
科学論文執筆に至るプロセス
研究目的と仮説(PECO/PICO)、論文構成(IMRAD)、研究デザイン、研究倫理について講義・演習形式で学び、研究を計画するスキルを身に付ける。市倉 加奈子
4/15③⑤
第3・4回【対面】
科学論文の収集
文献検索サイト(PubMed、PsycINFO、医中誌)の使い方、論文構成と読み方のコツについて講義・演習形式で学び、論文執筆に必要な先行研究を集められるようになる。市倉 加奈子
4/22③⑤
第5・6回【対面】
科学論文の読解
文献検索を実施した後に、科学論文を読んで要点をまとめる演習を実施する。論文の要約は、レポートとして提出する。市倉 加奈子
5/6③⑤
第7回【対面】
調査研究の計画
リサーチクエスチョンに基づく調査研究の立案、質問紙・面接評価、統計解析手法について講義・演習形式で学び、調査研究の方法論を計画・立案するスキルを身に付ける。市倉 加奈子
5/13③
第8・9回【対面】
調査研究の実施
与えられた仮説に基づいて、調査を想定して質問紙(紙・オンライン)を作成し、レポートとして提出する。市倉 加奈子
5/20③⑤
第10・11回【対面】
実験研究の計画
リサーチクエスチョンに基づく実験研究の立案、実験環境の設定、実験計画、ランダム化比較試験、統計解析手法について講義・演習形式で学び、実験研究の方法論を計画・立案するスキルを身に付ける。市倉 加奈子
5/27③⑤
第12・13回【対面】
実験研究の実施
与えられた仮説に基づいて、実験を想定して実験計画書を作成し、レポートとして提出する。論文が資料として配布され、実際の研究手法と比較して議論する。市倉 加奈子
6/3③⑤
第14・15回【対面】
科学論文の執筆手順
文章執筆の基本としてのパラグラフ・ライティング、科学論文におけるガイドラインおよび投稿規定について講義・演習形式で学び、卒業研究に向けた序論および考察の書き方について議論する。市倉 加奈子
6/10③⑤
第1・2回
項目
【対面】
科学論文執筆に至るプロセス
授業内容
研究目的と仮説(PECO/PICO)、論文構成(IMRAD)、研究デザイン、研究倫理について講義・演習形式で学び、研究を計画するスキルを身に付ける。
担当者
市倉 加奈子
日時
4/15③⑤
第3・4回
項目
【対面】
科学論文の収集
授業内容
文献検索サイト(PubMed、PsycINFO、医中誌)の使い方、論文構成と読み方のコツについて講義・演習形式で学び、論文執筆に必要な先行研究を集められるようになる。
担当者
市倉 加奈子
日時
4/22③⑤
第5・6回
項目
【対面】
科学論文の読解
授業内容
文献検索を実施した後に、科学論文を読んで要点をまとめる演習を実施する。論文の要約は、レポートとして提出する。
担当者
市倉 加奈子
日時
5/6③⑤
第7回
項目
【対面】
調査研究の計画
授業内容
リサーチクエスチョンに基づく調査研究の立案、質問紙・面接評価、統計解析手法について講義・演習形式で学び、調査研究の方法論を計画・立案するスキルを身に付ける。
担当者
市倉 加奈子
日時
5/13③
第8・9回
項目
【対面】
調査研究の実施
授業内容
与えられた仮説に基づいて、調査を想定して質問紙(紙・オンライン)を作成し、レポートとして提出する。
担当者
市倉 加奈子
日時
5/20③⑤
第10・11回
項目
【対面】
実験研究の計画
授業内容
リサーチクエスチョンに基づく実験研究の立案、実験環境の設定、実験計画、ランダム化比較試験、統計解析手法について講義・演習形式で学び、実験研究の方法論を計画・立案するスキルを身に付ける。
担当者
市倉 加奈子
日時
5/27③⑤
第12・13回
項目
【対面】
実験研究の実施
授業内容
与えられた仮説に基づいて、実験を想定して実験計画書を作成し、レポートとして提出する。論文が資料として配布され、実際の研究手法と比較して議論する。
担当者
市倉 加奈子
日時
6/3③⑤
第14・15回
項目
【対面】
科学論文の執筆手順
授業内容
文章執筆の基本としてのパラグラフ・ライティング、科学論文におけるガイドラインおよび投稿規定について講義・演習形式で学び、卒業研究に向けた序論および考察の書き方について議論する。
担当者
市倉 加奈子
日時
6/10③⑤

授業内容欄外

◆実務経験の授業への活用方法◆
臨床心理士としての研究の経験を踏まえ、臨床現場に生かす科学研究の実施に関する講義を行う。

到達目標

先行研究から必要な情報を収集し、自ら仮説を立てることができる。その仮説を検証する上で望ましい研究デザインを選択し、調査・実験の方法論を計画することができる。科学論文を執筆する際の必要事項について基本的知識と技術を習得し、卒業研究の準備・執筆を自ら進めることができる。

評価基準

参加態度(40%)/レポート(60%)

準備学習等(予習・復習)

【授業時間外に必要な学習の時間:60時間】
予習:講義内で実施する演習のために、指示された教材を事前に確認しておくこと。
復習:授業で配布した資料や教材の内容を振り返ること。

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書(なし)
参考書リサーチクエスチョンの作り方 第3版福原俊一特定非営利活動法人健康医療評価研究機構
参考書医学的研究のデザイン 第4版木原雅子・木原正博メディカルサイエンスインターナショナル
参考書論理が伝わる書く技術倉島保美講談社
教科書
署名
(なし)
著者・編者
発行所
参考書
署名
リサーチクエスチョンの作り方 第3版
著者・編者
福原俊一
発行所
特定非営利活動法人健康医療評価研究機構
参考書
署名
医学的研究のデザイン 第4版
著者・編者
木原雅子・木原正博
発行所
メディカルサイエンスインターナショナル
参考書
署名
論理が伝わる書く技術
著者・編者
倉島保美
発行所
講談社

備考・その他

大学院の臨床心理学コースへ進学を希望する健康科学科の学生は必ず受講すること。
科目ナンバリングコード:HS301-MH10