科目責任者 | 大場 謙一 (※) |
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担当者 | 大場 謙一 (※) |
科目概要 | 2年 (2単位・必修) [保健衛生学科] |
働く人々が健康で生きがいある労働環境と労働文化を確保し、維持増進させることが重要である。本講義では、 職場における健康影響因子である粉じん、化学的、物理的、生物学的因子や心理的因子について取り上げ、これら諸因子と職業性疾病との関係や、その予防対策について理解し提案できる様になることを目標とする。衛生管理 者の資格取得科目。
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の②に関連する。
【教育内容】
労働衛生学の定義・意義。歴史的発展、労働災害の現状、職業病、有害因子による生体影響とその評価対策、 許容濃度等の指標、生物学的モニタリング、健康障害の予防対策等を講義する。
【教育方法】
授業形態:講義
講義は基本的に講義形式であり、パワーポイントを利用して行う。講義中に課題を解答させ、次回の講義でその解答を配布する。
回 | 項目 | 授業内容 | 担当者 | 日時 |
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第1回 | 【対面】 作業環境・作業管理概論 | 職場における定常・非定常作業管理について概説する。 | 大場 謙一 | 9/3① |
第2回 | 【対面】 作業環境管理(1) *産業衛生管理学・実習でも 講義、労働生理学でも講義 | 一般作業環境の改善(事務所環境管理)、有害物質に係わる作業環境の改善の手法について解説する。 | 大場 謙一 | 9/10① |
第3回 | 【対面】 作業環境管理(2)局所排気措置 *産業衛生管理学実習と作業評価・労働衛生工学で講義 | 作業環境改善のための基本的な方法について解説する。 | 大場 謙一 | 9/17① |
第4回 | 【対面】 作業管理(1) *産業衛生管理学・実習でも講義、労働生理学でも講義 | 作業管理の目的と意義、作業態様と疲労、作業改善と人間工学的アプローチについて解説する。 | 大場 謙一 | 9/24① |
第5回 | 【対面】 作業管理(2) 保護具 *産業衛生管理学でも講義 | 労働衛生保護具の性能と適切使用等について解説する。 | 大場 謙一 | 10/1① |
第6回 | 【対面】 健康管理(1) 健康の保持増進対策 *産業衛生管理学でも講義 | 健康管理の目的と意義、労働者の健康状態、健康診断の種類と方法、健康影響の指標と評価について解説する。 有害因子の生体影響の要因とその曝露量と影響評価、指標について、作業環境要因との関わりから概説する。 健康企業と作業者の健康投資の意義、THP概論、健康測定と健康指導について解説する。 | 大場 謙一 | 10/8① |
第7回 | 【対面】 健康管理(2) 健康診断 *産業衛生管理学でも講義 | 一般健康診断、特殊健康診断概論について解説する。 | 大場 謙一 | 10/15① |
第8回 | 【対面】 健康管理(3) 作業関連疾病と生活習慣病 | 作業関連疾病のとらえ方と生活習慣病との関わりについて疾病とその予防対策等について解説する。分子生物学的見地から概説する。 | 大場 謙一 | 10/22① |
第9回 | 【対面】 健康管理(4) 雇用・就業形態 | 雇用・就業形態と健康管理、過重労働による健康障害防止対策、職場における受動喫煙防止対策等について解説する。 | 大場 謙一 | 10/29① |
第10回 | 【対面】 健康管理(5) 疲労対策 *産業衛生管理学・実習でも講義、労働生理学でも講義 | 産業疲労対策と作業方法改善について解説する。 | 大場 謙一 | 11/12① |
第11回 | 【対面】 健康管理(6) 事後措置 | 健康管理の事後措置について解説する。 | 大場 謙一 | 11/19① |
第12回 | 【対面】 救命・救急法(救急蘇生法)(1) *産業衛生管理学実習でも講義 | 救命・救急法(救急蘇生法)について解説する。(産業衛生管理学実習でも教育) | 大場 謙一 | 11/26① |
第13回 | 【対面】 救命・救急法(応急手当)(2) *産業衛生管理学実習でも講義 | 救命・救急法(応急手当)について解説する。(産業衛生管理学実習でも教育) | 大場 謙一 | 12/3① |
第14回 | 【対面】 高齢者・女性労働における問題 *産業衛生管理学でも講義 | 高齢者、女子労働者の特徴と労働安全衛生管理について概説する。 労働基準法、労働安全衛生法、男女雇用機会均等法について説明する。 | 大場 謙一 | 12/10① |
第15回 | 【対面】 労働衛生教育 労働安全衛生管理統計 *産業衛生管理学でも講義 | 労働衛生教育の目的と意義について解説する。 労働安全衛生統計の目的と意義並びに活用、産業疫学・統計学的手法を概説する。 | 大場 謙一 | 12/17① |
◆実務経験の授業への活用方法◆
労働安全衛生管理の実務経験を踏まえて、労働安全衛生管理の意義及び 企業で実際に行われている労働安全衛生管理について概説する。
労働衛生学Ⅰの講義内容を基に、種々の産業職場で働く人々を取り巻く健康影響要因を理解し、健康障害の 予防対策の基本的考え方と実践に関する専門基礎を修得すること、さらに快適職場の形成について考える。
講義中に実施する数回のショートレポート(講義内容の理解度の確認)(10%)と定期試験(90%)で評価する。
労働衛生学Ⅰの実践応用に関する内容を理解できるように、参考書、講義資料を参考にして課題演習を通して受講準備すること。参考書、講義資料を用いて、講義内容を理解するために復習を行うこと。なお、これらの予習、復習には、60時間以上の時間を費やすこと。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 講義資料を配付する。 | ||
参考書 | 衛生管理学 第1種用 上 | 中央労働災害防止協会 | 中央労働災害防止協会 |
参考書 | 産業保健マニュアル 第7版 | 森 晃爾 総編集 | 南山堂 |
参考書 | 新 やさしい局排設計教室 改訂第7版 | 沼野雄志 著 | 中央労働災害防止協会 |
参考書 | 今日の職業性疾病 | 吉川博著 | 中央労働災害防止協会 |
科目ナンバリングコード: HS201-SS06