Web Syllabus(講義概要)
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放射線科学(実習含)Radiation Science (Practice included)
科目責任者村石 浩
担当者村石 浩, 鍵谷 豪, 我妻 慧 (※), 安冨 蔵人 (※)
科目概要2年 (1単位・必修) [医療検査学科]

授業の目的

放射性同位元素(Radioisotope:RI)を背景とした放射線科学の基礎を習得し、RIに関連した臨床検査技術学(とりわけ、インビボ・インビトロ検査)について理解する。また、放射線科学分野に関わる臨床検査技師、及び放射線取扱主任者国家試験問題レベルの基礎、及び関連事項等について理解する。更に、RIを用いた実習を遠隔にて体験することで、放射線の特性、及び安全な取扱い方法について学習する。
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の①②③に関連する。

教育内容・教育方法・フィードバック

【教育内容】
講義では、放射線の基礎、及びRI臨床検査技術学について教授する。講義形式は板書が中心となるので各自ノートを持参のこと。また、実習では、医療衛生学部放射線管理区域において行われたRIを用いた実際の放射線測定を遠隔にて体験することで医療現場におけるRIの必要性について理解を深める。
1.放射性同位元素 2.放射性壊変 3.放射線と物質との相互作用 4.放射線計測 5.放射線生物学 6.インビトロ検査 7.インビボ検査 8.RIの管理、関係法規 9.RIを用いた実習

【教育方法】
授業形態:演習
講義形式(板書、スライド、資料を使用)。提出課題の解説は、第27~29回([実習]5総論)の最初に行う。
【フィードバック】
提出課題の解説は、最後の「総論」で行う。

授業内容

項目授業内容担当者日時
第1回
【対面】
放射線科学1(医療における放射線の役割、放射線の概要)
医療における放射線(とりわけ放射性同位元素を用いたRI臨床検査(核医学検査))の役割について教授する。また、放射線、放射性同位元素(RI)について教授する。村石 浩
9/6④
第2回
【対面】
放射線科学2(放射線エネルギー)
放射線エネルギーについて教授する。村石 浩
9/6⑤
第3回
【対面】
放射線科学3(α壊変、β-壊変、γ壊変、IC)
放射性壊変の種類1(α壊変、β-壊変、γ壊変、内部転換(IC))について教授する。村石 浩
9/13④
第4回
【対面】
放射線科学4(EC、β+壊変、IT、核分裂)
放射性壊変の種類2(軌道電子捕獲(EC)、β+壊変、核異性体転移(IT)、核分裂)について教授する。村石 浩
9/13⑤
第5回
【対面】
放射線科学5(放射能、半減期)
放射性壊変の法則1(放射能、半減期)について教授する(1階線形常微分方程式(変数分離型)の解法を利用)。村石 浩
9/27④
第6回
【対面】
放射線科学6(放射平衡)
放射性壊変の法則2(放射平衡)について教授する(1階線形連立常微分方程式(非同次型)の解法を利用)。村石 浩
10/4④
第7回
【対面】
放射線科学7(相互作用)
放射線と物質の相互作用について教授する。村石 浩
10/11④
第8回
【対面】
放射線科学8(放射線検出器)
放射線測定原理について教授する。村石 浩
10/18④
第9回
【対面】
放射線生物学1(確定的影響)
組織、個体レベルでの放射線影響1(確定的影響)について解説する。鍵谷 豪
10/25④
第10回
【対面】
放射線生物学2(確率的影響)
組織、個体レベルでの放射線影響2(確率的影響)について解説する。鍵谷 豪
11/1④
第11回
【対面】
RI臨床検査技術学1(試料測定法による検査1)
RIを体内に投与しないin vitro検査について教授する。我妻 慧
11/15④
第12回
【対面】
RI臨床検査技術学2(試料測定法による検査2)
RIを体内に投与するin vivo検査について教授する。我妻 慧
11/22④
第13回
【対面】
RI臨床検査技術学3(体外測定による検査)
体外測定によるin vivo検査について教授する。村石 浩
11/29④
第14回
【対面】
放射線管理学1
RIの管理、関係法規について教授する。村石 浩
11/29⑤
第15回
【対面】
放射線管理学2
RIの管理、関係法規の実際について理解する。村石 浩
12/6④
第16~18回
【対面】
[実習]1(ガイダンス、教育訓練)
RI取扱いの注意、関係法規、放射線障害予防規程について解説する。担当者全員
12/7③④⑤
第19~21回
【対面】
[実習]2(天然放射能測定)
液体シンチレーションカウンタによる40Kからのβ線の測定について学ぶ。担当者全員
12/8③④⑤
第22~24回
【対面】
[実習]3(γ線の吸収と遮蔽)
各種遮蔽材の半価層の導出について学ぶ。担当者全員
12/9③④⑤
第25~27回
【対面】
[実習]4(半減期の測定)
Ba-137mのミルキングと半減期の測定について学ぶ。担当者全員
12/10③④⑤
第28~30回
【対面】
[実習]5(総論、実習試験)
RI分子イメージング学について学び、最後に実習試験を行う。担当者全員
12/14③④⑤
第1回
項目
【対面】
放射線科学1(医療における放射線の役割、放射線の概要)
授業内容
医療における放射線(とりわけ放射性同位元素を用いたRI臨床検査(核医学検査))の役割について教授する。また、放射線、放射性同位元素(RI)について教授する。
担当者
村石 浩
日時
9/6④
第2回
項目
【対面】
放射線科学2(放射線エネルギー)
授業内容
放射線エネルギーについて教授する。
担当者
村石 浩
日時
9/6⑤
第3回
項目
【対面】
放射線科学3(α壊変、β-壊変、γ壊変、IC)
授業内容
放射性壊変の種類1(α壊変、β-壊変、γ壊変、内部転換(IC))について教授する。
担当者
村石 浩
日時
9/13④
第4回
項目
【対面】
放射線科学4(EC、β+壊変、IT、核分裂)
授業内容
放射性壊変の種類2(軌道電子捕獲(EC)、β+壊変、核異性体転移(IT)、核分裂)について教授する。
担当者
村石 浩
日時
9/13⑤
第5回
項目
【対面】
放射線科学5(放射能、半減期)
授業内容
放射性壊変の法則1(放射能、半減期)について教授する(1階線形常微分方程式(変数分離型)の解法を利用)。
担当者
村石 浩
日時
9/27④
第6回
項目
【対面】
放射線科学6(放射平衡)
授業内容
放射性壊変の法則2(放射平衡)について教授する(1階線形連立常微分方程式(非同次型)の解法を利用)。
担当者
村石 浩
日時
10/4④
第7回
項目
【対面】
放射線科学7(相互作用)
授業内容
放射線と物質の相互作用について教授する。
担当者
村石 浩
日時
10/11④
第8回
項目
【対面】
放射線科学8(放射線検出器)
授業内容
放射線測定原理について教授する。
担当者
村石 浩
日時
10/18④
第9回
項目
【対面】
放射線生物学1(確定的影響)
授業内容
組織、個体レベルでの放射線影響1(確定的影響)について解説する。
担当者
鍵谷 豪
日時
10/25④
第10回
項目
【対面】
放射線生物学2(確率的影響)
授業内容
組織、個体レベルでの放射線影響2(確率的影響)について解説する。
担当者
鍵谷 豪
日時
11/1④
第11回
項目
【対面】
RI臨床検査技術学1(試料測定法による検査1)
授業内容
RIを体内に投与しないin vitro検査について教授する。
担当者
我妻 慧
日時
11/15④
第12回
項目
【対面】
RI臨床検査技術学2(試料測定法による検査2)
授業内容
RIを体内に投与するin vivo検査について教授する。
担当者
我妻 慧
日時
11/22④
第13回
項目
【対面】
RI臨床検査技術学3(体外測定による検査)
授業内容
体外測定によるin vivo検査について教授する。
担当者
村石 浩
日時
11/29④
第14回
項目
【対面】
放射線管理学1
授業内容
RIの管理、関係法規について教授する。
担当者
村石 浩
日時
11/29⑤
第15回
項目
【対面】
放射線管理学2
授業内容
RIの管理、関係法規の実際について理解する。
担当者
村石 浩
日時
12/6④
第16~18回
項目
【対面】
[実習]1(ガイダンス、教育訓練)
授業内容
RI取扱いの注意、関係法規、放射線障害予防規程について解説する。
担当者
担当者全員
日時
12/7③④⑤
第19~21回
項目
【対面】
[実習]2(天然放射能測定)
授業内容
液体シンチレーションカウンタによる40Kからのβ線の測定について学ぶ。
担当者
担当者全員
日時
12/8③④⑤
第22~24回
項目
【対面】
[実習]3(γ線の吸収と遮蔽)
授業内容
各種遮蔽材の半価層の導出について学ぶ。
担当者
担当者全員
日時
12/9③④⑤
第25~27回
項目
【対面】
[実習]4(半減期の測定)
授業内容
Ba-137mのミルキングと半減期の測定について学ぶ。
担当者
担当者全員
日時
12/10③④⑤
第28~30回
項目
【対面】
[実習]5(総論、実習試験)
授業内容
RI分子イメージング学について学び、最後に実習試験を行う。
担当者
担当者全員
日時
12/14③④⑤

授業内容欄外

◆実務経験の授業への活用方法◆
研究所における高度な放射線・放射性同位元素の医学利用及び研究経験並びに安全管理の経験を踏まえて、放射性同位元素の取扱い、計測、利用及び安全管理に関わる実習を行う。

到達目標

放射線の基礎について説明できる。
RIの基礎、及び臨床応用について説明できる。
RIの管理、関係法規について説明できる。

評価基準

定期試験(50%)、受講態度(20%)、及び提出課題(30%)により総合的に評価する。

準備学習等(予習・復習)

【授業時間外に必要な学習時間:60時間】
指定された教科書を一読しておくこと(この講義で取り扱う原子と原子核(放射能を含む)の基礎については、高校物理の教科書の「原子と原子核に関する章」の方に記述があるので、そちらを一読しておくと更に理解が深まります)。また、前回講義で学習した内容(計算問題含む)、及び配布資料を復習・理解した上で次回講義に臨むこと。

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書メディカルサイエンス 放射性同位元素検査学河村誠治近代出版
参考書アイソトープ手帳日本アイソトープ協会丸善
参考書放射線概論柴田 徳思通商産業研究社
教科書
署名
メディカルサイエンス 放射性同位元素検査学
著者・編者
河村誠治
発行所
近代出版
参考書
署名
アイソトープ手帳
著者・編者
日本アイソトープ協会
発行所
丸善
参考書
署名
放射線概論
著者・編者
柴田 徳思
発行所
通商産業研究社

備考・その他

科目ナンバリングコード: ML302-SS10