| 科目責任者 | 浅川 賢 (※) |
|---|---|
| 担当者 | 浅川 賢 (※) |
| 科目概要 | ２年 （２単位・必修） [リハビリテーション学科 視覚機能療法学専攻] |
「視る」ことに関する眼組織から視覚中枢までの形態と機能の解説に主眼を置き、それが破綻を来した際の病理像や病態を修得する。
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の①②③④に関連する。
【教育内容】
正常眼組織の形態と機能は、標本スライドにより「見る」ことで理解を深め、視器や視覚の障害が、どのような機序で発症するのか、眼病理や眼疾患の「観かた」について学ぶ。
【教育方法】
授業形態：講義
独自の教科書とパワーポイントを使用した講義形式とし、重要項目を明確にした教育方法を展開する。
課題レポートは、第15回にて返却し、内容の解説を行う。
| 回 | 項目 | 授業内容 | 担当者 | 日時 |
|---|---|---|---|---|
| 第1回 | 【対面】 視器解剖・病理の基礎知識 | 視器からみた解剖・病理の概要を修得する。 基準面と基本位置、病理の基本所見を修得する。 | 浅川 賢 | 4/9③ |
| 第2回 | 【対面】 眼の遺伝 | 遺伝子の基本的な構造と役割を修得する。 核遺伝子とミトコンドリア遺伝子との差異を修得する。 遺伝子の異常と疾患との関連を修得する。 | 浅川 賢 | 4/9④ |
| 第3回 | 【対面】 眼の発生 | 眼の発生を修得する。 | 浅川 賢 | 4/16③ |
| 第4回 | 【対面】 眼球の構造 | 外膜（角膜・強膜）、中膜（虹彩・毛様体・脈絡膜）、内膜（網膜）の構造を修得する。 | 浅川 賢 | 4/16④ |
| 第5回 | 【対面】 眼球の役割 | 外膜（角膜・強膜）、中膜（虹彩・毛様体・脈絡膜）、内膜（網膜）の役割を修得する。 | 浅川 賢 | 4/23③ |
| 第6回 | 【対面】 眼球付属器の構造 | 内容物（水晶体・硝子体・房水）、付属器（眼瞼・結膜・涙器・眼筋・眼窩）の構造を修得する。 | 浅川 賢 | 4/23④ |
| 第7回 | 【対面】 眼球付属器の役割 | 内容物（水晶体・硝子体・房水）、付属器（眼瞼・結膜・涙器・眼筋・眼窩）の役割を修得する。 | 浅川 賢 | 5/7③ |
| 第8回 | 【対面】 内眼筋・血管系 | 自律神経系（交感神経・副交感神経）、瞳孔（対光反射・近見反応）、調節、眼瞼（開瞼・閉瞼）、血管系（動脈・静脈）を修得する。 | 浅川 賢 | 5/7④ |
| 第9回 | 【対面】 外眼筋・脳神経 | 衝動性眼球運動、滑動性追従眼球運動、前庭眼反射、視運動性眼振、輻湊、開散、外眼筋と脳神経の走行を修得する。 | 浅川 賢 | 5/14③ |
| 第10回 | 【対面】 大脳皮質・視覚情報処理 | 機能局在（中枢処理機構・感覚野・連合野）、高次視覚領域、視覚情報処理、腹側経路と背側経路を修得する。 | 浅川 賢 | 5/14④ |
| 第11回 | 【対面】 眼組織の形態・機能 | 正常眼組織の形態と機能を修得する。 | 浅川 賢 | 5/21③ |
| 第12回 | 【対面】 眼病理と機能変化 | 眼組織病理像の特徴と発症起因となる機能変化の観かたを修得する。 | 浅川 賢 | 5/21④ |
| 第13回 | 【対面】 眼疾患の成因 | 炎症、免疫、感染、循環障害、退行性病変、腫瘍、先天異常、進行性病変、代謝異常、ビタミン欠乏について、視器をふまえた概要を修得する。 | 浅川 賢 | 5/28③ |
| 第14回 | 【対面】 眼疾患と組織破綻 | 眼疾患と組織破綻との関連、創傷の治癒、異物の処理について、視器をふまえた概要を修得する。 | 浅川 賢 | 5/28④ |
| 第15回 | 【対面】 まとめ | 課題レポートの解説を行う。 講義のまとめを行う。 | 浅川 賢 | 5/28⑤ |
◆実務経験の授業への活用方法◆
病院での臨床経験をふまえて、症例を提示しつつ眼組織から視覚中枢までの形態と機能を指導する。
視覚に関与する組織から中枢までの構造と役割をふまえたうえで、病理像や病態との関連性について具体的に説明できる。
定期試験（80％）、課題レポート（20％）により評価する。
【授業時間外に必要な学習時間：60時間】
「予習」
・教科書（視覚器の形態と機能）の1～37ページを予め読んで、要点や疑問点をまとめておくこと。
・参考書（視能学第2版・現代の眼科学第13版）にて関連する内容（解剖学2〜49ページ、病理学496〜507ページ・解剖学2〜27ページ、病理学338〜369ページ）を予め読んでおくこと。
「復習」
・学習した内容をふまえて、予習の要点や疑問点を整理し、知識を深めること。
・課題レポートは、国家試験にて出題頻度の多い内容・間違いやすい内容を抽出してあるので、国家試験の対策として活用すること。
| 種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
|---|---|---|---|
| 教科書 | 視器解剖・病理学 講義資料 | 浅川 賢 | 北里ライフサービス 編 |
| 教科書 | 視覚器の形態と機能 | 浅川 賢 | 北里ライフサービス 編 |
| 参考書 | 視能学（第2版） | 丸尾敏夫、他 編 | 文光堂 |
| 参考書 | 現代の眼科学（第13版） | 所 敬、他 編 | 金原出版 |
科目ナンバリングコード： OV301-SS05