| 科目責任者 | 佐野 肇 (※) |
|---|---|
| 担当者 | 佐野 肇 (※) |
| 科目概要 | ２年 （１単位・必修） [リハビリテーション学科 言語聴覚療法学専攻] |
聴覚心理学の基本事項のうち、言語聴覚療法の実務に従事する上で必要となる知識を習得し理解する。聴覚機能検査の基本原理を理解する。
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の②④に関連する。
【教育内容】
聴覚心理学における基本的な用語と概念について学習する。 物理現象としての音と聴覚の関係について体験的な理解をはかる。
【教育方法】
授業形態：講義
対面講義形式。資料配布、パワーポイントによる講義を実施する。聴取実験を行い結果をまとめさせる。講義内で小テストを実施し解説する。
| 回 | 項目 | 授業内容 | 担当者 | 日時 |
|---|---|---|---|---|
| 第1回 | 【対面】 聴覚心理学とは | 聴覚心理学とは、物理現象としての音、音圧と音圧レベル、スペクトルについて学ぶ。 | 佐野 肇 | 4/20③ |
| 第2回 | 【対面】 耳の感度 | 音の性質の符号化と対応する心理量、聴覚閾値とその測定法、正常耳の聴覚閾値、聴覚閾値を基準とした音のレベル表示について学ぶ。 | 佐野 肇 | 4/27③ |
| 第3回 | 【対面】 マスキング | 純音のマスキング、臨界帯域幅、経時マスキングについて学ぶ。 | 佐野 肇 | 5/11③ |
| 第4回 | 【対面】 聴野とラウドネス | 聴野、等ラウドネス曲線、ラウドネスレベル(phon)、サウンドレベルメータについて学ぶ。 | 佐野 肇 | 5/18③ |
| 第5回 | 【対面】 ラウドネス | ラウドネスの尺度構成、ソーン尺度、聴覚障害耳におけるラウドネスについて学ぶ。 | 佐野 肇 | 5/25③ |
| 第6回 | 【対面】 ピッチ・音色 | 純音のピッチ、メル尺度、複合音のピッチ、音色について学ぶ。 | 佐野 肇 | 6/1③ |
| 第7回 | 【対面】 音の弁別・聴覚疲労・短音の知覚 | 弁別閾、比弁別閾、聴覚順応、聴覚疲労、騒音と聴覚障害、短音の物理的性質、短音の知覚について学ぶ。 | 佐野 肇 | 6/8③ |
| 第8回 | 【対面】 両耳聴・音のパターンと対象の知覚 | 両耳聴の効果、音源定位、カクテルパーティ効果、聴覚の情景分析、視聴覚情報の統合について学ぶ。 | 佐野 肇 | 6/15③ |
◆実務経験の授業への活用方法◆
言語聴覚士と協働する医師としての臨床経験を踏まえ、聴覚心理学の基本事項及び聴覚機能検査の基本原理を教授する。
聴覚心理学の基本的術語、概念を説明できる。物理量と生理学的反応および心理学的尺度との関係を理解し換算ができる。
定期試験(95%)、授業への参加態度・小テスト・演習レポート（５％）により評価。
理解が困難であった点を中心に復習し、不明な点は参考書を読む、質問するなどして理解を深めていくこと。授業時間外に必要な学習時間は計30時間。
| 種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
|---|---|---|---|
| 教科書 | なし | ||
| 参考書 | 聴覚と音響心理 | 境久雄編著 | コロナ社、1978 |
| 参考書 | 聴覚心理学 | B. J. ムーア著、大串訳 | 誠信書房、1994 |
| 参考書 | 言語聴覚士の音響学入門 | 吉田友敬 | 海文堂、2013 |
科目ナンバリングコード： ST201-SF20