科目責任者 | 今井 忠則 (※) |
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担当者 | 今井 忠則 (※), 天野 暁 (※) |
科目概要 | 2年 (1単位・必修) [リハビリテーション学科 作業療法学専攻] |
本科目の目的は、作業遂行と作業参加に関する評価の視点(知識)と技術・態度を身につけることです。また、面接や観察といった基本的評価技能と、QOLや生きがい、興味・関心、ICF といった領域共通の評価に関する知識・技術・態度も併せて学びます。本科目と前期の「作業療法評価学」は一体的に教授されます。本科目(実習)では評価学で学んだ知識をベースに、演習形式を主体とした学習活動を通して、知識に加え、必要な技術と態度を学びます。本科目を修了することによって、作業的存在としての対象者を理解する能力と、作業遂行障害とその構成要素を適切に評価する能力が高まることが期待されます。
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の①②③に関連する。
【教育内容】
前期の作業療法評価学で学んだ知識を踏まえて、作業遂行およびその構成要素の評価演習を行います。演習は、面接法を主に使用した評価演習と、観察法を主に使用した評価演習から構成されます。基本的技法の学習に始まり、評価計画立案、評価実施、得られた情報の整理と分析、発表準備、発表・討議を、個人学習およびグループ学習を組み合わせて行います。面接法の演習では、学生の他に、家族や知人を対象に対面または遠隔(リモート)での面接(インタビュー)を実施してもらう予定です。
【教育方法】
授業形態:実習
演習形式を中心に講義、自己学習、グループ学習、発表と討議を組み合わせて行います。
課題(レポート等)の提出はgoogle classroom上で行い、個別にコメント、または、次回の授業時に共通する見解や誤解などについてコメントし、フィードバックします。
なお、COVID-19対策のため、授業形態、日程、評価方法を変更する場合があります。
回 | 項目 | 授業内容 | 担当者 | 日時 |
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1・2回 | 【対面】 作業遂行の面接法による評価1:前期のふりかえり、基本的面接法、評価計画の立案① | ・オリエンテーション ・前期の評価学の内容を振り返る。 ・面接(interview)の一般的事項,場面設定及び質問法等の基本的面接技法の学習と演習を行う。 ・数グループを構成し、前期の授業内容を参考に、演習の評価テーマを分担・選択する。 | 今井 忠則 天野 暁 | 9/3①② |
3・4回 | 【対面】 作業遂行の面接法による評価2:評価計画の立案② | 面接法による作業遂行の評価の演習を行う。選んだ評価テーマの学習と、グループ員や教員・TAの助けを借りて評価計画を検討・立案する。 | 今井 忠則 天野 暁 | 9/10①② |
5・6回 | 【対面】 作業遂行の面接法による評価3:評価計画の立案③ | 立案した評価計画に則り、インタビューガイドを作成し、グループの学生同士で試行し、必要に応じて修正する。 | 今井 忠則 天野 暁 | 9/17①② |
7・8回 | 作業遂行の面接法による評価4:面接の実施と記録 (学外実習) | 評価計画に基づき、家族・知人など学生以外の人を対象に、面接(対面or遠隔)を依頼し、インタビューガイドに基づき評価を実施する。 | 今井 忠則 天野 暁 | 9/24①② |
9・10回 | 【対面】 作業遂行の面接法による評価5:分析と統合① | 面接で得られた質的データ(逐語録)を整理し、概念枠組みなどの視点から分析・統合する。 | 今井 忠則 天野 暁 | 10/1①② |
11・12回 | 【対面】 作業遂行の面接法による評価6:分析と統合②、発表準備 | 分析・統合の結果を、資料・スライドにまとめる。 | 今井 忠則 天野 暁 | 10/4②③ |
13・14回 | 【対面】 作業遂行の面接法による評価7:発表と討議1 | 評価結果をグループ内で各自が発表し、グループで討議する。 | 今井 忠則 天野 暁 | 10/11②③ |
15・16回 | 【対面】 作業遂行の面接法による評価8:発表と討議2 | 各グループから1つまたは2つの評価テーマを選出し、クラス全体に発表を行い、討議する。 | 今井 忠則 天野 暁 | 10/18②③ |
17・18回 | 【対面】 作業遂行の観察法による評価1:基本的観察法、他 | ・観察法の一般的事項,場面設定及び質問法等の基本的面接技法の学習と演習を行う。 | 天野 暁 今井 忠則 | 10/25②③ |
19・20回 | 【対面】 作業遂行の観察法による評価2:未定 | 観察法による作業遂行の評価の講義・演習を行う。担当が4月着任の教員のため詳細は、後日に公開する(以下同様)。 | 天野 暁 今井 忠則 | 11/1②③ |
21・22回 | 【対面】 作業遂行の観察法による評価3:未定 | 観察法による作業遂行の評価の演習を行う。 | 天野 暁 今井 忠則 | 11/15②③ |
23・24回 | 【対面】 作業遂行の観察法による評価4:未定 | 観察法による作業遂行の評価の演習を行う。 | 天野 暁 今井 忠則 | 11/22②③ |
25・26回 | 【対面】 作業遂行の観察法による評価5:未定 | 観察法による作業遂行の評価の演習を行う。 | 天野 暁 今井 忠則 | 11/29②③ |
27・28回 | 【対面】 作業遂行の観察法による評価6:未定 | 観察法による作業遂行の評価の演習を行う。 | 天野 暁 今井 忠則 | 12/6②③ |
29・30回 | 【対面】 ・作業遂行の観察法による評価7:未定 ・まとめ | ・観察法による作業遂行の評価の演習を行う。 ・授業のまとめを行う。 | 今井 忠則 天野 暁 | 12/13②③ |
◆実務経験の授業への活用方法◆
病院等での臨床経験を踏まえ、臨床における評価の実践について実技を交えて実施する。
<知識・技能面>
・基本的な面接法や観察法を実施することができる。
・評価で得られたデータをPEOモデルやICFの枠組みで整理することができる。
・評価結果を効果的に他者に伝えることができる。
・作業遂行の主に面接法による評価を実施することができる。
・作業遂行の主に観察法による評価を実施することができる。
<態度面>
・クライエント中心の協業的態度(パートナーシップ)を示すことができる。
・クライエントの気持ちや人権に配慮した態度を示すことができる。
・評価の目的や結果を適切にクライエントに伝えることができる。
・面接法において傾聴や受容的態度を示すことができる。
演習への参加と発表(70%)、課題・ポートフォリオ(30%)により評価する。
【授業時間外に必要な学習時間(めやす)】
・演習内容に該当する前期授業と教科書の該当部分を、予習・復習しておくことが望ましい。おおよそ30分を必要時間とする。
・課題によっては授業時間外の家族等の他者へのインタビューが必要なことがある。
・学んだ実技を汎化させるための練習を授業時間外に行うことが望ましい。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 高齢者のその人らしさを捉える作業療法−大切な作業の実現− | 籔脇健司(編・著) | 文光堂 ※前期に購入済み |
参考書 | (なし) |
科目ナンバリングコード: OT304-SS04