科目責任者 | 濱田 幸恵 (※) |
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担当者 | 濱田 幸恵 (※) |
科目概要 | 1年 (2単位・必修) [リハビリテーション学科 理学療法学専攻] 1年 (2単位・必修) [リハビリテーション学科 作業療法学専攻] |
正常な人体の生理機能を知ることは、疾患を発見し理解していくうえで必須である。この講義により、生体を構成する各器官の生理機能の発現の仕組みを理解する。さらにそれらの器官相互の協調的な働きがあってはじめて全体としての人体の働きが発現することを知る。2年次以降の専門科目を学ぶ上で必要とされる正常な人体機能に関する知識を身につける。
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の(PT)②③⑤, (OT)①に関連する。
【教育内容】
生理学Ⅰでは、生命維持の基礎である生体恒常性について初めに講義し、続いて生体を構成する神経系、感覚系、筋肉・運動系についてその機能発現メカニズムを系統的に解説する。
【教育方法】
授業形態:講義
パワーポイントを用いて講義形式で行う。授業開始時に課題を回収し、授業の中で解答を検討する。
回 | 項目 | 授業内容 | 担当者 | 日時 |
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第1回 | 【対面】 生理学の基礎と細胞の機能的構造 | 生体恒常性について学習し、その後、細胞の機能的構造、特に細胞膜について学ぶ。(教科書p 1~8) | 濱田 幸恵 | 9/8④ |
第2回 | 【対面】 細胞膜の興奮(1):静止膜電位と活動電位 | 神経細胞の形態、種類を学ぶ。続いて静止膜電位と活動電位の発生機序について学習する。(教科書p 23~32) | 濱田 幸恵 | 9/15④ |
第3回 | 【対面】 細胞膜の興奮(2):興奮の伝導と伝達 | 軸索における興奮伝導の機序、神経線維の種類と興奮伝度速度について学ぶ。さらにシナプスにおける興奮伝達の機序について学習する。(教科書p 33~44) | 濱田 幸恵 | 9/22④ |
第4回 | 【対面】 神経系(1):神経系の分類と末梢神経系の機能 | これまでの確認テストを行う。神経系の解剖学的分類と機能的分類を理解し、その後、末梢神経系(体性神経系と自律神経系)の機能の概要を学ぶ。(教科書p 47~60) | 濱田 幸恵 | 9/29④ |
第5回 | 【対面】 神経系(2):脊髄、脳幹、間脳、小脳の構造と機能 | 脊髄、脳幹、間脳、小脳の構造と機能と機能について学習する。(教科書p 60~65) | 濱田 幸恵 | 10/6④ |
第6回 | 【対面】 神経系(3):大脳の構造と機能 | 大脳の構造の概要を学ぶ。その後、大脳皮質の機能局在、言語機能、連合野の機能について学習する。(教科書p 65~73) | 濱田 幸恵 | 10/13④ |
第7回 | 【対面】 神経系(4):脳波と覚醒・睡眠、学習と記憶 | 脳波の分類と健常成人の脳波、さらに睡眠に伴う脳波の変化について学ぶ。また学習・記憶についても学ぶ。(教科書p 74~81) | 濱田 幸恵 | 10/20④ |
第8回 | 【対面】 感覚系(1):感覚の一般的性質と体性感覚 | これまでの確認テストを行う。感覚の一般的性質を学んだ後、体性感覚系の受容器、伝導路、特徴について学習する。(教科書p 85~94、98~105) | 濱田 幸恵 | 10/27④ |
第9回 | 【対面】 感覚系(2):味覚、嗅覚、視覚 | 味覚の受容器等の味覚系の構造を学習し、その後、受容器電位の発生と伝導路について学習する。続いて嗅覚受容器等の嗅覚系の構造を学習し、その後、受容器電位の発生と伝導路について学習する。また視覚に関して眼球の構造と網膜の視細胞の種類と特徴について学ぶ。(教科書p 105~112) | 濱田 幸恵 | 11/10④ |
第10回 | 【対面】 感覚系(3):視覚、聴覚、平衡感覚 | 視覚における光の受容機序と伝導路について学ぶ。続いて、聴覚、平衡感覚における感覚器(耳)の構造と受容器について学習する。また受容器電位の発生機序についても学習する。(教科書p 112~119) | 濱田 幸恵 | 11/17④ |
第11回 | 【対面】 筋肉・運動系(1):筋肉の種類と基本構造 | 筋肉の種類と特徴について学ぶ。骨格筋の基本構造と筋収縮機序につい学習する。(教科書p 123~132) | 濱田 幸恵 | 11/24④ |
第12回 | 【対面】 筋肉・運動系(2):神経筋接合部、骨格筋の収縮の特徴 | 神経筋接合部における情報の伝達機序について学習する。その後、骨格筋の収縮様式と収縮に用いられるATPエネルギーについて学習する。(教科書p 132~144) | 濱田 幸恵 | 12/1④ |
第13回 | 【対面】 筋肉・運動系(3):脊髄の運動機能、脳幹の運動機能 | これまでの確認テストを行う。脊髄運動ニューロンと骨格筋の感覚器について学ぶ。運動単位の概念を理解し、脊髄における運動機能(反射)について学習する。また脳幹による姿勢反射調節についても学ぶ。(教科書p 151~162) | 濱田 幸恵 | 12/8④ |
第14回 | 【対面】 筋肉・運動系(4):中枢神経系による運動の制御の概略、大脳皮質運動野 | 中枢神経系の随意運動発現機構における機能的連絡を学ぶ。その後、大脳皮質運動野の分類と機能について学習する。(教科書p 162~164) | 濱田 幸恵 | 12/15④ |
第15回 | 【対面】 筋肉・運動系(5):大脳基底核、小脳 | 随意運動発現における大脳基底核の役割とその障害による疾患について学習する。また、小脳の随意運動発現における機能についても学び、その障害にともなう運動異常について学習する。(教科書p 164~171) | 濱田 幸恵 | 後日掲示 |
◆実務経験の授業への活用方法◆
研究所での研究経験を踏まえ、生体の機能がどのように解明されてきたか概説する。
生体恒常性の概念について具体例を挙げて説明ができる。神経系の基本的機能として、静止膜電位の発生や活動電位の発生の機序について説明ができる。さらに興奮の伝導、伝達の特徴やメカニズムについても説明することができる。神経系を機能的に分類することができ、更にそれぞれの働きを実例をもとに説明することができる。感覚系における受容器の役割を知り、その一般的な働きと特徴について説明することができる。各感覚の受容機序並びに伝導路を説明することができる。筋肉の基本的構造並びに収縮機序を理解し、説明することができる。随意運動発現に関与する中枢神経系を列挙でき、それらの役割について説明することができる。各講義内容を理解し、感覚系、神経系、運動系の各部位の異常が、どのような機能障害や疾患に繋がるかを示すことができる。
定期試験(85%)及び授業内試験(15%)により評価する。
【授業時間外に必要な学習時間:60時間】
予習として教科書の各項目当該部位を読んでおくこと。第二学年の生理学Ⅱと生理学実習に繋がる科目であるので、講義プリントを中心に復習を行い知識の積み重ねを可能にしておくこと。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | メディカルスタッフ専門基礎科目シリーズ 新版 生理学 | 桑名俊一・荒田昌子 編著 | 理工図書(ISBN 978-4-8446-0883-7) |
参考書 | (なし) |
科目ナンバリングコード: (PT)PT201-SF03, (OT)OT201-SF03