放射線治療技術学IIRadiation Therapy Technology II
科目責任者下野 哲範 (※)
担当者下野 哲範 (※), 渡邉 祐介 (※), 稲田 龍司 (※)
科目概要3年 (2単位・必修) [医療工学科 診療放射線技術科学専攻]

授業の目的

臨床で行われている各種悪性腫瘍における放射線治療方式の現状と問題点について学習し、集学的な治療から見た放射線治療の位置付けや放射線治療におけるQA、QCも含め、総合的に修得する。腫瘍の放射線感受性や生物学的効果を正しく理解し、放射線治療の適応となる腫瘍に関する線量分布および放射線治療計画に必要な基礎知識を学習する。各論的にその放射線治療目的、治療計画、照射術式に関する専門知識を身につけ、放射線治療計画の放射線医学における診療放射線技師の役割と義務について修得する。
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の①②③④に関連する。

教育内容・教育方法

【教育内容】
(1)放射線治療に使用される医療用放射線発生装置と関連機器に関する知識、(2)各種放射線の特性と線量測定法、(3)高度な技術を駆使した放射線治療、(4)集学的治療、以上に関する放射線治療技術学Iを発展させた内容について学ぶ。また、放射線治療装置の進歩に伴う今後の治療技術の動向についても学ぶ。

【教育方法】
授業形態:講義
パワーポイントと配布資料を用いて講義形式ですすめる。
授業始めの10分間で小テストを実施し、前回の内容の振り返りを行う。

授業内容

項目授業内容担当者日時
1【対面】
放射線治療の総論
放射線治療の歴史・放射線治療技術学と関連分野について学ぶ。下野 哲範
4/9①
2【対面】
外部放射線治療における照射技術
外部放射線治療の照射法である固定照射・運動照射をはじめ、様々な照射技術について学ぶ。下野 哲範
4/16①
3【対面】
放射線治療の装置・機器
医療用放射線発生装置と関連機器・放射性同位元素装備機器と関連機器について学ぶ。渡邉 祐介
4/23①
4【対面】
放射線治療における集学的治療
手術・化学療法・温熱療法など様々な治療法との併用について学ぶ。渡邉 祐介
5/7①
5【対面】
放射線治療計画
照射技術と線量分布、線量計算アルゴリズムについて学ぶ。渡邉 祐介
5/14①
6【対面】
高精度放射線治療
高精度放射線治療(STI・IMRT・IGRTなど)に関する基礎および臨床について学ぶ。渡邉 祐介
5/21①
7
【対面】
密封小線源治療・非密封核種内用療法
密封小線源治療と非密封核種内用療法に関する基礎および臨床について学ぶ。下野 哲範
5/28①
8【対面】
粒子線治療
陽子線線治療と重粒子線治療に関する基礎および臨床について学ぶ。下野 哲範
6/4①
9【対面】
中性子捕捉療法・電子線治療
中性子捕捉療法と電子線治療に関する基礎および臨床について学ぶ。下野 哲範
6/11①
10【対面】
吸収線量計測法
外部放射線治療における標準計測法の実際について学ぶ。渡邉 祐介
6/18①
11【対面】
線量計算法
外部放射線治療の線量計算の基本的な考え方について学ぶ。下野 哲範
6/25①
12【対面】
線量計の取扱い
線量計測に使用する電離箱線量計や電位計の取扱いについて学ぶ。下野 哲範
7/2①
13【対面】
放射線治療のQA・QC
放射線治療の品質保証・品質管理・安全管理について学ぶ。下野 哲範
7/9①
14【対面】
放射線治療の臨床現場
臨床現場における放射線治療のプロセスについて学ぶ。稲田 龍司
7/16①
15【対面】
放射線治療における誤照射事故防止
放射線治療における誤照射事故の原因、防止対策について学ぶ。下野 哲範
7/16②

◆実務経験の授業への活用方法◆
病院での臨床経験を踏まえ、放射線治療技術の臨床現場への応用を概説する。

到達目標

(1)放射線治療計画における照射領域の決定、照射方法の選択、治療計画機器の使用方法について説明できる。
(2)高エネルギーX線、電子線および陽子線、重粒子線の線量分布の相違、適応疾患について説明できる。
(3)密封小線源や全身照射、術中照射などの特殊な治療法の特徴と適応疾患について説明できる。

評価基準

定期試験(80%)、小テスト・課題(20%)により評価
授業始めの10分間で小テストを実施し、前回の内容の振り返りを行う。

準備学習等(予習・復習)

【授業時間外に必要な学習の時間:60時間(1週間あたり4時間)】
予習:教科書を読み、授業内容に関する項目の基礎的知識の予習を行うこと。
復習:講義内容でわからなかったところは参考文献などで調べる。講義の中で取り上げる課題について自分の考えをまとめる。毎回の小テスト問題の理解を深めるために復習を行うこと。

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書放射線治療基礎知識図解ノート榮武二 監金原出版株式会社
参考書放射線治療物理学西臺武弘 著文光堂
参考書放射線治療技術学熊谷孝三 著オーム社
参考書放射線治療技術の標準保科正夫 編日本放射線技師会出版会
参考書放射線線量測定学西臺武弘 著文光堂
参考書外部放射線治療における吸収線量の標準計測法(標準計測法12)日本医学物理学会 編 通商産業研究社
参考書がん・放射線療法2017大西洋 他 編学研メディカル秀潤社
参考書放射線治療計画ガイドライン2020年版日本放射線腫瘍学会 編金原出版株式会社
参考書臨床放射線腫瘍学日本放射線腫瘍学会/日本放射線腫瘍学研究機構 編南江堂
参考書Khan's The Physics of Radiation TherapyFaiz M. Khan 他 著LIPPINCOTT WILLIAMS & WILKINS
参考書詳説 体幹部定位放射線治療 ガイドラインの詳細と照射マニュアル大西洋 他 監中外医学社
参考書詳説 強度変調放射線治療 物理・技術的ガイドラインの詳細遠山尚紀 他 編著中外医学社
参考書代表的照射野とCT上のターゲット大西洋 編著篠原出版新社

備考・その他

予習復習を行うことが重要です。そのため小テストを毎回行います。
科目ナンバリングコード: RT301-SS18