科目責任者 | 高橋 博之 |
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担当者 | 辻 尚利 (※), 八田 岳士 (※) |
科目概要 | 2年 (2単位・必修) [医療検査学科] |
寄生虫の生物学的特性とその感染症に関する学習を通じて、人体寄生虫症の検査・診断に必要な知識と検査技術の習得を目標とする。
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の①②③に関連する。
【教育内容】
(1)寄生虫と宿主の関係 (2)寄生虫の分布と疫学 (3)寄生虫の生活環 (4)主要人体寄生原虫
(5)主要人体寄生蠕虫 (6)主要衛生動物 (7)寄生虫検査法の理論と実践(実習)
(8)寄生虫の形態観察(実習)
【教育方法】
授業形態:演習
(1) 講義:オンデマンド配信と対面授業を組合わせて行う。
教科書以外に講義資料を配布し、これに従って講義を進める。実習の各項目に平行し演習(レポート)を課し、全講義・実習終了後提出する。
(2) 実習:オンデマンド配信と対面授業を組合わせて行う。
実習資料を配布し、講義資料も参考にしつつ検査診断上特に重要なポイントについて画像や動画解説を行う。対面形式では、演習(レポート)課題についての解説も行う。
回 | 項目 | 授業内容 | 担当者 | 日時 |
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第1回 | 【オンデマンド】 寄生虫学総論 | 寄生虫の種類、その生物学的特性、宿主と寄生虫の相互関係について学習する。 | 辻 尚利 | |
第2回 | 【オンデマンド】 原虫1 | ・原虫類の生物学的特性について総論的に学習する。 ・赤痢アメーバ、ランブル鞭毛虫について、生物学的特性と、その感染症における感染経路、症状、診断法(検査法)、治療法について学習する。 | 辻 尚利 | |
第3回 | 【オンデマンド】 原虫2 | クリプトスポリジウム、戦争イソスポーラ、サイクロスポーラについて、生物学的特性と、その感染症における感染経路、症状、診断法(検査法)、治療法について学習する。 | 辻 尚利 | |
第4回 | 【オンデマンド】 原虫3 | マラリア原虫、トキソプラズマ、膣トリコモナス、トリパノソーマ、リーシュマニア、その他の寄生原虫について、生物学的特性と、その感染症における感染経路、症状、診断法(検査法)、治療法について学習する。 | 辻 尚利 | |
第5回 | 【オンデマンド】 線虫1 | ・線虫類の生物学的特性について総論的に学習する。 ・回虫、蟯虫、鞭虫について、生物学的特性と、その感染症の感染経路、症状、診断法(検査法)、治療法について学習する。 | 辻 尚利 | |
第6回 | 【オンデマンド】 線虫2 | 鉤虫、東洋毛様線虫、糞線虫、糸状虫、旋毛虫について、生物学的特性と、その感染症の感染経路、症状、診断法(検査法)、治療法について学習する。 | 辻 尚利 | |
第7回 | 【オンデマンド】 線虫3 | アニサキス、顎口虫、広東住血線虫、旋尾線虫、その他の寄生線虫について、生物学的特性と、その感染症の感染経路、症状、診断法(検査法)、治療法について学習する。 | 辻 尚利 | |
第8回 | 【オンデマンド】 吸虫1 | ・吸虫類の生物学的特性について総論的に学習する。 ・肝吸虫、横川吸虫、肝蛭について、生物学的特性と、その感染症の感染経路、症状、診断法(検査法)、治療法について学習する。 | 八田 岳士 | |
第9回 | 【オンデマンド】 吸虫2 | ウェステルマン肺吸虫、宮崎肺吸虫、住血吸虫、その他の吸虫について、生物学的特性と、その感染症の感染経路、症状、診断法(検査法)、治療法について学習する。 | 八田 岳士 | |
第10回 | 【オンデマンド】 条虫1 | ・条虫類の生物学的特性について総論的に学習する。 ・日本海裂頭条虫/広節裂頭条虫、大複殖門条虫、マンソン孤虫無鉤条虫、有鉤条虫、小形条虫、縮小条虫、多包条虫、単包条虫、その他の条虫について、生物学的特性と、その感染症の感染経路、症状、診断法(検査法)、治療法について学習する。 | 八田 岳士 | |
第11回 | 【オンデマンド】 衛生動物学1 | 衛生動物(ダニ類、その他の衛生動物)による病害について学習する。 | 辻 尚利 | |
第12回 | 【オンデマンド】 衛生動物学2 | 衛生動物(蚊類、ハエ類、ノミ類、シラミ類、その他の衛生動物)による病害について学習する。 | 辻 尚利 | |
第13回 | 【オンデマンド】 寄生虫検査法 | マラリアを診断するための検査法など各種寄生虫性疾患に適用する検査法を学ぶ。 | 辻 尚利 | |
第14回 5/25③ | 【対面】 人獣共通寄生虫症 | 新興・再興感染症や人獣共通感染症の現状について学習する。 | 辻 尚利 | |
第15回 5/25④ | 【対面】 寄生虫検査学総括 | 寄生虫症の診断に必要な検査材料や方法を総括する。 | 辻 尚利 | |
第16~18回 | 【オンデマンド】 実習1 | マラリア検査に必要な知識の習得を目指す。 ・血液塗抹標本の作製(塗抹〜ギムザ染色)手技について:デモ映像 ・マラリアの迅速診断法について:デモ映像 ・マラリア原虫の標本観察における形態的特徴について:解説 | 八田 岳士 辻 尚利 | |
第19~21回 | 【オンデマンド】 実習2 | 消化管・組織内寄生原虫症検査に必要な知識の習得を目指す。 ・消化管・組織内原虫の標本観察における形態的特徴について:解説 | 八田 岳士 辻 尚利 | |
第22~24回 | 【オンデマンド】 実習3 | 線虫性疾患検査に必要な知識の習得を目指す。 ・アニサキス幼虫の観察における形態的特徴について:デモ映像 ・線虫成虫、幼虫、虫卵の標本観察における形態的特徴について:解説 | 八田 岳士 辻 尚利 | |
第25~27回 | 【オンデマンド】 実習4 | 吸虫・条虫性疾患検査に必要な知識の習得を目指す。 ・住血吸虫感染マウスの解剖(成虫の回収、肝臓・脾臓・消化管の観察)により寄生虫疾患について学ぶ:デモ映像 ・吸虫・条虫の成虫、幼虫、虫卵の標本観察における形態的特徴について:解説 | 八田 岳士 辻 尚利 | |
第28・29回 10/1③④ | 【対面】 実習5 | 診断上重要な寄生虫・原虫の虫体や虫卵画像の観察ポイントについて:解説 ・課題1「脳性マラリアの病原虫と病態発症機序について」: 解説 ・課題2「住血吸虫症において、成虫が門脈に寄生してから腹水が貯留するまでの機序について」:解説 | 八田 岳士 辻 尚利 | |
第30回 10/5③ | 【対面】 実習6 | 実習試験 | 八田 岳士 |
◆実務経験の授業への活用方法◆
臨床検体を用いた診断業務での経験を踏まえ、寄生虫検査の意義及び実際の検査がどのように展開されるのかを概説する。
(1)病原生物としての寄生虫とそれにより惹起される寄生虫症を説明できる。
(2)寄生虫症の検査・診断のための知識と技術を説明できる。
定期試験(講義の筆記試験)結果を75%、演習・実習(レポートと実習試験)を25%の割合に配分し、合計100%として総合的に評価する。
【授業時間外に必要な学習の時間:30時間】
学習要項、配布プリントにより予め講義・実習内容を把握すること。概ね1時間をかけて学習内容を教科書、参考書により復習・理解・確認すること。不明な点は必ず担当教員に質問し、理解すること。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 図説 人体寄生虫学 | 吉田幸雄、有園直樹著 | 南山堂 |
教科書 | 寄生虫検査学実習書 | 北里大学医療衛生学部編 | |
参考書 | 標準医動物学 | 石井 明他編 | 医学書院 |
参考書 | 医寄生虫学 | 石崎達監修 | 第一出版 |
科目ナンバリングコード: ML302-SS15