科目責任者 | 大場 謙一 |
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担当者 | 大場 謙一, 島浦 幸夫 (※), 徳力 信二 (※) |
科目概要 | 3年 (2単位・必修) [保健衛生学科] |
働く人の労働条件の基準となっている、職場における健康・安全のための労働安全衛生法令、労働時間、賃金等を定める労働基準法令や労働契約法令等の労働法についての基礎的な知識を得、行政施策の概要を知る。
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の②に関連する。
【教育内容】
働く者にとっての身近なルールを、労働安全衛生法、労働基準法等労働関係法を中心に解説する。これらの労働関係法令制定等の経緯や背景となる産業社会の変化や現行法令の考え方、また、働く場で関係者が実際に果たすべき役割を示す。適宜、判例や実例、最近の統計などを紹介しながら説明する。
【教育方法】
授業形態:講義
パワーポイントや配付資料を用いて説明する。また、授業の中で課題を与え、その解答について解説を行う。
回 | 項目 | 授業内容 | 担当者 | 日時 |
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第1回 | 【対面】 労働関係法令と労働行政組織の概要 | 我が国における労働関係法令の体系、種類とそれらの概要、労働行政の組織・役割、労働関係法令に関する基礎的知識等について説明する。 | 島浦 幸夫 | 9/6③ |
第2回 | 【対面】 労働時間Ⅰ | 労働時間問題の変遷、労働時間の考え方、原則的な法定労働時間、休憩時間等について説明する。 | 島浦 幸夫 | 9/13③ |
第3回 | 【対面】 労働時間Ⅱ | 時間外労働・休日労働、変形労働時間制、みなし労働時間制、適用除外制度、年次有給休暇制度、労働時間の適正な把握方法等について説明する。 | 島浦 幸夫 | 9/27③ |
第4回 | 【対面】 賃金 同一労働同一賃金 | 賃金の定義、賃金の支払に関する原則、割増賃金、最低賃金、同一労働同一賃金等について説明する。 | 島浦 幸夫 | 10/4③ |
第5回 | 【対面】 労働条件の明示 就業規則 | 労働条件の明示、就業規則の役割・法的効力・内容・作成手続等について説明する。 | 島浦 幸夫 | 10/11③ |
第6回 | 【対面】 労働契約の締結、変更・終了 | 労働契約に伴う権利・義務、労働契約期間、労働条件の変更、退職、解雇、雇止め等について説明する。 | 島浦 幸夫 | 10/18③ |
第7回 | 【対面】 ハラスメント 年少者・女性保護 | 各種ハラスメント、年少者・母性保護等について説明する。 | 島浦 幸夫 | 10/25③ |
第8回 | 【対面】 男女雇用機会均等 労働保険制度 個別労働紛争解決制度等 | 男女雇用機会均等法の概要、労働保険制度の概要(過労死・精神障害等)、個別労働紛争解決制度等について説明する。 | 島浦 幸夫 | 11/1③ |
第9回 | 【対面】 労働安全衛生法令Ⅰ | 労働災害の歴史的経緯と現状、労働安全衛生法の基本的考え方、制定の背景、事業者・事業場・安全衛生管理体制等について説明する。 | 徳力 信二 | 11/15③ |
第10回 | 【対面】 労働安全衛生法令Ⅱ | 労働安全衛生法令において規制の対象とされている化学物質等有害物の概要、有害物のリスク管理の法令システムについて説明する。 | 徳力 信二 | 11/22③ |
第11回 | 【対面】 労働安全衛生法令Ⅲ | 労働衛生管理の主要な方法である作業環境測定、安全衛生教育、健康診断等について説明する(その1)。 | 徳力 信二 | 11/22④ |
第12回 | 【対面】 労働安全衛生法令Ⅳ | 労働衛生管理の主要な方法である作業環境測定、安全衛生教育、健康診断等について説明する(その2)。 | 徳力 信二 | 11/29③ |
第13回 | 【対面】 労働安全衛生法令Ⅴ | 労働衛生管理の危害防止基準を定めた特定化学物質障害予防規則、有機溶剤中毒予防規則など諸規則について説明する(その1)。 | 徳力 信二 | 11/29④ |
第14回 | 【対面】 労働安全衛生法令Ⅵ | 労働衛生管理の危害防止基準を定めた特定化学物質障害予防規則、有機溶剤中毒予防規則など諸規則について説明する(その2)。 | 徳力 信二 | 12/6③ |
第15回 | 【対面】 労働衛生管理における労働法の理解の重要性についての概説 | 各講義内容を基に、労働衛生管理における労働衛生法規の理解を深めるために総括する | 大場 謙一 | 12/13③ |
◆実務経験の授業への活用方法◆
公的機関での実務経験を基に、職場における健康・安全に関するルールや労働条件等の基礎的知識を講義する。
職場における健康・安全に関するルールや労働条件に関する法規等の基礎を習熟し、実際に職場において活用できる。
定期試験により評価する(90%)。各回での受講態度を加味する(10%)。
【授業時間外に必要な学習の時間:60時間】
講義内容について 参考書等を利用して事前に調べておくこと。事前に講義科目行政の基になる「法」については、法の基礎をなす部分の理解が重要であり、授業中はその習得に努めること。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | (なし) | ||
参考書 | 労働衛生のしおり | 中央労働災害防止協会 | |
参考書 | 知らなきゃトラブる!労働関係法の要点 | (公社)全国労働基準関係団体連合会 |
科目ナンバリングコード: HS301-SS21