科目責任者 | 内藤 由紀子 |
---|---|
担当者 | 内藤 由紀子, 飯塚 佳子, 片桐 裕史 |
科目概要 | 3年 (1単位・必修) [保健衛生学科] |
人間集団を対象として、その集団に出現する健康現象の発生分布を調べ、その発生分布を規定する病因・環境・宿主の要因や条件を各方面から包括的に考究し、健康現象の発生要因と終息の機序を解明し、健康の増進と予防をはかるための疫学の方法を修得する。
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の②に関連する。
【教育内容】
人間集団に出現する健康現象を解明するために、健康現象の観察およびその集積性、疾病の指標、疫学研究の方法論、因果関係を解明するための関連性について学ぶ。
【教育方法】
授業形態:演習
講義形式の解説およびその内容の計算・解析等の演習を行う。
フィードバックは学生からの要望があった場合に対応する。
回 | 項目 | 授業内容 | 担当者 | 日時 |
---|---|---|---|---|
第1回 | 【対面】 疫学総論 | 疫学について概説する。 | 内藤 由紀子 | 9/3③ |
第2回 | 【対面】 疾病異常の測定1(集団の把握) | 集団の把握(分母)、標本抽出について解説する。 | 内藤 由紀子 | 9/3④ |
第3回 | 【対面】 疾病異常の測定2(疾病異常者の把握) | 疾病異常者の把握(分子)、スクリーニング検査について解説する。 | 飯塚 佳子 | 9/10③ |
第4回 | 【対面】 疾病異常の測定3(人年法) | 人年法、相対危険と寄与危険、年齢調整指標(直接・間接法、SMR、PMI)について解説する。 | 飯塚 佳子 | 9/17③ |
第5回 | 【対面】 疾病指標 | 比、率、割合、…当り、相対頻度、罹患率、有病者について解説する。 | 飯塚 佳子 | 9/24③ |
第6回 | 【対面】 疫学での統計学的手法 | 推定と検定について解説する。 | 飯塚 佳子 | 10/1③ |
第7回 | 【対面】 観察疫学1(記述疫学) | 記述疫学(統計資料の所在と見方、観察の視点、集積性の観察)について解説する。 | 飯塚 佳子 | 10/8③ |
第8回 | 【対面】 観察疫学2(分析疫学) | 分析疫学(コホート研究、症例対照研究、横断研究、生態学的研究)について解説する。 | 飯塚 佳子 | 10/15③ |
第9回 | 【対面】 介入研究 | 臨床試験および地域介入試験について解説する。 | 内藤 由紀子 | 10/22③ |
第10回 | 【対面】 疫学倫理 | 個人情報保護、インフォームドコンセントについて解説する。 | 内藤 由紀子 | 10/29③ |
第11回 | 【対面】 環境疫学1(化学物質曝露) | 化学物質曝露による健康影響について解説する。 | 片桐 裕史 | 11/12③ |
第12回 | 【対面】 環境疫学2(環境性中毒) | 環境性中毒による健康影響について解説する。 | 片桐 裕史 | 11/19③ |
第13回 | 【対面】 生活習慣病の疫学 | 日本人の食生活と健康について解説する。 | 片桐 裕史 | 11/26③ |
第14回 | 【対面】 職業がんの疫学 | 化学的・物理的要因による発がん性について解説する。 | 片桐 裕史 | 12/3③ |
第15回 | 【対面】 まとめ | まとめ | 内藤 由紀子 | 12/3④ |
専門用語の理解と公衆衛生活動の中で発生する健康事象に直面したときの基本的対応としての疫学的考え方、疫学調査方法および疫学調査によって得られたデータの解釈について説明できる。
定期試験により評価する(100%)。
【授業時間外に必要な学習の時間:15時間】
教科書を利用して講義内容の予習を行う。講義資料および教科書を用いて講義内容を復習し、理解を深める。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
---|---|---|---|
教科書 | 国民衛生の動向 2020/2021年版(2年次「公衆衛生学II」の教科書としても使用) | (一財)厚生労働統計協会 | |
参考書 | (なし) |
科目ナンバリングコード: HS302-SS19