科目責任者 | 東川 麻里 (※) |
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担当者 | 東川 麻里 (※), 秦 若菜 (※), 石坂 郁代 (※), 村上 健 (※), 市川 勝 (※), 水戸 陽子 (※), 関 初穂 (※), 見学担当者 (※) |
科目概要 | 3年 (3単位・必修) [リハビリテーション学科 言語聴覚療法学専攻] |
失語症とその他の高次脳機能障害を対象とした言語聴覚療法に必要な知識・技術を身につけるために、障害の発生機序と病態の理解をして、鑑別診断・評価・訓練などの実習を行ってその方法を獲得する。
【教育内容】
失語症とその他の高次脳機能障害の病態に関する知識を学ぶ。評価・訓練プログラムの立案・訓練の実施のための理論と方法を学ぶ。
【教育方法】
オンラインを含むパワーポイントを用いた授業、実習。
回 | 項目 | 授業内容 | 担当者 | 日時 |
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1・2・3 回 | 【オンライン】 失語症の評価・診断1 標準失語症検査 | 標準失語症検査(SLTA)を実習を通して学ぶ【実習】 | 秦 若菜 | 5/25④ 5/27①② |
4・5 回 | 【オンライン】 失語症の評価・診断2 失語症鑑別診断検査 | WAB失語症検査、失語症鑑別診断検査について学ぶ【実習】 | 秦 若菜 | 6/1③④ |
6・7 回 | 【オンライン】 失語症の評価・診断3 認知神経心理学的アプローチ | 認知神経心理学的アプローチについて学ぶ | 東川 麻里 | 6/3①② |
8・9 回 | 【オンライン】 失語症の評価・診断4 掘り下げ検査(構文検査など) | 掘り下げ検査(構文検査、トークンテストなど)について学ぶ【実習】 | 秦 若菜 | 6/8③④ |
10・11 回 | 【オンライン】 失語症の評価・診断5 掘り下げ検査(語彙検査など) | 掘り下げ検査(語彙検査、SALA失語症検査、語音弁別検査、モーラ分解・抽出検査、SCTAWなど)について学ぶ【実習】 | 秦 若菜 | 6/10①② |
12・13 回 | 【オンライン】 失語症の評価・診断6 実用コミュニケーション能力検査 | 実用コミュニケーション能力の評価(CADL検査)について学ぶ【実習】 | 秦 若菜 | 6/15③④ |
14・15 回 | 【オンライン】 失語症の評価・診断7 報告書の作成 | 評価報告書の作成の仕方を学ぶ | 秦 若菜 | 6/17①② |
16・17 回 | 【オンライン】 失語症の言語治療 | 言語治療の考え方と各種治療理論を学ぶ | 東川 麻里 | 6/22③④ |
18・19回 | 【オンライン】 高次脳機能障害の症状学1 認知症 | 認知症とは何か。認知症の分類・評価・診断を学ぶ | 東川 麻里 | 6/24①② |
20・21回 | 【オンライン】 高次脳機能障害の症状学2 記憶障害 | 記憶障害について学ぶ | 東川 麻里 市川 勝 | 6/29③④ |
22・23回 | 【対面】 高次脳機能障害の評価・診断1 記憶検査 | 記憶検査について学ぶ【実習】 | 秦 若菜 市川 勝 東川 麻里 | 7/1①② |
24・25回 | 【対面】 高次脳機能障害の評価・診断2 知能検査 | 高次脳機能検査の概論、WAIS-Ⅲの検査法を学ぶ【実習】 | 秦 若菜 市川 勝 東川 麻里 | 7/6③④ |
26・27回 | 【対面】 高次脳機能障害の評価・診断3 認知・行為の検査 | 認知・行為の検査の仕方を学ぶ【実習】 | 市川 勝 秦 若菜 東川 麻里 | 7/8①② |
28・29回 | 【対面】 高次脳機能障害の評価・診断4 前頭葉機能検査 | 前頭葉機能の検査(WCST他)について学ぶ【実習】 | 秦 若菜 市川 勝 東川 麻里 | 7/13③④ |
30・31回 | 【対面】 高次脳機能障害の訓練 | 高次脳機能障害の訓練の概要を学ぶ | 東川 麻里 市川 勝 秦 若菜 | 7/15①② |
32・33回 | 【対面】 高次脳機能障害の症状学3 頭部外傷 | 頭部外傷による高次脳機能障害について学ぶ | 東川 麻里 市川 勝 秦 若菜 | 7/20③④ |
34・35回 | 【オンライン】 認知リハビリテーション | 注意障害などを対象とした認知リハビリテーションについて学ぶ | 東川 麻里 | 7/21①② |
36・37・38回 | 【対面】 失語症・高次脳機能障害とは何か(前期のまとめ) | 前期で学んだ内容を振り返り、失語症・高次脳機能障害とは何か理解を深める | 東川 麻里 秦 若菜 市川 勝 | 7/27③④⑤ |
39回 | 【対面】 失語症の評価・診断5 評価のまとめ | 失語症の評価のまとめ方を学ぶ | 東川 麻里 | 9/2③ |
40・41・42 回 | 【対面】 失語症の評価のまとめ1 評価のまとめと報告 | 失語症例の評価をまとめて報告をする【実習】 | 秦 若菜 | 9/2④ 9/3③④ |
43・44 回 | 【対面】 失語症の評価のまとめ2 問題点の抽出 | 失語症評価のまとめから問題点の抽出の仕方を学ぶ【実習】 | 秦 若菜 | 9/4③④ |
45・46 回 | 【対面】 失語症の評価・訓練立案1 訓練立案 | 訓練計画の立案について学ぶ【実習】 | 秦 若菜 | 9/7①② |
47・48 回 | 【対面】 掘り下げ検査と訓練1 語彙 | 語彙に関する掘り下げ検査と訓練法を学ぶ | 東川 麻里 | 9/9③④ |
49・50 回 | 【対面】 掘り下げ検査と訓練2 構文 | 構文に関する掘り下げ検査と訓練法を学ぶ | 秦 若菜 | 9/10③④ |
51・52 回 | 【対面】 掘り下げ検査と訓練3 談話 | 談話に関する掘り下げ検査と訓練法を学ぶ | 秦 若菜 | 9/11③④ |
53・54 回 | 【対面】 掘り下げ検査と訓練4 文字 | 文字に関する掘り下げ検査と訓練法を学ぶ | 東川 麻里 | 9/14①② |
55・56 回 | 【対面】 カルテの記載方法 | カルテの記載方法について学ぶ | 秦 若菜 | 9/17③④ |
57・58・59 回 | 【対面】 初回面接・スクリーニングの検査 準備 | 初回面接とスクリーニング検査の計画を立てて準備を行う【実習】 | 東川 麻里 秦 若菜 市川 勝 | 9/18③④⑤ |
60・61 回 | 【対面】 各期の言語聴覚療法 | 急性期・回復期・維持期、各期の言語聴覚療法の特色を学ぶ | 東川 麻里 市川 勝 | 9/24③④ |
62・63・64 回 | 【対面】 初回面接・スクリーニングの検査 実習 | 初回面接とスクリーニング検査のロールプレイを行なう【実習】 | 東川 麻里 秦 若菜 市川 勝 水戸 陽子 | 9/25③④⑤ |
65・66回 | 【対面】 特殊な言語症状 | 周失語症候群など特殊な言語症状について症例を通して学ぶ | 東川 麻里 | 9/28①② |
67・68・69 回 | 【対面】 重度失語症1 重度失語症検査 | 重度失語症の評価・訓練方法を学ぶ(重度失語症検査を含) | 秦 若菜 市川 勝 | 10/1③④⑤ |
70・71 回 | 【対面】 進行性失語 認知症への対応 | 進行性失語、認知症に対する言語聴覚士の対応について学ぶ | 東川 麻里 市川 勝 | 10/2③④ |
72・73 回 | 【対面】 重度失語症2 重度失語症への対応 | 重度失語症の評価・訓練方法を学ぶ(重度失語症検査を含) | 秦 若菜 市川 勝 | 10/5①② |
74・75・76・77 回 | 【対面】 高次脳機能障害の評価・訓練立案 | 高次脳機能障害症例の評価のまとめ・訓練計画について発表する【実習】 | 東川 麻里 | 10/9①②③④ |
78・79 回 | 【対面】 維持期の言語聴覚療法 | 維持期における評価や訓練・援助の方法について学ぶ | 東川 麻里 市川 勝 | 10/12①② |
80・81・82 回 | 【対面】 急性期の言語聴覚療法 | 急性期における評価や訓練について学ぶ | 関 初穂 | 10/16③④⑤ |
83・84 回 | 【対面】 地域リハビリテーション | 地域リハビリテーションについて学ぶ | 市川 勝 東川 麻里 | 10/19①② |
85・86 回 | 【対面】 失語症の評価・訓練立案2 評価・訓練立案の実践 | 症例の評価・訓練計画の立案を行う【実習】 | 東川 麻里 | 10/23③④ |
87・88・89 回 | 【対面】 失語症の評価・訓練立案3 評価・訓練立案の発表 | 失語症例の評価のまとめ・訓練計画について発表する【実習】 | 東川 麻里 | 10/27①②③ |
90・91 回 | 【対面】 臨床見学3 臨床見学と症例のまとめ | 失語症の訓練場面を見学して記録を作成する【実習】 | 東川 麻里 秦 若菜 市川 勝 石坂 郁代 村上 健 水戸 陽子 | 11/24①② |
◆実務経験の授業への活用方法◆
言語聴覚士としての臨床経験を踏まえ、失語症とその他の高次脳機能障害の病態に関する知識及び評価・訓練プログラムの立案・訓練実施のための理論と実技を指導する。
失語症とその他の高次脳機能障害について、適切に情報を収集して問題点を抽出し、訓練プログラムを立てて一応の訓練を行うことができる。失語症・高次脳機能障害症例について臨床の見学記録をまとめることができ、必要なレポートを作成することができる。
定期試験(60%)、レポート(30%)、小テスト・課題など(10%)。
【授業時間外に必要な学習時間: ‐ 時間】
失語・高次脳機能障害学で学んだ内容を理解しておく。課題となったレポートは必ず提出して、修正すべき箇所は見直して完成させておく。
疑問点は質問し、わからないままにしないこと。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 標準言語聴覚障害学 失語症学 第2版 | 藤田郁代、立石雅子 編 | 医学書院、2015 |
教科書 | 標準言語聴覚障害学 高次脳機能障害学 第2版 | 藤田郁代、関啓子 編 | 医学書院、2015 |
教科書 | 言語聴覚士のための失語症学 | 波多野和夫ほか 著 | 医歯薬出版、2002 |
教科書 | 失語症言語治療の基礎 | 紺野加奈江 著 | 診断と治療社、2007 |
参考書 |
科目ナンバリングコード: ST304-CP03