科目責任者 | 佐藤 春彦 (※) |
---|---|
担当者 | 佐藤 春彦 (※) |
科目概要 | 2年 (2単位・必修) [リハビリテーション学科 理学療法学専攻] |
各種計測装置を使った運動分析の手法を習得し、臨床の問題解決に応用する下地を作る。また、実験結果を論理的に考察し説明できるようにする。
【教育内容】
四肢体幹の筋の機能と体表解剖。歩行を中心とした日常生活動作の運動学的分析。
【教育方法】
前期に行う「体表解剖技術の習得」では、触診実技を中心に、関節運動学の講義も交え進める。後期は運動計測機器を使った実験を通して、運動計測とデータの分析を実践する。
回 | 項目 | 授業内容 | 担当者 | 日時 |
---|---|---|---|---|
1回 | 【オンライン・オンデマンド】 オリエンテーション | 運動学全般の授業の進め方について | 佐藤 春彦 | 4/9④ |
2回 | 【オンライン・オンデマンド】 歩行分析(距離・時間因子) | 腰につけたマーカー軌跡を分析する | 佐藤 春彦 | 4/16④ |
3回 | 【オンライン・オンデマンド】 剛体リンクモデルによる重心の推定 | 歩行画像から抽出した体節位置情報を元に、身体重心を算出し歩行時重心軌跡描く | 佐藤 春彦 | 4/23④ |
4回 | 【オンライン・オンデマンド】 重心動揺計測 | 重心動揺計測結果に基づき、患者さんへのフィードバックレポートを作成する | 佐藤 春彦 | 4/30④ |
5回 | 【オンライン・オンデマンド】 計測結果の伝え方 | フィードバックレポートに盛り込むべき内容、わかりやすいグラフの書き方について | 佐藤 春彦 | 5/7④ |
6回 | 【オンライン・オンデマンド】 動的安定性の計測 | 重心動揺計で計測した動的安定性の実験結果を論文形式で報告する | 佐藤 春彦 | 5/14④ |
7・8回 | 【オンライン・オンデマンド】 筋活動の計測 | スクワットの運動時の膝屈筋、伸筋活動を記録し、運動と筋収縮の関係について論文形式で報告する | 佐藤 春彦 | 6/4④⑤ |
9・10回 | 【オンライン・オンデマンド】 等尺性最大筋力の計測 | サイベックスを使った計測値とハンドヘルドダイナモメーターを使った計測値を比較し、正しく筋力を求める方法について論文形式でまとめる | 佐藤 春彦 | 6/11④⑤ |
11~15回 | 【対面】体表解剖技術の習得(上肢) | 機能解剖練習1:体表解剖技術の習得(上肢)を実技形式で行う。 | 佐藤 春彦 | 9/3③④⑤ 9/10③④⑤ |
16~21回 | 【対面】体表解剖技術の習得(下肢) | 機能解剖課題実習2:体表解剖技術の習得(下肢)を実技形式で行う。 | 佐藤 春彦 | 9/24③④⑤ 10/1③④⑤ |
22~24回 | 【対面】体表解剖知識の確認(上肢) | 個別実技試験による確認(上肢) | 佐藤 春彦 | 10/8③④⑤ |
25~27回 | 【対面】体表解剖知識の確認(下肢) | 個別実技試験による確認(下肢) | 佐藤 春彦 | 10/15①②③ |
28~36回 | 【対面】歩行分析 | 表面電極を用いて歩行時の下肢筋活動を記録し分析する。さらに歩行時の床反力も計測・分析する。 | 佐藤 春彦 | 10/19①②③ 10/22③④⑤ 10/26①②③ |
37~42回 | 【対面】立ち上がり動作の分析 | 運動計測装置と床反力計を用いて立ち上がり動作を分析する。 | 佐藤 春彦 | 10/29③④⑤ 11/2①②③ |
43~54回 | 【対面】実験実習 | グループごとに実験計画を立案し、運動学的手法を用いて仮説を検証する。結果をグループごとにまとめて発表し、個人でレポートにまとめる。 | 佐藤 春彦 | 11/5③④⑤ 11/12③④⑤ 11/19③④⑤ 11/26③④⑤ |
55~60回 | 【対面】レポート作成 | 個別に書いたレポートについて対面形式で書き方を指導する。 | 佐藤 春彦 | 11/30①②③ 12/7①②③ |
◆実務経験の授業への活用方法◆
病院での臨床経験を基に、臨床研究につながる各種運動計測方法の実習を行う。
この授業の終了後には、学生は以下のことができるようになる。
・異常な姿勢や運動が起きるメカニズムを考察する実験課題を立案できる。
・生体運動計測機器を用い課題を検証するために必要なデータを収集できる。
・収集したデータを分析し、わかりやすい形(図や表)に加工できる。
・実験結果を整った形式(IMRD形式)でまとめ論理的に報告できる。
「体表解剖の整理」の実技テストの得点(40%)と各実習課題に対するレポートの提出状況(10%)、最終レポートの採点結果(50%)で評価する。最終レポートの評価基準は、以下の条件が満たされているか否かで判断する。①目的で実験の背景と意義、実験目的が十分説明されているか、②方法は追試できるよう詳しく記述されているか、③結果は単にデータのまとめでなく、仮説を検証するために十分な情報がわかりやすい形でまとめられているか、④考察では主観を極力排除し、得られたデータを中心に推論されているか。
予習:「体表解剖技術の習得」の回は筋の付着、作用、支配神経を覚えておくこと。
復習:運動計測実験に関する回では、テーマに関する文献を自分で探し、分析方法や結果の理解に努めること。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
---|---|---|---|
教科書 | 運動学実験・分析・発表の技術 | 佐藤春彦 | 教員より配布 |
参考書 | 臨床歩行計測入門 | 臨床歩行分析研究会監修、江原義弘、山本澄子編 | 医歯薬出版 |
参考書 | これからレポート・卒論を書く若者のために | 酒井聡樹 | 共立出版 |
科目ナンバリングコード: PT204-SF19