授業の目的

　生体のメカニズムを工学的見地から理解するためには、種々の物理刺激に対する生体の特性すなわち生体物性の知識が不可欠であり、この基礎を理解する（生体物性）。
　生体という極めて特殊な環境下で使用されている生体材料の材料特性、生体組織との相互作用などについての理解を深め、それらが抱えている問題点について理解する（医用材料工学）。

教育内容・教育方法・フィードバック

【教育内容】
　電気、機械、光などの物理刺激に対する生体特性の基礎を学ぶ(生体物性)。生体内に埋め込まれたり、血液に接触して治療に用いられている人工材料について、その材料特性、用途を学ぶ（医用材料工学)。

【教育方法】
　講義形式にて、教科書に添って授業を進める。内容に合わせて、板書、パワーポイント等を用いて講義を進める。

授業内容

授業内容欄外

◆実務経験の授業への活用方法◆
病院での臨床経験や企業での実務経験を活かした授業を行う。具体的には、講義で学ぶ内容が、実際にの現場で具体的にどのように役立っていたかといった話を織り交ぜることで、内容をイメージしやすくし、理解を深められるようにする。

到達目標

　生体組織の力学モデル、光学的特性、電磁波吸収様式について説明できる（生体物性）。
　生体組織を電気的等価回路を用いて説明できる（生体物性）。
　血液および血球の流体力学的な特徴を説明できる（生体物性）。
　心臓、血管および血管系の流体力学的特性を説明できる（生体物性）
　生体における音波、超音波の伝播とその応用について説明できる（生体物性）。
　生体内での熱の発生、放散、伝播について説明できる（生体物性）。
　生体材料について、その特性と用途が理解できる（医用材料工学）。
　材料の生体材料の相互作用の例を挙げて説明できる（医用材料工学）。
　体外循環に用いられる抗凝固薬の作用機序を説明できる（医用材料工学）。
　材料と長期に接触したときの生体反応を説明できる（医用材料工学）
　生体材料として使われている金属材料の種類と用途を説明できる（医用材料工学）
　生体材料として使われているセラミックス材料の種類と用途を説明できる（医用材料工学）
　生体材料として使われている高分子材料の種類と用途を説明できる。（医用材料工学）

評価基準

　定期試験（前期(50%)・後期(50%)）の試験結果を総合して評価する。

準備学習等(予習・復習)

　【授業時間外に必要な学習時間：60時間】
　予習：教科書を利用して講義内容の予習しておく（30時間）。
　復習：講義内容について復習し、教科書や参考図書の該当箇所を読み知識を広げる（30時間）。

教材

備考・その他

科目ナンバリングコード： CE301-SS23