科目責任者 | 門谷 裕一 |
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担当者 | 門谷 裕一, 小畑 秀一, 田口 明子 (※), 林 徹, 木村 武俊, 石橋 仁 (※), 緒形 雅則 (※), 小島 史章 (※), 濱田 幸恵 (※), 江藤 圭 (※) |
科目概要 | 2年 (1単位・必修) [医療工学科 臨床工学専攻] |
【解剖学分野】
肉眼解剖実習を通して、生体の成り立ち・諸器官相互の位置関係を具体的に学ぶ。実習を通じての観察力の涵養も重要な目的とする。
【生理学分野】
自然科学における法則や概念は注意深い観察や実験から生まれる。生理学においても同様であり、各実習項目における生体の応答を詳細に観察することによりその背景にある機序を理解する。また生体から得られた結果に対する、まとめ方、適切なグラフ化に関する知識や手法を身につける。
教育内容
【解剖学分野】人体解剖アプリを用いた肉眼解剖実習。
【生理学分野】複数の生体標本を用いて、各種刺激に対する応答性の相違を観察し、生体は生命維持のための極めて精巧な調節機構を有してことを学ぶ。さらにヒトの心電図誘導法について学び、実際の各誘導法による心電図波形を観察し、誘導法の原理を理解する。
教育方法
【解剖学分野】人体解剖学アプリ(ビジブル・ボディー)を用いたオンライン実習。実習に必要な手引き(実習書)、アプリ、図譜を配布または貸与する。
【生理学分野】オンデマンド形式で行う。各実習項目に関する実習講義ビデオを提示し、その後の実習ビデオで示される生体反応の機序に関する基礎知識を習得させる。続いて生体標本やヒトを対象とした各種実習をビデオで提示し、それらの生体反応や波形を繰り返し観察することを可能にする。観察した実習内容とその背景にある機序に関するレポートを作成し提出させる。また毎回、各実習項目に関する出席確認試験(小テスト)を行う。
回 | 項目 | 授業内容 | 担当者 | 日時 |
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【解剖学分野】1~3回 | 【オンライン】 VR肉眼解剖学実習1 | 1)体表観察 2)内臓の体表への投影 | 門谷 裕一 | 5/29③④⑤ |
【解剖学分野】4~6回 | 【オンライン】 VR肉眼解剖学実習2 | 1)腕神経叢 2)腰仙骨神経叢 | 小畑 秀一 | 6/3③④⑤ |
【解剖学分野】7~9回 | 【オンライン】 VR肉眼解剖学実習3 | 1)胸部内臓 2)心臓 | 林 徹 | 6/4③④⑤ |
【解剖学分野】10~12回 | 【オンライン】 VR肉眼解剖学実習4 | 1)後腹膜器官 2)骨盤内臓 | 木村 武俊 | 6/5③④⑤ |
【解剖学分野】13~15回 | 【オンライン】 VR肉眼解剖学実習5 | 1)肝臓 2)膵臓 | 田口 明子 | 6/10③④⑤ |
【解剖学分野】16〜18回 | 【オンライン】 VR肉眼解剖学実習6 | 1)脳を養う血管 2)自律神経系 | 門谷 裕一 | 6/12③④⑤ |
【生理学分野】1~3回 | 【オンデマンド】 平滑筋の運動1:アセチルコリン濃度-反応関係 | モルモットの小腸平滑筋に対する各種濃度のアセチルコリンの反応を理解する。得られた結果のグラフ化について学ぶ。 | 石橋 仁 緒形 雅則 濱田 幸恵 小島 史章 江藤 圭 | |
【生理学分野】4~6回 | 【オンデマンド】 平滑筋の運動2:アゴニストおよびアンタゴニストの作用 | モルモットの小腸平滑筋に対するアセチルコリン受容体のアゴニストおよびアンタゴニストの作用を学ぶことにより、消化管平滑筋運動の制御機構を理解する。 | 石橋 仁 緒形 雅則 濱田 幸恵 小島 史章 江藤 圭 | |
【生理学分野】7~9回 | 【オンデマンド】 神経筋1:刺激強度と筋収縮強度との関係 | カエルの坐骨神経腓腹筋標本を用いて、単一刺激強度と筋収縮強度との関係を理解する。 | 石橋 仁 緒形 雅則 濱田 幸恵 小島 史章 江藤 圭 | |
【生理学分野】10~12回 | 【オンデマンド】 神経筋2:強さ-時間曲線と反復刺激に対する反応 | カエルの坐骨神経腓腹筋標本を用いて、刺激持続時間と閾値との関係を理解する。また刺激頻度の変化がもたらす筋収縮様式の変化について学ぶ。 | 石橋 仁 緒形 雅則 濱田 幸恵 小島 史章 江藤 圭 | |
【生理学分野】13~15回 | 【オンデマンド】 心電図1:正常心電図の記録 | 心電図の誘導法を理解し、誘導法の相違にともなう波形の変化について学ぶ。標準肢誘導波形からの平均電気軸の求め方、意義を理解する。 | 石橋 仁 緒形 雅則 濱田 幸恵 小島 史章 江藤 圭 | |
【生理学分野】16~18回 | 【オンデマンド】 心電図2:電極接続の相違と筋電図の混入 | 肢誘導における電極コードの接続の相違がもたらす波形への影響を理解する。誘導法の原理から筋電図の混入と誘導法との関連を理解する。 | 石橋 仁 緒形 雅則 濱田 幸恵 小島 史章 江藤 圭 |
【解剖学分野】健康科学科2年生と合同授業。
【生理学分野】健康科学科2年生と合同授業。
◆実務経験の授業への活用方法◆
解剖学分野では、病院での臨床経験を踏まえ、人体解剖学の知識を臨床で必要とされるところに重点を置いて教授する。また、生理学分野では、研究所での研究経験を踏まえ、生体の機能がどのように解明されてきたのか概説する。
【解剖学分野】生体の成り立ち、諸器官相互の位置関係を説明できる。
【生理学分野】腸管の運動におけるアセチルコリンの影響を説明することができる。腸管におけるアセチルコリン受容体の種類と局在について説明ができる。神経と筋肉の興奮・収縮過程において、全か無かの法則、強さ時間曲線、筋収縮の種類、標本の疲労について理解し、説明ができる。心電図の各波形の意味、各誘導法の原理、アイントーベンの正三角形・平均電気軸について説明ができる。各種実験により得られた結果を適切にまとめ、グラフとして示すことができる。
【解剖学分野】課題と試験で総合的に評価する。60点以上を合格(解剖学分野)とする。
【生理学分野】実習レポート(70%)及び小テスト(30%)により評価する。実習レポートは、担当教員が記載内容を確認後、コメントを記入して後期講義期間内に返却する。
【総合評価】解剖学分野と生理学分野の評価点を合計した後、100点満点に換算し総合評価とする。ただし、両分野のいずれか、もしくは両方が合格点に達していない場合は59点を最高点とする。
【解剖学分野】〈予習〉毎回、事前に実習書に目を通して実習内容を把握しておくこと(頭の中でその日の作業をシュミレーションしてみると良い。)。〈復習〉実習書に指示した課題を完成させる。
【生理学分野】〈予習〉事前に実習書を読み、実習内容の概要を十分に把握しておくこと。生理学Ⅰ・Ⅱと連携しているので、講義内容を理解し実習に参加すること。〈復習〉実習ビデオを再度確認し結果を十分理解すること。また実習講義ビデオと教科書を用いて実習結果の理解を確認すること。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 解剖学実習 | 北里大学医療衛生学部解剖・組織学 | 北里大学医療衛生学部 |
教科書 | 生理学実習書 | 北里大学医療衛生学部生理学研究室 | 北里大学医療衛生学部 |
参考書 | 入門人体解剖学 | 藤田恒夫 | 南江堂 |
参考書 | メディカルスタッフ専門基礎科目シリーズ 新版 生理学 | 桑名俊一、荒田晶子 編著 | 理工図書(ISBN 978-4-8446-0883-7) |
科目ナンバリングコード: CE204-SF07