Web Syllabus(講義概要)
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臨床検査総論IMedical Technology I
科目責任者鉢村 和男 (※)
担当者鉢村 和男 (※), 長塩 亮 (※)
科目概要2年 (2単位・必修) [医療検査学科]

授業の目的

臨床検査の一般的概念、チーム医療の中の臨床検査技師の役割などを理解するとともに、一般検査を学ぶ。一般検査は生体の情報を比較的無侵襲で実施できる貴重な検査であり、検体検査のうちで最も基本となるものである。尿、便などを対象に、生化学、免疫学、形態学を応用した一般検査項目の測定原理、測定方法を充分理解し、且つ結果の解釈までおこなえる知識を得ることを目的とする。

教育内容・教育方法・フィードバック

【教育内容】
一般検査の対象となる尿、便、消化液、穿刺液などについて検体の採取法、取扱い法、保存法、定性検査、定量検査、化学的検査、形態学的検査などの基本的事項について学ぶ。また採血行為の法的規約や採血手技などを理解する。講義ごとにそれまでの講義内容について小テストを行い、反復復習することで知識をより確実なものにするとともに、試験勉強をあらためて行わなくてもよいような普遍的な実力を培う。

【教育方法】
講義は、教科書および配布資料を基に行う。また、パワーポイントによるスライドを用いた説明を適宜導入し、講義内容をより理解してもらう。
今年度は、コロナ感染症対策として多くの講義をオンデマンドによる遠隔で実施するが、大学の判断で対面講義が許可された際は対面で行う。但し、その際は講義を2教室に分ける等、過密を避け、感染症対策には万全を期す。
講義終了後に、それまでの講義内容に関した小テストを行い、小テスト終了後に答え合わせおよび解説を行う。小テスト結果で各自学習度合いを必ず確認する。小テスト問題は回収せず、復習用資料として活用する。また、2回のレポート作成により、実習のみならず講義でも学生自身による能動的な学習に取り組んでもらう。レポート回収後は、レポート内容に付いて重要点等の解説および総評を行うことで学生へフィードバックするが、提出されたレポートは返却しない。

授業内容

項目授業内容担当者日時
第1回【対面】
糞便検査
糞便の一般的性状、および潜血の免疫学的検査法とその臨床的意義について理解する。鉢村 和男
7/6③
第2回【対面】
髄液検査
髄液検査における基礎知識を学び、各検体の一般的性状、採取法、検査法、顕微鏡的検査について理解する。鉢村 和男
7/13③
第3回【対面】
喀痰検査、胃・十二指腸液
喀痰検査・胃液検査・十二指腸液検査における基礎知識を学び、各検体の一般的性状、採取法、化学的検査、顕微鏡的検査について理解する。鉢村 和男
7/20③
第4回【対面】
穿刺液、精液検査
穿刺液、精液検査における基礎知識を学び、各検体の一般的性状、採取法、検査法、顕微鏡的検査について理解する。長塩 亮
7/27③
第5回【対面】
CAPD排液、その他の体液、結石検査
CAPD排液・その他の体液(気管支肺胞洗浄液・羊水・鼻汁・関節液・膣分泌液など)・結石検査における基礎知識、並びに臨床的意義を理解する。長塩 亮
8/3③
第6回【オンデマンド】
一般検査学概論
臨床検査技師の役割と使命
一般検査学とはどういうものかを理解する。また、臨床検査技師の役割と使命を理解し、チーム医療での役割や臨床検査における心構えと一般的注意点を理解する。
鉢村 和男

第7回【オンデマンド】
採血法
臨床検査技師が行える採血行為の範囲、採血の種類・注意事項について理解する。鉢村 和男

第8回【オンデマンド】
尿の基礎知識
尿のつくられ方を含む尿の基礎知識、pHや比重などといった一般的性状とそれらの検査法について理解する。鉢村 和男

第9回【オンデマンド】
検体の取扱い方(検体の採取および取り扱い法)
検体取扱いの一般的注意、検体の採取法や保存法等と誤った扱い方による検査結果に与える影響について理解する。鉢村 和男

第10回【オンデマンド】
尿検査①(糖・タンパク)
尿定性・定量検査のうち,タンパクおよび糖の検査法および臨床的意義について理解する。長塩 亮

第11回【オンデマンド】
尿検査②(尿試験紙検査項目)
試験紙法を中心に、タンパクおよび糖以外の定性検査法および臨床的意義について理解する。長塩 亮

第12回【オンデマンド】
尿検査③(妊娠反応・ポルフィリン体・フェニルケトン体・アルカプトン等)
尿試験紙では検査できない尿中物質の測定法と臨床的意義について理解する。長塩 亮

第13回【オンデマンド】
腎機能検査
クレアチニン・クリアランス、eGFR、PSP排出試験などの腎機能検査法と、それらの検査法が腎臓のどの機能を反映しているかを理解する。長塩 亮

第14回【オンデマンド】
尿沈渣①(作製・鏡検法、健常尿)
尿沈渣の作製・鏡検法および尿沈渣成分の種類について理解する。鉢村 和男

第15回【オンデマンド】
尿沈渣②(患者尿・病的成分)
スライドを用いて、尿沈渣成分の鑑別とそれらが出現する時の臨床的意義について理解する。鉢村 和男

第1回
項目
【対面】
糞便検査
授業内容
糞便の一般的性状、および潜血の免疫学的検査法とその臨床的意義について理解する。
担当者
鉢村 和男
日時
7/6③
第2回
項目
【対面】
髄液検査
授業内容
髄液検査における基礎知識を学び、各検体の一般的性状、採取法、検査法、顕微鏡的検査について理解する。
担当者
鉢村 和男
日時
7/13③
第3回
項目
【対面】
喀痰検査、胃・十二指腸液
授業内容
喀痰検査・胃液検査・十二指腸液検査における基礎知識を学び、各検体の一般的性状、採取法、化学的検査、顕微鏡的検査について理解する。
担当者
鉢村 和男
日時
7/20③
第4回
項目
【対面】
穿刺液、精液検査
授業内容
穿刺液、精液検査における基礎知識を学び、各検体の一般的性状、採取法、検査法、顕微鏡的検査について理解する。
担当者
長塩 亮
日時
7/27③
第5回
項目
【対面】
CAPD排液、その他の体液、結石検査
授業内容
CAPD排液・その他の体液(気管支肺胞洗浄液・羊水・鼻汁・関節液・膣分泌液など)・結石検査における基礎知識、並びに臨床的意義を理解する。
担当者
長塩 亮
日時
8/3③
第6回
項目
【オンデマンド】
一般検査学概論
臨床検査技師の役割と使命
授業内容
一般検査学とはどういうものかを理解する。また、臨床検査技師の役割と使命を理解し、チーム医療での役割や臨床検査における心構えと一般的注意点を理解する。
担当者
鉢村 和男
日時

第7回
項目
【オンデマンド】
採血法
授業内容
臨床検査技師が行える採血行為の範囲、採血の種類・注意事項について理解する。
担当者
鉢村 和男
日時

第8回
項目
【オンデマンド】
尿の基礎知識
授業内容
尿のつくられ方を含む尿の基礎知識、pHや比重などといった一般的性状とそれらの検査法について理解する。
担当者
鉢村 和男
日時

第9回
項目
【オンデマンド】
検体の取扱い方(検体の採取および取り扱い法)
授業内容
検体取扱いの一般的注意、検体の採取法や保存法等と誤った扱い方による検査結果に与える影響について理解する。
担当者
鉢村 和男
日時

第10回
項目
【オンデマンド】
尿検査①(糖・タンパク)
授業内容
尿定性・定量検査のうち,タンパクおよび糖の検査法および臨床的意義について理解する。
担当者
長塩 亮
日時

第11回
項目
【オンデマンド】
尿検査②(尿試験紙検査項目)
授業内容
試験紙法を中心に、タンパクおよび糖以外の定性検査法および臨床的意義について理解する。
担当者
長塩 亮
日時

第12回
項目
【オンデマンド】
尿検査③(妊娠反応・ポルフィリン体・フェニルケトン体・アルカプトン等)
授業内容
尿試験紙では検査できない尿中物質の測定法と臨床的意義について理解する。
担当者
長塩 亮
日時

第13回
項目
【オンデマンド】
腎機能検査
授業内容
クレアチニン・クリアランス、eGFR、PSP排出試験などの腎機能検査法と、それらの検査法が腎臓のどの機能を反映しているかを理解する。
担当者
長塩 亮
日時

第14回
項目
【オンデマンド】
尿沈渣①(作製・鏡検法、健常尿)
授業内容
尿沈渣の作製・鏡検法および尿沈渣成分の種類について理解する。
担当者
鉢村 和男
日時

第15回
項目
【オンデマンド】
尿沈渣②(患者尿・病的成分)
授業内容
スライドを用いて、尿沈渣成分の鑑別とそれらが出現する時の臨床的意義について理解する。
担当者
鉢村 和男
日時

授業内容欄外

◆実務経験の授業への活用方法◆
臨床検査技師として北里大学病院臨床検査部および国立がん研究センター研究所での実務経験を踏まえ、講義中は一般検査のみならず講義内容に関連した臨床・研究体験等も随時織り込む。

到達目標

各種一般検査項目に関する測定法の原理・方法について理解するとともに、検査結果の解釈まででき、卒後、臨床検査技師としての基本的な一般検査に関する実践的知識を身に付けることを目標とする。

評価基準

2回のレポート(合計で10%)と、定期試験成績(85%)および受講態度(5%)で評価する。講義毎に実施する小テスト成績は、評価に含めない。

準備学習等(予習・復習)

シラバスから、教科書、参考書を利用して講義内容の予習を行い、専門用語や理解できない点を纏めておくこと。また、それまで学んだ内容は、講義毎に実施される小テストおよび配布資料や教科書等で復習すること。小テスト終了後は、小テスト内容についての解説を実施する。復習は予習以上に時間を掛け、理解できない点は何が解らないかを明確にし、講義後や教員の研究室に質問に来ること。学習室、自宅等で、講義外学習時間に予習・復習・レポート作成併せて合計60時間以上を費やすこと。

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書最新臨床検査学講座 一般検査学 三村邦裕、宿谷賢一 編医歯薬出版
参考書標準臨床検査学 臨床検査総論 伊藤機一、松尾収二 編医学書院
教科書
署名
最新臨床検査学講座 一般検査学 
著者・編者
三村邦裕、宿谷賢一 編
発行所
医歯薬出版
参考書
署名
標準臨床検査学 臨床検査総論 
著者・編者
伊藤機一、松尾収二 編
発行所
医学書院

備考・その他

科目ナンバリングコード: ML301-SS04