科目責任者 | 川島 麗 (※) |
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担当者 | 川島 麗 (※), 市川 尊文 (※), 川上 文貴 (※), 前川 達則 (※) |
科目概要 | 2年 (1単位・必修) [医療検査学科] |
生化学は、細胞や生体の様々な生命現象を理解して科学するための生命科学を構成する重要な科目の一つである。本実習を通して、生体を構成する基本成分であるタンパク質、糖、脂質の物性、生理機能および存在様式などを客観的に解釈する。生化学的な基本的実験法を用いて、生体成分の抽出、分離、精製、同定を実際に行うことで、生体構成物質について理解する。
【教育内容】
生体構成成分の調製法、分析法、測定法および解析法などの生化学手法を習得する。特に、卵白リゾチームの精製と分析を習熟し、タンパク質の性質を理解する。また、肝グリコーゲン抽出と定量を習熟し、糖質の性質を理解する。加えて、酵素活性の測定を行うことで、酵素活性測定法の操作法および種々の因子の酵素活性に及ぼす影響について理解する。卵黄からの脂質抽出と分離・同定を行うことで、脂質の性質を理解する。
【教育方法】
初回では実験期間を通して共通する実験手法のトレーニングを行う。多彩かつ生物医学の基本となる生化学的実験法の習得のため、実験班毎に学生主体で進行する形式の実習である。
回 | 項目 | 授業内容 | 担当者 | 日時 |
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1~3回 | 【オンデマンド】 ガイダンスおよび実習講義1 | 実習概要および諸注意事項の説明・実習講義(タンパク質実験および糖質実験)・実習前トレーニング | 川島 麗 市川 尊文 川上 文貴 前川 達則 | |
4~9回 | 【オンデマンド】 タンパク質実験 | 卵白リゾチームの精製と分析 (1) イオン交換カラムクロマトグラフィー法による精製を行うことで、タンパク質の性質を理解し、その取扱いを習熟する。(2) SDS-PAGEと純度検定を行うことで、タンパク質の分離法を習熟する。(3) ウエスタンブロッティングを行うことで、抗原抗体反応を用いたタンパク質の同定法を習熟する。 | 川島 麗 市川 尊文 川上 文貴 前川 達則 | |
10~12回 | 【オンデマンド】 糖質実験 | 肝グリコーゲン抽出と定量(ラット肝臓からのグリコーゲンの抽出法と糖の定量法を習熟する。) | 川島 麗 市川 尊文 川上 文貴 前川 達則 | |
13~15回 | 【オンデマンド】 実習講義2 | 実習講義2(酵素実験および脂質実験) | 川島 麗 市川 尊文 川上 文貴 前川 達則 | |
16~21回 | 【オンデマンド】 酵素実験 | アルカリホスファターゼ(ALP)活性測定を行うことで、酵素活性測定法の操作法および種々の因子の酵素活性に及ぼす影響について理解する。 | 川島 麗 市川 尊文 川上 文貴 前川 達則 | |
22~27回 | 【オンデマンド】 脂質実験 | 卵黄からの脂質抽出と分離・同定を行うことで、脂質の性質を理解し、特定脂質の検出法を習得する。 | 川島 麗 市川 尊文 川上 文貴 前川 達則 |
◆実務経験の授業への活用方法◆
研究所での研究経験や病院での臨床経験を踏まえ、人体を構成する成分がどのように分析されるかを概説する。
1)生化学実験で用いる器具・機器を安全かつ正確に使用できる。
2)タンパク質の性質を理解し、その分析方法と原理を習熟し、卵白リゾチームの活性について考察できる。
3)糖質の性質を理解し、肝臓の機能とグリコーゲンの関係について考察できる。
4)酵素の機能について理解し、測定法の原理、操作法および種々の因子の酵素活性に及ぼす影響について考察できる。
5)脂質の性質について理解し、脂質の抽出・分離法を習得し、卵黄に含まれる脂質成分を同定できる。
レポート(100%)で評価する。
あらかじめ実習テキストを読み、関連する生化学の教科書や参考書から基本知識を学んでおく。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 生化学実習書 | 北里大学医療衛生学部編 | |
参考書 | 臨床検査学講座 生化学 | 阿部喜代司、岡村直道、吉岡耕一、原 諭吉著 | 医歯薬出版 |
参考書 | 臨床検査技術学8 生化学 | 菅野剛史、松田信義編 | 医学書院 |
参考書 | シンプル生化学 | 林典夫、廣野治子著 | 南江堂 |
参考書 | マッキー生化学 | 市川厚監修 | 化学同人 |
科目ナンバリングコード: ML204-SF08