| 科目責任者 | 市川 尊文 (※) |
|---|---|
| 担当者 | 市川 尊文 (※), 川上 文貴 (※), 川島 麗 (※), 前川 達則 (※) |
| 科目概要 | ２年 （４単位・必修） [医療検査学科] |
生命現象の分子基盤を理解するために、エネルギー代謝と生体物質代謝の基本原理や全体像を把握し、代謝異常によってどのような病態が生じうるかを考える能力を修得する。
【教育内容】
生化学は、人体の構造と機能及び疾病の成り立ちに関連する分野の科目であり、生命現象を分子レベルで理解しようとする学問である。生体を構成する物質に関する化学的な理解を深め、それらが生命の基本単位である細胞レベルで、どのように合成され、どのような働きをして分解されていくのかを通して生命現象の本質を追求していく。さらに細胞が集まって形成される各器官の特徴を知り、異常時（病気）における診断のための検査の方法や栄養学の基礎を学習する。
【教育方法】
講義形式、ﾊﾟﾜｰﾎﾟｲﾝﾄを使用する。講義内で小テストを行う。
| 回 | 項目 | 授業内容 | 担当者 | 日時 |
|---|---|---|---|---|
| 第1回 | 【オンデマンド】 はじめに | 年間の講義の進め方、細胞の化学的構成について理解する | 市川 尊文 | |
| 第2回 7/7② | 【対面】 生体物質とその代謝（１） | 糖質の代謝として、解糖系とペントースリン酸回路について理解を深める | 市川 尊文 | |
| 第3回 | 【オンデマンド】 生体物質とその代謝（２） | 糖質の代謝として、クエン酸回路と糖新生について理解を深める | 市川 尊文 | |
| 第4回 | 【オンデマンド】 生体物質とその代謝（３） | 核酸の代謝として、ヌクレオチドの合成と分解について理解を深める | 川島 麗 | |
| 第5回 | 【オンデマンド】 生体物質とその代謝（４） | アミノ酸代謝について理解を深める | 前川 達則 | |
| 第6回 | 【オンデマンド】 生体物質とその代謝（５） | 脂質の代謝として、脂肪酸の分解と生合成、リン脂質とステロイド化合物の代謝について学ぶ | 前川 達則 | |
| 第7回 | 【オンデマンド】 生体物質とその代謝（６） | 糖質の代謝として、グリコーゲンの合成と分解、糖の相互変換について理解を深める | 市川 尊文 | |
| 第8回 | 【オンデマンド】 生体物質とその代謝（７） | 水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンの種類、構造と機能及び欠乏症について理解する | 市川 尊文 | |
| 第9回 | 【オンデマンド】 生体物質とその代謝（８） | 代謝の相互関係と調節について理解を深める | 市川 尊文 | |
| 第10回 7/14② | 【対面】 生体物質の構造と機能（１） | アミノ酸の構造、種類とタンパク質について理解を深める | 川上 文貴 | |
| 第11回 7/21② | 【対面】 生体物質の構造と機能（２） | 核酸の基本構造、ＤＮＡとＲＮＡについて理解を深める | 川島 麗 | |
| 第12回 | 【オンデマンド】 生体物質の構造と機能（３） | 酵素の特徴、性質と酵素反応速度論を学ぶ | 川上 文貴 | |
| 第13回 | 【オンデマンド】 生体物質の構造と機能（４） | 遺伝子発現とタンパク質の合成について理解を深める | 川島 麗 | |
| 第14回 7/28② | 【対面】 生体物質の構造と機能（５） | 脂質の分類、構造の特徴と役割について学ぶ | 前川 達則 | |
| 第15回 | 【オンデマンド】 生体物質の構造と機能（６） | 糖質の分類、構造の特徴と役割について学ぶ | 前川 達則 | |
| 第16回 9/2② | 【対面】 医化学総論 | 医化学で学ぶべきことを理解する | 市川 尊文 | |
| 第17回 9/9② | 【対面】 生体物質の生化学（１） | 栄養素の代謝とエネルギーについて理解し、日本人の食事摂取基準について考える | 市川 尊文 | |
| 第18回 9/16② | 【対面】 生体物質の生化学（２） | 生体色素（ポルフィリンとその代謝産物）について理解を深める | 市川 尊文 | |
| 第19回 9/23② | 【対面】 生体物質の生化学（３） | ホルモンおよびその関連物質について理解を深める | 前川 達則 | |
| 第20回 9/30② | 【対面】 細胞の生化学（１） | ミトコンドリアの構造と機能について学び、エネルギー代謝について理解を深める | 市川 尊文 | |
| 第21回 10/7② | 【対面】 細胞の生化学（２） | 生体膜の構造と機能について理解を深める | 前川 達則 | |
| 第22回 10/7③ | 【対面】 情報伝達の生化学（１） | ゲノム生化学について理解を深める | 前川 達則 | |
| 第23回 10/14② | 【対面】 情報伝達の生化学（２） | 免疫の生化学について理解を深める | 前川 達則 | |
| 第24回 10/21② | 【対面】 情報伝達の生化学（３） | 細胞増殖と癌の生化学について理解を深める | 前川 達則 | |
| 第25回 10/28② | 【対面】 器官の生化学（１） | 肝臓の機能について理解を深める | 市川 尊文 | |
| 第26回 11/4② | 【対面】 器官の生化学（２） | タンパク質の消化・吸収について理解を深める | 市川 尊文 | |
| 第27回 11/11② | 【対面】 器官の生化学（３） | 糖質及び脂質の消化・吸収について理解を深める | 市川 尊文 | |
| 第28回 11/18② | 【対面】 器官の生化学（４） | 血液の生化学について理解を深める | 市川 尊文 | |
| 第29回 11/25② | 【対面】 器官の生化学（５） | 運動系とエネルギー代謝について理解を深める | 市川 尊文 | |
| 第30回 12/2② | 【対面】 まとめ | 疾患や病態の生化学について理解を深める | 市川 尊文 |
◆実務経験の授業への活用方法◆
研究所での研究経験や病院での臨床経験を踏まえ、生化学を基礎とするライフサイエンス領域の研究成果が人体を理解する上でどのように役立っているか概説する。
１）生命活動の基本的なしくみの概論を説明できる
２）生命活動に関わる物質とその役割を説明できる
３）物質代謝とその異常と病気の関係を説明できる。
４）遺伝情報とはなにかを説明できる。
５）医療と生化学の関係を説明できる。
定期試験（６０％），課題レポート（３０％）と授業への参加態度（１０％）を総合して評価する。
課題については授業内に解説を行う。
各回の授業前に教科書を利用して講義内容を確認しておくこと。配布した講義資料を次回までに理解しておけるよう、復習を行うこと。
| 種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
|---|---|---|---|
| 教科書 | 臨床検査学講座 生化学 | 阿部喜代司、岡村直道、吉岡耕一、原 諭吉 | 医歯薬出版 |
| 参考書 | 臨床検査技術学８ 生化学 | 菅野剛史、松田信義 | 医学書院 |
| 参考書 | シンプル生化学 | 林典夫、廣野治子 | 南江堂 |
| 参考書 | マッキー生化学 | 市川厚 | 化学同人 |
| 参考書 | ヴォート基礎生化学 | 田宮信雄、村松正実、八木達彦、遠藤斗志也 | 東京化学同人 |
| 参考書 | ハーパー生化学 | 上代淑人 | 丸善 |
科目ナンバリングコード： ML201-SF07