Web Syllabus(講義概要)
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放射線治療技術学IRadiation Therapy Technology I
科目責任者下野 哲範 (※)
担当者下野 哲範 (※), 渡邉 祐介 (※)
科目概要2年 (2単位・必修) [医療工学科 診療放射線技術科学専攻]

授業の目的

放射線治療は、照射装置の開発や各臓器の臨床腫瘍学、医学物理学、放射線生物学が融合しながらの発展により、癌の治療法として手術、化学療法と共に大変重要な治療法である。放射線治療機器および関連機器の歴史的沿革を知り、放射線治療に用いられる高エネルギー放射線治療装置の構造、動作原理、特徴を理解し臨床応用の基礎知識を修得する。さらに正確な放射線治療を行う上で必要となる放射線治療装置を安全に管理し、精度を維持するための保守管理について理解する。

教育内容・教育方法・フィードバック

放射線治療装置と関連機器、放射線治療計画法、各照射技術の種類とその特徴および外部放射線治療における水吸収線量の標準計測法を教授する。課題に対し自らの意見を表明したり、資料を基に作業を通して考えることを各時間に取り入れる。

授業内容

項目授業内容担当者日時
第1回放射線治療の概要放射線治療の概要・放射線治療の目的・放射線治療における診療放射線技師の役割と義務について学ぶ。下野 哲範
9/3①
第2回放射線の種類と放射線治療法放射線治療で使用するX線、電子線、粒子線の特性と治療への利用について学ぶ。下野 哲範
9/10①
第3回直線加速器(加速方法・放射線の発生機構)の構成直線加速器による電子の加速方法、X線・電子線の発生機構について学ぶ下野 哲範
9/17①
第4回直線加速器(照射野形成機構)の構成直線加速器におけるX線・電子線の照射野形成機構について学ぶ下野 哲範
9/24①
第5回放射線治療の関連機器・器具の取り扱い放射線治療装置の照射関連補助器具、補助具、固定具の利用方法について学ぶ下野 哲範
10/1①
第6回高精度放射線治療装置の構成と制御方法(STI・IGRT)定位放射線治療(STI)、画像誘導放射線治療(IGRT)機器の構成と制御方法について学ぶ渡邉 祐介
10/8①
第7回高精度放射線治療装置の構成と制御方法(IMRT)強度変調放射線治療(IMRT)機器の構成と制御方法について学ぶ渡邉 祐介
10/15①
第8回密封小線源治療密封小線源治療に関する装置や治療法について学ぶ渡邉 祐介
10/21①
第9回部位別の放射線治療法(脳・頭頸部、胸部)脳・頭頸部、胸部腫瘍の代表的な放射線治療法について学ぶ渡邉 祐介
10/29①
第10回部位別の放射線治療法(消化器・泌尿器、婦人科、緩和)消化器・泌尿器、婦人科腫瘍、緩和目的の放射線治療法について学ぶ渡邉 祐介
11/12①
第11回放射線治療における線量測定線量測定の定義および測定原理、線量測定器具、相対線量について学ぶ下野 哲範
11/19①
第12回吸収線量の評価水吸収線量計測法の体系、基準条件における絶対線量について学ぶ下野 哲範
11/26①
第13回モニタ線量計の校正モニタ線量計の校正手順について学ぶ下野 哲範
12/3①
第14回線量計算法患者投与線量(MU単位数)の計算について学ぶ下野 哲範
12/4④
第15回線量計測器具の取扱い線量計測に使用する測定器具の種類、取扱いについて学ぶ下野 哲範
12/10①
第1回
項目
放射線治療の概要
授業内容
放射線治療の概要・放射線治療の目的・放射線治療における診療放射線技師の役割と義務について学ぶ。
担当者
下野 哲範
日時
9/3①
第2回
項目
放射線の種類と放射線治療法
授業内容
放射線治療で使用するX線、電子線、粒子線の特性と治療への利用について学ぶ。
担当者
下野 哲範
日時
9/10①
第3回
項目
直線加速器(加速方法・放射線の発生機構)の構成
授業内容
直線加速器による電子の加速方法、X線・電子線の発生機構について学ぶ
担当者
下野 哲範
日時
9/17①
第4回
項目
直線加速器(照射野形成機構)の構成
授業内容
直線加速器におけるX線・電子線の照射野形成機構について学ぶ
担当者
下野 哲範
日時
9/24①
第5回
項目
放射線治療の関連機器・器具の取り扱い
授業内容
放射線治療装置の照射関連補助器具、補助具、固定具の利用方法について学ぶ
担当者
下野 哲範
日時
10/1①
第6回
項目
高精度放射線治療装置の構成と制御方法(STI・IGRT)
授業内容
定位放射線治療(STI)、画像誘導放射線治療(IGRT)機器の構成と制御方法について学ぶ
担当者
渡邉 祐介
日時
10/8①
第7回
項目
高精度放射線治療装置の構成と制御方法(IMRT)
授業内容
強度変調放射線治療(IMRT)機器の構成と制御方法について学ぶ
担当者
渡邉 祐介
日時
10/15①
第8回
項目
密封小線源治療
授業内容
密封小線源治療に関する装置や治療法について学ぶ
担当者
渡邉 祐介
日時
10/21①
第9回
項目
部位別の放射線治療法(脳・頭頸部、胸部)
授業内容
脳・頭頸部、胸部腫瘍の代表的な放射線治療法について学ぶ
担当者
渡邉 祐介
日時
10/29①
第10回
項目
部位別の放射線治療法(消化器・泌尿器、婦人科、緩和)
授業内容
消化器・泌尿器、婦人科腫瘍、緩和目的の放射線治療法について学ぶ
担当者
渡邉 祐介
日時
11/12①
第11回
項目
放射線治療における線量測定
授業内容
線量測定の定義および測定原理、線量測定器具、相対線量について学ぶ
担当者
下野 哲範
日時
11/19①
第12回
項目
吸収線量の評価
授業内容
水吸収線量計測法の体系、基準条件における絶対線量について学ぶ
担当者
下野 哲範
日時
11/26①
第13回
項目
モニタ線量計の校正
授業内容
モニタ線量計の校正手順について学ぶ
担当者
下野 哲範
日時
12/3①
第14回
項目
線量計算法
授業内容
患者投与線量(MU単位数)の計算について学ぶ
担当者
下野 哲範
日時
12/4④
第15回
項目
線量計測器具の取扱い
授業内容
線量計測に使用する測定器具の種類、取扱いについて学ぶ
担当者
下野 哲範
日時
12/10①

到達目標

(1)放射線治療装置の構造と基本原理を説明できる。(2)放射線治療装置の付属機器について、その構造と使用方法を説明できる。(3)放射線治療装置、関連機器の安全な取扱いおよび品質管理について説明できる。

評価基準

小テスト(20%)および定期試験(80%)の成績を総合的に評価する。

準備学習等(予習・復習)

事前学習として教科書を読み、授業内容に関する項目の基礎的知識の予習を1時間行うこと。
事後学習として講義内容でわからなかったところは参考文献などで調べる。講義の中で取り上げる課題について自分の考えをまとめる。毎回の小テスト問題の理解を深めるために1時間の復習を行う。

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書放射線治療基礎知識図解ノート榮武二 監金原出版株式会社
参考書放射線治療物理学西臺武弘 著文光堂
参考書放射線線量計測学西臺武弘 著文光堂
参考書放射線治療技術の標準保科正夫 編日本放射線技師会出版会
参考書放射線治療技術学熊谷孝三 著オーム社
参考書外部放射線治療における吸収線量の標準計測法(標準計測法12)日本医学物理学会 編通商産業研究社
参考書がん・放射線療法2017大西洋 他 編学研メディカル秀潤社
参考書放射線治療計画ガイドライン2016年版日本放射線腫瘍学会 編金原出版株式会社
参考書臨床放射線腫瘍学日本放射線腫瘍学会/日本放射線腫瘍学研究機構 編南江堂
参考書Khan's The Physics of Radiation TherapyFaiz M. Khan 他 著LIPPINCOTT WILLIAMS & WILKINS
教科書
署名
放射線治療基礎知識図解ノート
著者・編者
榮武二 監
発行所
金原出版株式会社
参考書
署名
放射線治療物理学
著者・編者
西臺武弘 著
発行所
文光堂
参考書
署名
放射線線量計測学
著者・編者
西臺武弘 著
発行所
文光堂
参考書
署名
放射線治療技術の標準
著者・編者
保科正夫 編
発行所
日本放射線技師会出版会
参考書
署名
放射線治療技術学
著者・編者
熊谷孝三 著
発行所
オーム社
参考書
署名
外部放射線治療における吸収線量の標準計測法(標準計測法12)
著者・編者
日本医学物理学会 編
発行所
通商産業研究社
参考書
署名
がん・放射線療法2017
著者・編者
大西洋 他 編
発行所
学研メディカル秀潤社
参考書
署名
放射線治療計画ガイドライン2016年版
著者・編者
日本放射線腫瘍学会 編
発行所
金原出版株式会社
参考書
署名
臨床放射線腫瘍学
著者・編者
日本放射線腫瘍学会/日本放射線腫瘍学研究機構 編
発行所
南江堂
参考書
署名
Khan's The Physics of Radiation Therapy
著者・編者
Faiz M. Khan 他 著
発行所
LIPPINCOTT WILLIAMS & WILKINS

備考・その他

予習復習を行うことが重要です。そのため小テストを毎回行います。