科目責任者 | 塚尾 浩 (※) |
---|---|
担当者 | 塚尾 浩 (※), 廣瀬 稔 (※), 小川 貴康 (※), 中村 恭子 (※) |
科目概要 | 2年 (1単位・必修) [医療工学科 臨床工学専攻] |
呼吸不全症の治療あるいは発生予防の目的で呼吸管理は広く行われている。呼吸療法では人工呼吸器、酸素療法機器、吸入療法機器などは不可欠なものであり、それを効率よく安全に使用するためには適正な操作とともに、その安全性と信頼性を確保するためには的確な保守点検を行うことが重要である。本実習では人工呼吸器を中心に酸素療法機器や麻酔器および呼吸療法に関連する医療機器などの原理・構造や操作方法、保守点検方法などを理解させるために実習を行う。
この実習を通じて、人工呼吸器、酸素療法機器、麻酔器などの基本となる原理、構造、操作方法、保守点検方法について実験などを行い実習する。
1.人工呼吸器の原理、構造、操作方法、保守点検方法
2.酸素療法機器(器具)の原理、構造、操作方法、保守点検方法(低圧酸素療法、高圧酸素療法)
3.麻酔器の原理、構造、操作方法、保守点検方法
4.呼吸管理に関連するその他の機器の原理や操作法
回 | 項目 | 授業内容 | 担当者 | 日時 |
---|---|---|---|---|
1~3回 | オリエンテーション1 | 実習時の心構え、一般的な基礎事項と点検方法ついて解説する。 | 廣瀬 稔 塚尾 浩 小川 貴康 中村 恭子 | 10/1③④⑤ |
4~6回 | 量規定人工呼吸器 | 量規定人工呼吸器の特徴と操作法、および動的・静的コンプライアンスの把握方法に関する実習と解説を行う。 | 廣瀬 稔 塚尾 浩 小川 貴康 中村 恭子 | 10/8③④⑤ |
7~9回 | 圧規定人工呼吸器 CPAP装置 | 圧規定人工呼吸器の特徴と操作法に関する実習と解説を行う。 | 廣瀬 稔 塚尾 浩 小川 貴康 中村 恭子 | 10/15③④⑤ |
10~12回 | 時間サイクル方式 高頻度換気装置 | 時間サイクル方式および高頻度換気装置の特徴と操作法に関する実習と解説を行う。 | 廣瀬 稔 塚尾 浩 小川 貴康 中村 恭子 | 10/29③④⑤ |
13~15回 | 自己診断機能、換気モード 呼吸仕事量 | 自己診断機能および各種換気モードの特徴、シミュレーションによる呼吸仕事量の把握に関する実習と解説を行う。 | 廣瀬 稔 塚尾 浩 小川 貴康 中村 恭子 | 11/12③④⑤ |
16~18回 | 低圧酸素療法機器 | 酸素ボンベの操作、酸素療法機器の操作と特徴に関する実習と解説を行う。 | 廣瀬 稔 塚尾 浩 小川 貴康 中村 恭子 | 11/19③④⑤ |
19~21回 | 高気圧酸素療法機器 | 高気圧酸素療法機器の操作と注意点に関する実習と解説を行う。 | 廣瀬 稔 塚尾 浩 小川 貴康 中村 恭子 | 11/26③④⑤ |
22~24回 | 麻酔器 | 麻酔器の構造と安全機構の把握、および二酸化炭素吸収剤の能力に関する実習と解説を行う。 | 廣瀬 稔 塚尾 浩 小川 貴康 中村 恭子 | 12/3③④⑤ |
25~27回 | まとめ | 実習で学んだことを班ごとにまとめる。 | 廣瀬 稔 塚尾 浩 中村 恭子 小川 貴康 | 12/10③④⑤ |
28~30回 | 実習の総括 | 実習結果の発表およびディスカッションを行う。 | 廣瀬 稔 塚尾 浩 中村 恭子 小川 貴康 | 12/20③④⑤ |
※3~9回の実習項目をローテーションで実施します。
※病院職員兼務教員の担当時限は3~4限とし、5限目は学部専任教員で実施します。
臨床工学技士の業務のひとつである呼吸療法機器および酸素療法機器の原理、構造、特徴および操作技術などについて習得すること。
実習レポートおよび実習後の定期試験から総合的に評価する。
次回の実習内容について実習書や参考書で理解して臨むこと。レポートには項目ごとに何らかの考察を加えること。その際に、事実と意見を明確に区別して記載すること。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
---|---|---|---|
教科書 | 生体機能代行装置学実習書 | 北里大学医療衛生学部編 | |
参考書 | 臨床工学講座 生体機能代行装置学(呼吸療法装置) | 日本臨床工学技士教育施設協議会 | 医歯薬出版 |
参考書 | MEの基礎知識と安全管理 改訂第6版 | 南江堂 | |
参考書 | 入門・呼吸療法 改訂第2版 | 克誠堂出版 | |
参考書 | 新版人工呼吸療法 改訂第4版 | 秀潤社 | |
参考書 | ME早わかりQ&A 3巻 人工呼吸器・麻酔器 | 南江堂 |