科目責任者 | 川守田 拓志 (※) |
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担当者 | 川守田 拓志 (※) |
科目概要 | 3年 (2単位・必修) [リハビリテーション学科 視覚機能療法学専攻] |
一般光学(概論Ⅲ)で学習したレンズの知識を眼球との関係において把握し、常に眼球と一体になった光学系(生理光学系)として理解し、対処する知識や判断力を身につけさせる。
眼球光学系を静的のみならず動的状況からも理解するように講義を進める。屈折度、視力、両眼視機能の測定は基本となるが、老視、眼精疲労など関連事項にも応用出来るようにする。また眼鏡、コンタクトレンズ、眼内レンズ、屈折矯正手術などについては、最新の情報を含め実生活にいかに大切であるか、その取り扱いにはかなりの知識と洞察とが必要であることを強調する。
回 | 項目 | 授業内容 | 担当者 | 日時 |
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第1回 | ガイダンス | 年間授業計画、授業の進め方、目標と内容、予習と復習の仕方を確認する | 川守田 拓志 | 5/20② |
第2回 | 視覚系の光学 | 光学像の形成と眼の光学系を学ぶ | 川守田 拓志 | 5/27② |
第3回 | 視力、コントラスト感度 | 定義、logMARと対数視力、コントラストと感度を学ぶ | 川守田 拓志 | 5/27③ |
第4回 | 球面屈折異常 | 屈折異常、軸性と屈折性異常、ボケ像、矯正原理を学ぶ | 川守田 拓志 | 6/3② |
第5回 | 乱視 | 乱視の表示・矯正法、正と不正乱視、クロスシリンダーを学ぶ | 川守田 拓志 | 6/3③ |
第6回 | 自覚屈折検査 | 単眼での検査、両眼視を考慮した補正を学ぶ | 川守田 拓志 | 6/10② |
第7回 | 模型眼と省略眼 | グルストランドの模型眼、省略眼を学ぶ | 川守田 拓志 | 6/10③ |
第8回 | 矯正レンズの効率 | 眼鏡倍率と相対眼鏡倍率、視野、弱視眼を学ぶ | 川守田 拓志 | 6/17② |
第9回 | 不同視と不等像視 | 調節・眼位への影響、測定と矯正を学ぶ | 川守田 拓志 | 6/17③ |
第10回 | 調節と両眼視 | 調節域と調節力、老視と老眼鏡(メガネ、CL、IOL)を学ぶ | 川守田 拓志 | 6/24② |
第11回 | 両眼視の異常 | 両眼視、輻輳、AC/A比、斜位・斜視を学ぶ | 川守田 拓志 | 6/24③ |
第12回 | 眼の収差と結像特性 | 色収差、ザイデル収差、波面収差、MTF・PSFを学ぶ | 川守田 拓志 | 7/1② |
第13回 | 他覚屈折検査、角膜形状検査 | 検影法、オフサルモ・ケラトメーター、角膜トポグラフィー、前眼部解析装置を学ぶ | 川守田 拓志 | 7/1③ |
第14回 | 屈折異常の局在と分布、コンタクトレンズの基礎、眼鏡・CLと矯正手術、眼精疲労 | 眼の発育と視覚、小児・乳幼児の屈折、健診、CL種類・光学的基礎知識、適応と禁忌、矯正法の比較、光学と手術矯正の比較、眼精疲労を学ぶ | 川守田 拓志 | 7/8② |
第15回 | 特別講義とまとめ | 視覚と運転等、Quality of Visionに関する講義、まとめを行う | 川守田 拓志 | 7/8③ |
以下の項目につき、正確な結果を答申できること。1)屈折度測定値、2)諸因子を考慮した上での実際の矯正眼鏡度、3)両眼視機能、4)視力矯正が不十分な場合の示唆など。
定期試験の結果とレポート(最大10点加点)から総合判定を行う。講義の欠席は減点とする。
視覚機能療法学概論Ⅲ(光学・眼光学の基礎)の基礎知識が必須であり、予め復習しておくこと。
次回の授業範囲の用語について予習し、授業後には対応する教科書範囲を復習しておくこと。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 視能学 | 丸尾敏夫ほか | 文光堂、2011 |
参考書 | 新しい眼光学の基礎 | 西信元嗣・岩田耕一・魚里 博 | 金原出版 2008 |
参考書 | 眼光学の基礎 | 西信元嗣、魚里 博、ほか | 金原出版 1990 |
参考書 | 屈折矯正のプロセスと実際 | 魚里 博、清水公也 | 金原出版 1998 |
参考書 | Clinical Visual Optics | A. G. Bennet | Butterworth, 3rd ed 1998 |
参考書 | オクリスタ NO.64 日常診療で役立つ眼光学の知識 | 川守田 拓志、ほか | 全日本病院出版会 2018 |