科目責任者 | 市倉 加奈子 (※) |
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担当者 | 市倉 加奈子 (※) |
科目概要 | 2年 (2単位・必修) [リハビリテーション学科 理学療法学専攻] 2年 (2単位・必修) [リハビリテーション学科 作業療法学専攻] 2年 (2単位・必修) [リハビリテーション学科 言語聴覚療法学専攻] 2年 (2単位・必修) [リハビリテーション学科 視覚機能療法学専攻] 3年 (2単位・選択) [健康科学科] |
臨床心理学は、精神障害のほかに、不適応行動、発達課題、苦悩などの問題を抱える者に対して、その軽減や解消を目指した援助方法を考える学問である。本科目では、臨床心理学の基礎として、臨床心理面接の実践方法や関連領域についての理解を深める。
はじめに臨床心理学が活用される場面とその歴史について解説する。つぎに、臨床心理面接における評価と介入の方法論として、コミュニケーション、インテーク面接、報告書作成、ケース・フォーミュレーション、精神分析、心理検査、心理療法についての概要を解説するとともに、ロールプレイによる体験的な理解を目指す。さいごに、臨床心理面接の実践現場、関与する職種、リソースについて解説し、グループワークを通して現場での応用について考える。
回 | 項目 | 授業内容 | 担当者 | 日時 |
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第1回 | オリエンテーション | 臨床心理学とは何か、臨床心理学を学ぶ意義について、概要を解説する。 | 市倉 加奈子 | 4/4② |
第2回 | 臨床心理学の歴史 | 臨床心理学の歴史的変遷について解説し、現在必要とされる臨床心理学の在り方について考える。 | 市倉 加奈子 | 4/18② |
第3回 | 臨床心理面接 | 臨床心理面接で扱われる疾患、障害、課題、苦悩について、ライフサイクルとも関連づけながら解説する。また臨床心理面接の流れについても解説する。 | 市倉 加奈子 | 4/25② |
第4回 | コミュニケーション | 基本的なコミュニケーション、傾聴や共感について実践形式で体験し、コミュニケーションスキルについて学ぶ。 | 市倉 加奈子 | 5/9② |
第5回 | インテーク面接 | 初診時のインテーク面接のとり方を実践形式で体験し、情報収集のためのコミュニケーションスキルについて学ぶ。 | 市倉 加奈子 | 5/16② |
第6回 | 報告書作成 | 初診時のインテーク面接で得た情報のまとめ方について解説し、初回面接報告書の作成について実践形式で体験する。 | 市倉 加奈子 | 5/23② |
第7回 | ケース・フォーミュレーション | 認知行動理論に基づき、情報の整理、問題の分析、方針の検討について方法論を解説する。 | 市倉 加奈子 | 5/30② |
第8回 | 精神分析 | 精神分析の理論に基づき、防衛機制や転移・逆転移の現象と解釈について解説する。 | 市倉 加奈子 | 6/6② |
第9回 | 心理検査 | さまざまな心理検査の特徴、相違点について列挙し、概要を解説する。 | 市倉 加奈子 | 6/13② |
第10回 | 心理療法 | さまざまな心理療法の特徴、相違点について列挙し、概要を解説する。 | 市倉 加奈子 | 6/20② |
第11回 | 医療現場と臨床心理 | 医療現場における臨床心理面接の実践、支援に関連する職種やリソースについて解説する。 | 市倉 加奈子 | 6/27② |
第12回 | 産業現場と臨床心理 | 産業現場における臨床心理面接の実践、支援に関連する職種やリソースについて解説する。 | 市倉 加奈子 | 7/4② |
第13回 | 教育現場と臨床心理 | 教育現場における臨床心理面接の実践、支援に関連する職種やリソースについて解説する。 | 市倉 加奈子 | 7/8④ |
第14回 | 福祉現場と臨床心理 | 福祉現場における臨床心理面接の実践、支援に関連する職種やリソースについて解説する。 | 市倉 加奈子 | 7/11④ |
第15回 | 司法現場と心理療法 | 司法現場における臨床心理面接の実践、支援に関連する職種やリソースについて解説する。 | 市倉 加奈子 | 7/11⑤ |
臨床心理学がどのようなもので、どのような場面で活用されるのかについて説明できる。コミュニケーション、インテーク面接、報告書作成、ケース・フォーミュレーション、精神分析、心理検査、心理療法の流れを説明できる。
定期試験(70%)/授業への参加態度(30%)
準備学習については,毎回の講義で提示する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 教科書は特に設けず、プリントを配布する。また参考図書については適宜紹介する。 | ||
参考書 |
大学院の臨床心理学コースへ進学を希望する健康科学科の学生は必ず受講すること。